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『シニアオタク』入門編! 老年が【RPGゲーム】と【映画】を心から楽しむ為の方法まとめ

『シニアオタク』入門編! 老年が【RPGゲーム】と【映画】を心から楽しむ為の方法まとめ

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『シニアオタク』入門編! 老年が【RPGゲーム】と【映画】を心から楽しむ為の方法まとめ
今回は、シニア世代が楽しむ為の具体的な「オタク道」を分かりやすくご案内しようと思います。

 オタク道には、仕事と違って引退も年齢も関係ありません。ビジネス社会のように「役に立つか否か」という価値観は無用であり、「面白いか否か」だけの世界となります。

そしてさらに突っ込んで、「自分なりの面白みを創造できるか否か」という、極まった道をご案内してゆきます。

 そのためにも、いまお手元にお持ちの「先入観」を此処に置いてゆきましょう。その一方で、子どもの頃のように「これから何して遊ぼう」というワクワク感を持って先に進むことにしましょう。

■面白いものに年齢は無関係 

◆「ゲーム」編
 日本の解剖学の権威である養老先生は、意外にも「ファイナルファンタジー」というゲームに没頭されているそうです。これはRPG(※)といわれるゲームで、ファイナルファンタジーシリーズは世界中で多くのファンを魅了しています。養老先生は、まるで若者たちのように寝食を忘れて没頭されているようですが、ゲームに手を出されたのはごく最近のお話のようです。

 しかしながら養老先生のようにRPGに没頭できる人はごく稀のようです。なにしろゲームを進めるには、数多くの謎を解いて行かねばならないのですが、ゲーム慣れしていないとたちまち路頭に迷います。そこで最近では「攻略本」なるものが売られており、本の案内に従って遊んでいれば、物語世界の中で迷う事はなくなりました。そうして何気なく遊んでいるうちに、いつの間にか世界観に没頭していることに気づくでしょう。先が気になるのは、小説や映画と全く一緒ですから。

ひとつのRPGをクリアーすると、他のゲームも直ぐに遊べるようになります。基本ルールや操作方法がほとんど一緒だからです。

 さてこのRPGゲーム、どうしてこんなに流行っているのでしょう?

 その理由のひとつに、願望の二次体験というのがあります。誰しもどこかに「子どもの自分」を持っていますから、物語の主人公になりきって、知識を高めたり強くなる様子に自分の成長を重ねて楽しみを覚えます。子どもの頃、無心に遊んだ“ヒーローごっこ”と一緒です。

しかし最近の“ヒーローごっこ”はなかなかシビアでして、うっかり気を抜くと、たちまち主人公が死んでしまうことがあるので注意が必要です。

そして最近のゲームの特徴として、物語の中で会話の場面が多く出てきますが、会話内容を間違えると、ヒロインや仲間が協力してくれなくなったりします。特に注意が必要なのは、もちろん女性の登場人物です。彼女たちはワザと主人公に対して素っ気無くしたり、イライラさせることを仕掛けてきます。そこで、もしあなたが彼女を甘やかしたりすると、却ってヘソを曲げてしまいますし、厳しくし過ぎると――やはりヘソを曲げます。

挙句に恋愛が成就しない――なんて悲惨な結末を迎えることも。現実世界と同様、女性への対応には細心の注意を持ってしないと、意外と笑い事では済まない結果に結びつくことが多いのです。

 流行る理由の二つ目は、壮大な世界観にあります。

ゲームの世界なんて――と侮ってはイケません。あの名作『指輪物語』や『ギリシヤ神話』、ダンテの『神曲』など、古来からの伝承や哲学世界が巧妙に仕組まれているのです。登場人物の台詞にも、名言・箴言が引用され、登場する怪物にも悲哀や存在理由が設定されています。

いわゆるオタクな人々は、それが何に由来して、この物語の中でどう作用しているのかを見極めます。それが中途半端でデタラメだと、直ぐに噂が立ってゲームが売れなくなるので、製作者側も歴史考証や引用文献を徹底的に調べあげているのです。

 もし古典文学に親しみがあるのであれば、どの怪物がどの伝承に由来しているのかお気付きになるはずです。それを知っていると、戦いの場面で弱点が分かるなど、物語を有利に進められることだってあります。物語の設定は、下手な小説などより緻密に創られていますので、推理好きなひとは、まず楽しめること請け合いです。

 やはり大勢の人に人気があるものは、それなりの理由があります。ただ「食わず嫌い」で通り過ぎるのも勿体無い気がします。仕事一筋時代のように「役に立つか否か」という価値観は、もう用済みにされても宜しいのではないでしょうか。そして結果を急がず、ゆっくりコツコツ遊べるのがゲームの魅力でもあります。

