青酸連続殺人事件 まとめ 小説よりも奇妙な筧千佐子の人生

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 青酸化合物による連続不審死事件で、大阪、京都、兵庫、奈良4府県警の合同捜査本部は9日、京都府向日(むこう)市の無職筧(かけひ)千佐子容疑者(68)=2件の殺人罪と1件の強盗殺人未遂罪で起訴=を2013年9月に死亡した兵庫県伊丹市の男性(当時75)に対する殺人容疑で再逮捕し、発表した。千佐子容疑者の逮捕は4度目。


 捜査本部によると、千佐子容疑者は13年9月20日午後7時ごろ、伊丹市内のレストランで男性に青酸化合物を服用させ、同店駐車場に止めた車の中で青酸中毒に陥らせて殺害した疑いがある。千佐子容疑者は「青酸化合物を飲ませて殺しました」と供述しているという。捜査本部は、千佐子容疑者と男性は内縁関係だったとみている。


 捜査関係者によると、千佐子容疑者はこれまでの調べに対し、交際・結婚と死別を繰り返した10人以上の男性のうち、伊丹市の男性を含む8人の殺害を図った、と供述している。


 千佐子容疑者は夫の勇夫さん(死亡時75)と内縁関係の大阪府貝塚市の本田正徳さん(同71)への殺人罪、交際相手の神戸市北区の末広利明さん(同79)への強盗殺人未遂罪で起訴されている。

出典:筧千佐子容疑者、4度目の逮捕 伊丹の男性殺害容疑:朝日新聞デジタル

	

青酸連続殺人事件タイムライン

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抜けている部分等がございましたらご連絡いただけると助かります。

筧千佐子容疑者のプロフィール

筧千佐子容疑者

・佐賀県にて出生。

・地元でも有数の進学校「福岡県立東筑高校」を卒業。

・高校卒業後、地元の銀行に就職。

・印刷業会社社長と初結婚。

 子どもも2人授かる。


・大阪府貝塚市に引っ越す。

・最初の夫が死亡した後、

 会社を受け継いだが資金繰りに苦しみ多額の借金を背負う。


・結婚相談所を利用し、結婚相手を探す。

 相手の条件は「高齢者」「一人暮らし」「資産家」「病気持ち」など。


・複数の男性と交際、結婚するが全員死亡。"不審死"。


・10億円にも上る多額の遺産は

 「不動産投資」「FX投資」などで全て溶かしてしまう。


・4回の結婚歴などを隠して婚活。

 10以上の結婚相談所に登録し複数の男性と会う。

 筧さんが死亡する前もやっていた。

出典:青酸連続殺人 筧千佐子被告に新たな供述!【まとめ】

	

死亡男性10人全員を捜査対象に 千佐子被告、8人の殺害示唆

京都・大阪の連続青酸死事件で、殺人罪で起訴された筧(かけひ)千佐子被告(68)について、警察当局が、結婚・交際後に死亡した高齢男性の8人について捜査する方向で検討していることが6日、捜査関係者への取材で分かった。起訴済みの2人を含めると、千佐子被告の周辺で死亡が判明した高齢男性約10人全員が捜査対象になる。青酸死事件の全容解明には、全ての事例を精査する必要があると判断したもようだ。


 捜査関係者によると、千佐子被告周辺では、最初の夫と死別した平成6年以降、少なくとも、京都1人▽大阪4人▽兵庫4人▽奈良1人-の10人程度が死亡。このうち、京都府向日市の夫、勇夫さん=当時(75)=と、内縁関係にあった大阪府貝塚市の本田正徳さん=同(71)=に対する殺人罪で、千佐子被告は起訴された。


 千佐子被告はこれまでの捜査で、この2人を含めて計8人の男性の殺害を認める趣旨の供述をしていたことが判明。いずれも青酸化合物を摂取させたと説明したとされる。


 起訴された2人を除く6人は当時病死と判断され、司法解剖されなかった。捜査のハードルは高いが、このうち兵庫県の2人の男性は、病院搬送時や医師の診察時の記録が残されているといい、先行的に捜査するとみられる。


 このほか、一部男性については殺害に関する供述を得られていないが、証拠の有無にかかわらず、捜査対象とする見込み。

出典:【京都・大阪連続青酸死】死亡男性10人全員を捜査対象に 千佐子被告、8人の殺害示唆 - 産経WEST

	

