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ホラー映画【リング】に学ぶビジネス『恐怖の心理学』人間心理と交渉成功 必勝ノウハウ「基礎編」vol.1

ホラー映画【リング】に学ぶビジネス『恐怖の心理学』人間心理と交渉成功 必勝ノウハウ「基礎編」vol.1

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Update date:2018年03月19日
ホラー映画【リング】に学ぶビジネス『恐怖の心理学』人間心理と交渉成功 必勝ノウハウ「基礎編」vol.1
このシリーズでは、有名なホラー映画リング」を題材にして、「交渉事」に不可欠な要素を分析・解説してみます。特に、日常の交渉から企業統治まで、あらゆる場面で応用されている「不安恐怖」を取り上げます。

ホラー系では、出会いの設定が重要なカギですが、ここには心理学でいうスレッド効果ユニーク効果アローザル効果などが緻密に盛り込まれており、ビジネス系の心理学でも同じことを学びます。

つまり、ホラー映画を分析することは、そのまま、ビジネス心理にも精通することにつながるのです。読み進むにしたがって、不安・興奮安心など、個人と集団の心理効果の解説を展開し、ビジネス集団での不安や恐怖の実態操作法の基礎が理解できるようにご案内してゆきます。

是非、恐怖の心理学の基本を知ってみて下さい。

▼獲物を追い込む方法

 私たち人間は、この地球上で、最も大脳器官を発達させた生物です。理知を愛し、合理性を尊ぶ大脳という器官は、どういうわけか、他の生物にはない独特で奇妙なクセを持っています。

例えば空想の物語という、極めて非生産的なものに一喜一憂し、あるいはその創作に生涯を捧げる人もいるほどです。つまり、いまも進化を遂げている脳は、あからさまに非現実的なモノに対しても、おかしなほど敏感に反応します。

 現代科学は、この点に着目して、相手の心情を揺さぶる「リアルと虚構の狭間」というものを、ビジネスの交渉に活かすテクニックを生み出しました。

 さらにもうひとつ、「相手の葛藤をリードする」ことで、思考停止やミスリードを促すことも可能とされています。

 映画で跳梁する異形の怪物たちは、この点において最高のスペシャリストと言えます。彼らの獲物の囲い込み法は、実に見事なほど計算されていたのです。

■繰り返しの効果

普通に考えたら、そんな話、有り得ない」

 そうした突飛な怪談話でも、「一定の条件」が揃ったとき、人々の行動に大きな影響を与えることが知られています。

 欧米社会を恐怖に陥れた、日本ホラー映画リング」では――
「ビデオを観たものは、電話が来たのち、7日以内に死ぬ――」

 ストーリーの合間では、「呪いのビデオ」、「7日以内に死ぬ」という台詞が、くどいほどに出てきます。あなたの中の理性自意識)は「そんなバカな――」と苦笑しながらも、スクリーンを見ているうちに、どういうわけか不自然さが消えてしまいます。それどころか、呪いのビデオとやらを「早く見たい」という欲求すら沸いてきます。呪いのビデオや貞子というパラダイムは、文化の壁を乗り越えて、なんと欧米社会にまで熱病のごとく広がりました。

 さて、この映画のように、「○日以内に不幸が起こる」、「○○をしないと死ぬ(気が狂う)」などの条件は、洋の東西を問わず、民話や伝承に数え切れません。「夢日記をつけていると気が狂う」、「髪の毛を洗っているときに『だるまさんが転んだ』を唱えると恐ろしいものに取り憑かれる」など、意味不明で陳腐なものもありますが、意識のどこかで、こう思ってしまいます。

――どうしてそんな話があるのか。何か理由があるのでは?

 そしてこの話を、いろんな人から「知ってる?」と繰り返して聞かされると、奇妙な社会心理現象を引き起こします。ホラー話が苦手な人なら、瞬く間にストレスとなり、「○○をやってはイケない」と強く念じるでしょう。いわゆる自己暗示の強化です。

 社会集団のなかでは、自己暗示に掛かりやすい群が確かに存在します。彼らは意識せぬままデマゴーグ(扇動者)となり、自分の恐怖や不安を社会に投影しようと行動します。小社会のリーダーやナンバー2がこれに影響を受けた場合、波及効果は絶大です。ただのウワサが、社会的信用のある人物によって、真実性や信憑性が付加されます。デマの蔓延です。

 その証拠に、例えば株価や金融商品の価格変動率は、事実よりもウワサが優位になることがしばしばという事実がそれを裏付けています。
vol.2に続く

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著者プロフィール
 Pride of the Japanese

現役キュレーターの中でトップのアクセス数を誇るSharetuber。世界を飛び回る国際ボディガード歴20年。護身術師範。悪質なクレーマーや反日左翼と戦う某公的コンサルティング団体顧問。喧嘩上等。「I'm proud of the fact I was born in Japan.」