「面白い? じゃあ、ちょっとやってみようか」

 そんな時間の使い方が出来る人は、やはり次から次へと楽しみを見い出せる人ではないでしょうか。

 ちなみに世にオタクと呼ばれる人々は、意外と無節操に楽しみを追及します。一方マニアとなると、好き嫌いが激しく、一部の世界にこだわります。どちらがいいのかは人それぞれですが、自由な楽しみ方を追求するのであれば、やはり前者のオタク道をオススメします。

※ 【RPG】 ロールプレイングゲームRole Playing Game)の頭文字。ゲームの一種で、プレイヤーは主人公になって冒険世界を旅する。主人公は自由に行動できて、その行動結果によってシナリオやエンディングが変わる。

◆「映画」編
 世代間で最も嗜好が別れる趣味の代表に「映画」があります。特に最近流行りの映画に関しては、「なんだかガチャガチャしていて良く解らん」、「ストーリーに興味が無い」と避けて通る方も多いのではないでしょうか?

 しかし身近にいる映画通のお年寄りは、意外と流行り物にも手を出しています。
 原節子美空ひばりに憧れた方や、市川雷蔵三船敏郎に胸をときめかせた方が、最近のハリウッド映画も楽しんでいるには少なからず驚かされます。

 思うに、市川昆監督や小津安二郎監督、そして黒澤明監督などに代表される日本映画は、生々しい裸の人間像を描き、「間」を多く使った映画作りをされています。

一方、最近のハリウッド映画は、印象的な映像とスピード感を重視しているので、飛んだり跳ねたり銃を乱射したりと、何がどうなっているのか分からないほど忙しないシーンが多いですね。日本の映画で言えば、「殿、一大事です」――チャンバラ――「お頭。大変です」――チャンバラ……といったところでしょうか。これをハリウッド風にすれば、チャンバラにワイヤーアクションをつけて、きっと格さん助さんも空を舞いながら、鬼神のごとく刀を振り回すのでしょう。しかしそれだと忍者弥七の存在意義がなくなってしまいますが……。

 ともあれ、最近の映画をご覧になられると分かりますが、多くの有名監督は、さりげなく日本映画の手法を取り入れるようになりました。つまり、「会話の間」や「人物描写」に日本的手法でアタックして、悲哀や憤怒を静かに表現するようになってきているのです。かのスピルバーグ監督が黒澤監督を崇拝しているのと同様、小津監督の「東京物語」のような渋くて静かな映画を、アメリカだけでなく、中東や北欧でも作っているのです。

 中には、日本映画の剽窃ではないか――と思えるほどの映画もあります。映画通の方は、そういう場面を見比べて、お腹の底で笑いながらも、改めて日本映画の根底にある「美」や「文化」に気づけます。海外の映像文化に触れて、新しい日本の魅力を知る。これぞ大人の醍醐味ですし、ここに新しい世界観が宿ることになります。

 そして根強い映画ファンは、映画そのものの愉しみ方が違うようです。時代が変わろうと表現手法が変わろうと、映画の幻想世界自体をこよなく愛しているので、つまらない映画もどこかに面白みを探しているのです。

つまり、彼らは一見するとスクリーンを観ていますが、結局はスクリーンの向うにある自分の想像世界の中で楽しんでいるのです。ですから近未来コンピューター世界やファンタジー世界など、よく分からない設定の中でも、自分の持つ想像世界をコネくり回して自分なりの楽しみを見い出すことができる。つまり映像や設定をキッカケに、ワクワクを感じる子どもの感性に近い感じがします。

 歳を重ねると感性が鋭くなる分、一方で先入観が強くなる傾向があります。この先入観が当面の敵である方も多いと思いますが、ぜひ「好奇心」で打ち破って欲しいと思います。
若者文化に接するのは、若者に迎合するためでなく、彼らの文化から新しい感性を引き出す素材にして欲しいのです。

■ちょっとオタクな映画の楽しみ方

 むかし流行していた「マトリックス」という映画は、様々な新しい映像技術を産み出して注目を集めました。特に有名なのが、映像の立体感です。
 平面の映像を見ているのに、アクションシーンの俳優の姿に浮き上がるような臨場感があります。これは演技する俳優の周囲360度にカメラを設置して撮影されているのですが、「それならカメラの姿が映ってしまうだろう」という疑問が浮かびます。そしたらしめたもの。あなたはすでにオタク化してきています。

 この答えを簡単に言うと、撮影した俳優の姿はそのまま使いますが、カメラが映ってしまう背景画像はコンピューター画像(いわゆるCG)に置き換えられています。ここで「なんだ。そうか」と片付けられそうですが、映画100年の歴史の中で、誰がカメラを360度に配置しようと思ったでしょうか。「それなら初めから全部CGでやればいい」とも思いますが、これにはちゃんとしたこだわりと理由があります。