筧千佐子容疑者、交際男性の延命治療断っていた

 青酸化合物を使用した連続変死事件で、交際していた男性を殺害した疑いで再逮捕された筧千佐子容疑者は、医師に死亡した男性の延命治療を断っていたことが分かりました。


 京都府向日市の無職・筧千佐子容疑者(68)はおととし9月、交際していた兵庫県伊丹市の日置稔さん(当時75)に飲食店で青酸化合物を飲ませ殺害した疑いで、9日、再逮捕されました。


 警察によりますと、千佐子容疑者は、日置さんが意識不明の状態で病院に搬送された際に同行し、本当は日置さんには親族がいるにもかかわらず、医師らに対して「私しか親族はいない。延命治療はしなくていい。」という趣旨を伝えたということです。


 警察は、遺産目的で死期を早めたい意図があったとみて、捜査しています。

出典:交際男性の延命治療断る 筧千佐子容疑者 (毎日放送) - Yahoo!ニュース

	

「小説みたいや」…捜査員も驚く千佐子被告の半生 周辺で死亡した男性10人、舞台は神戸へ

大阪府警本部に入る筧千佐子被告を乗せた車。千佐子被告は中央で顔を伏せてうずくまっていた

 京都・大阪の連続青酸死事件で、筧(かけひ)千佐子被告(68)が8年前にも、神戸市の知人男性=当時(79)=に青酸化合物を飲ませて殺害しようとした疑いが強まった。立件されれば被害者は3人目。一連の事件の舞台は京都・大阪・神戸にまたがる。「小説みたいな人生や」。捜査関係者がそう表現する千佐子被告の周辺では、過去に結婚、交際していた男性約10人が死亡している。事件の全容解明にはまだ時間がかかりそうだ。
 第3の事件の舞台は8年前の神戸市。千佐子被告とは結婚相談所で知り合ったとみられる男性が路上で突然、意識を失って倒れた。千佐子被告が直前に男性に青酸化合物を飲ませ、青酸中毒に陥らせたとみられている。


 第1の京都、第2の大阪の事件と符合する点もあるが、男性が青酸化合物を摂取した直接の物証は残っていなかった。このため、大阪府警などの4府県警合同捜査本部は当初、死因と青酸化合物との因果関係の立証は困難と判断するなど証拠に乏しい事件とされた。


 「約20年前、当時経営していた(Tシャツなどの)プリント工場の出入り業者からもらった」。千佐子被告は犯行に使用した青酸化合物についてこう説明。「『プリントに失敗したとき、これを使えば落とせる』と業者の人に言われた。それ以降、瓶に入れて保管し続けていた」と供述したが、その瓶はまだ見つかっておらず、入手先の業者も判然としていない。


 青酸化合物、関係のあった人物の突然死、共通する手口。合同捜査本部はこうした状況証拠を緻密に積み重ねつつ、強盗殺人未遂容疑での立件を目指してきた。


 そもそも一連の不審死が明るみに出たきっかけは平成25年12月、京都府向日市の男性の突然死だった。千佐子被告の4人目の夫、勇夫さん=当時(75)=だ。千佐子被告とは結婚相談所で出会い、約2カ月前に結婚したばかりだった。死亡後の司法解剖では、致死量を上回る青酸化合物が検出されている。


 その後の捜査で新たに浮上したのは、千佐子被告をめぐる奇妙な「過去」だ。


 大阪府貝塚市の最初の夫が6年に病死して以降、3人の男性と相次いで結婚。同時に複数の男性と交際を重ねていたが、初婚の相手を除き、いずれも出会いから数カ月~数年で死亡していた。男性らの死後に相続していた遺産は、総額数億円に上っていた。


 「小説みたいな人生や」。ある捜査関係者はこうつぶやいた。同時に「偶然」ではとても片付けられない「薄気味悪さを感じた」と振り返る。捜査対象は京都、大阪、兵庫、奈良の4府県に拡大していく。


 昨年5月には、大阪府内の大学病院で保管されていた別の男性の血液からも青酸化合物が検出された。千佐子被告と内縁関係にあった同府貝塚市の本田正徳さん=当時(71)=だ。


 24年3月にバイク事故で転倒し、その後死亡したが、司法解剖時に医師が血液を残していた。当時は病死とされていたものの、結果的にはこの保管血液が「逮捕への決定打」(捜査関係者)となった。


 千佐子被告の最初の逮捕から約7カ月。これまで捜査に奔走した関係者は「証拠が乏しいのは事実だ」と語り、表情を引き締めてこう続けた。


 「これからも納得できる捜査を尽くすしかない」

出典:【連続青酸死】「小説みたいや」…捜査員も驚く千佐子被告の半生 周辺で死亡した男性10人、舞台は神戸へ(1/2ページ) - 産経WEST

	

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Sharetube