 例えばSF映画の宇宙船のシーン。有名な「インディペンデンスデイ」という映画は最新のCG技術を駆使していますが、地球を襲うエイリアンの巨大宇宙船は手作りの模型で撮影されています。そしてSFの古典名作「惑星ソラリス」も、最近リメイクされてCGが多用されていますが、複雑極まりないな宇宙船内部のシーンは、やはり全て手作りで作られているのです。

 ハッキリ言って、全てCGで作ったら、費用も労力も相当安く済むはずです。ところがそうしないところに、職人気質というか、製作者側のオタク的ごだわりがあるのですね。

 CGを使うと何でも出来そうですが、大きな難点は、どうしても「軽く」見えてしまうところにあります。人間の目や脳は、どんな機械よりも精密に出来ているので誤魔化しが効きません。ある工場技術者が、機械生産より職人の目の方が数万倍精密で、機械が検知できなかったミスを職人がフォローしていると言います。また熟練の研磨工は、数千分の一ミリ単位のズレもわかるといいます。

 訓練されていない普通の人の場合でも、視覚から入る情報量は高感度カメラの比じゃありません。なにしろカメラは「質感」というのを自分で判断できませんから。

 つまり映像のド素人の目からしても、「ああ。これはCGだな」と直ぐに分かってしまいます。なにしろ陰影というか質感が、現実に撮影したものとまるで違うからです。
 映画はウソの世界でもありますが、そこにリアルさがないと面白くありません。映画職人とかオタクというのは、広大無辺な知識と鋭い審美眼を持っていますので、自分から観て面白くなさそうなものは創りません。

 彼らは緊迫感を出すためのリアルさに腐心して、CG加工を最小限に抑えます。重要なシーンを飾る背景にもこだわり、いつまでも額に汗して手作りセットを作り続けているのです。
 CGを多用しているけど、CGに頼らない映像作り――これがヒットする映画の隠れた要素でもあります。そこには並々ならぬ知恵と工夫が注ぎ込まれ、驚くほど臨場感のある映像が生まれるからです。

 そんな映画に潜む秀逸なアイデアや発想を楽しめるようになると、何度観ても飽きませんし、普通の人より何倍も楽しめるようになります。

これがオタクともなれば、CG画像を観ただけで「あれは○○工房の仕業だ。ポリゴント処理のツメが甘い」だとか、「あのゾンビの動きはロメロ監督の影響だ」とか、究極は好きな映画の全ての台詞をそらんじてしまう強者もいます。つまり、彼らは10回や20回は平気で同じものを楽しめ、しかも観るたびに違う楽しみを発見できる天才でもあります。

例えば「ゾンビ」や「ドラキュラ」などの映画は古くからあり、数多く製作されていますが、どれも“設定”に特徴があり、オタクは一発で違いが見抜けます。ドラキュラにしても、十字架やニンニクに弱い者もいれば、全然平気という厄介なドラキュラもいます。

しかし後者のドラキュラにはちゃんとした歴史的背景があります。もともと「ドラキュラ(原作:ブラム・ストーカー)」は、15世紀のトランシルヴァニア地方ワラキア国を統治していたヴラド・ツェペシ公(串刺し公)をモデルにしていますが、ヴラド公は人間なのでニンニクも十字架も畏れません。史実に忠実になればなるほど主人公を苦しめる厄介な相手になるようです。

またエリザベス・バートリーという実在の女性がモデルになっても弱点は違います。このように何がどう違うというのにもちゃんとした理由があり、そこには心を惹きつける人間の悲哀劇が裏に潜んでいます。それが見抜けるようになると、単なる化け物物語から壮大な歴史物語に変貌してゆきます。ドラキュラも、元々は中世の戦乱期に起きた悲しい事件が元になっており、ゾンビにしてもその由来には多くの伝承や人間物語に彩られています。

 同じ映画でも、背景や設定を探りながら観ると、全く別物に観えてくるから驚きです。ただ画面を眺めて「面白いか否か」と判断するよりも、好奇心に目を輝かせて、スクリーンの向こう側まで見えたときには、改めて映画文化の有り難味や面白さが理解できると思います。そもそも娯楽映像文化は、わたしたち大衆のために創られた文化なのですから、心行くまで堪能したいものです。

映画の上映時間は僅か数時間に過ぎませんが、忙しない日常を忘れ、夢見心地の世界を堪能できる貴重なアイテムですので、ぜひ自分の物にしておきたいですね。

映画ゲームについて語ってきました。実は意外とこういった柔軟で好奇心のある思考シニアになるほど重要で、日常のモチベーションを大きく左右します。
ぜひ一度、お試し下さい。間違っても「自分は年寄りだから……」とガンコに決め付けることがないように。。

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著者プロフィール
 Pride of the Japanese

現役キュレーターの中でトップのアクセス数を誇るSharetuber。世界を飛び回る国際ボディガード歴20年。護身術師範。悪質なクレーマーや反日左翼と戦う某公的コンサルティング団体顧問。喧嘩上等。「I'm proud of the fact I was born in Japan.」