• follow us in feedly
scroll_icon
shuffle_button
【インタヴュー】で知る「経営者感覚を身につける超・ヒント」~不況時代の生き残り発想~  #ビジネススキル   #基礎リポート

サムネイル出典:

【インタヴュー】で知る「経営者感覚を身につける超・ヒント」~不況時代の生き残り発想~  #ビジネススキル #基礎リポート

Posted date:
Update date:2018年03月26日
【インタヴュー】で知る「経営者感覚を身につける超・ヒント」~不況時代の生き残り発想~  #ビジネススキル   #基礎リポート
長く続く不況下にあって、日本経済はまさに試練の時を迎えている。これは事業撤退や業務の縮小など企業活動低下の懸念に留まらない。給与水準の見直しから人的リストラといったところまで、その影響は及ぶ。
言い換えれば、企業活動の「現場にいる」ビジネスマンの真価が問われる局面になったといえるのである。となれば、ここで必要とされるのは、「企業(経営者)が何を求め、欲しているのか」、である。自分自身が企業にとってどの程度の価値があるものか。ここを認識できなくては、自分の価値を高めることは難しいだろう。
結局のところ、これまでの「雇われる側の視点」では、その感覚から抜け出すことは出来ないだろう。
経営者とは、「企業の方向を舵取り」することが、最大のテーマである。
この「経営者」的視点・感覚にこそ、私たちビジネスマンの「企業内での地位確保」の為の、そして現状脱却のヒントがあるに違いない。
この特集では、「経営者感覚」を身に付け、企業に「真に求められる人材」になるためのヒントを、実際の経営者のアドバイスを基に提案してみたいと思う。

インタヴュー<経営者が語る、ビジネスマンに必要な経営者感覚>

経営者感覚」を身につけるには、経営者が実際に感じている「社員に対する要望」を実感することが何よりも大切なポイントとなるはずである。
そこで、今回は経営者に登場頂き、「現場で活かせる経営者感覚」という側面から分析を行ってもらった。より実践的な「経営者感覚」のヒントをここから感じ取れるに違いない。


仕事の意義はどこにある

「若いビジネスマンの方々は、仕事の本当の愉しさ・大変さをどのくらい理解しているのかなと思う事があるんです」
開口一番、角田氏はそう言い切った。

「確かに転職は一般的になったが、それはあくまで人材市場を上から眺めてみた場合のこと。転職希望者の多くは、その意識の低さはそのままだということを痛切に感じます」

角田氏率いる㈱A社はWEB・システム設計から、新規事業参画企業のプランニングまでプロデュースするインキュベーション企業である。そのビジネスシーンにおいて、多くのビジネスマンの「流れ歩くさま」を目の当たりにしている。

「ただ漠然と次を求め転職する人間が目に付く。それに足る実力・能力を持ち合わせていないどころか、何のために転職するのか、その強烈な動機や熱意を持ち合わせていない人が多い」。

確かにそういった問題提起は多くの経営者が投げかけている。何のために転職するのか、それが不鮮明になってきていると氏は言う。例えそれが「給料アップ」のためでもよい。ところが、そう熱意を持って言い切ることのできる人間さえが少ないのだという。

しかし不況とはいえ、この飽食の時代である。何事につけても「強力な動機付け」などという考え方そのものが、果たして通用するものなのか?ふと、そんな疑問も湧いてくるのだが・・・。

「いえ、それはまさに普遍的なものです。決してその本質は時代に左右されるものではないですよ。ただ若い世代の方々は、それを自分で掴み取る方法を知らない。言ってみればそのためのトレーニングをしていないのだと思います」

果たしてトレーニングとは?

「例えば日本の職人の世界には旧来、内弟子制度というものがありました。近年に入ってからも、企業には先輩・後輩といった体育会的なつながりがあったはずです。ある意味で非効率ともいえるこういった関係の中で、働く人間は仕事本来の意義というものを体感していたように思います。そしてこの中で鍛え上げられた能力に自信を持ち、仕事への意義やこだわりを培っていったのではないでしょうか。実際、この環境において多くの優れた職人、そして企業戦士が育っていったではないですか。今の若いビジネスマンを取り囲む環境は、ここから遠ざかりつつある。そのために、彼等が自分を鍛える機会、そして見つめなおす機会が減りつつあるのではないでしょうか」

角田氏自身、起業する前は一部上場企業である世界的ブランドにおいて20年間、勤め上げた「企業戦士」である。その体験から感じることでもあるようだ。

「外の世界に何かある、そう考えるのは若い方々の特権です。しかし同時に、自分には何の能力があるのかをしっかりと見極めて欲しい。そしてそれが何に裏づけされたものであるのか、そこをじっくりと考えてほしいと思います」

「若い方々はある意味、大変な時代に生きているのかもしれませんね。確かに今の時代は旧来的なやり方が通用しづらくなった。しかし仕事の意義はやはり普遍だと思うんです。だからそれを見つける方法を自分の手で掴みとって欲しいのです」

自身の持つ能力がどの程度のものなのか、そこが重要なポイントということだ。評価された基準が能力なのか、ポテンシャルなのか、あるいは若さなのか。その点を果たして転職希望者は本当に「客観的に」理解しているのであろうか。

▲身に付けるべき「能力」とは

しかし一方では、確かなキャリアプランを打ち立て、あるいはしっかりとした転職理由を携えながら活動する人間も多く存在するのは事実である。近年、ビジネスに関連する資格取得者(取得希望者)が増えたのも、明らかにそれによるものと思われる。彼らはその資格をもとに次なるビジネスプランを思い描いているはずである。少なくとも「給付金還元制度」の恩恵に与ろうという一時的なものではないように思うのだが・・・。

「確かにそのとおりでしょう。しかし資格を取るということについては、慎重に検討する必要があるんですよ。その職種に就くにあたっての”必須資格”ならいい。しかしそれはあくまでスタートラインであるということ。それをもとにどのような自身の未来図を描くか、そこが重要なところです」


実際に資格を取ったにしても、それがどう活かされるか。「資格を取ること」が目的になってはいないだろうか。そこが成否の分かれ目であるということだ。これこそまさにスキルアップということなのですね?

「そうです。ただし気をつけて欲しいことがあります。なぜなら多くの方々が勘違いしていることが、1つあるのです。それはスキルアップの言葉が持つ本当の意味についてです。スキルアップとはその時代によって、求められる内容が変わるものなのです」

現代は「ナレッジ・マネジメント」の時代といわれるが、それがもたらした「必要とされるスキルの変化」に気付かないビジネスマンが多いのだという。角田氏は「これまでよく言われた”手に職をつける”という考えは、今の時代もはやスキルアップではない」と断言する。

しかしそうは言っても、いまや日本経済は終身雇用制が崩れはじめている。必然的により実践的な「スキルを持った人間」の登場を、どの企業も求めているはずである。「手に職をつける」という考えこそ、その象徴的な一例ではないのだろうか?

「いわゆる”手に職”を売りにしたビジネスマンは、いずれ市場にあふれてしまう。漠然と「取得」に邁進した”有資格者”もその典型となるでしょう。そうなったらそのスキルに何の意味があるでしょう?その時、彼等は自分の何を売りにするのでしょうか?」

スキルが必要な時代だからこそ、皆がスキル習得に努める。結果、多くの人々が何らかのスキルを持つに至るのだ。となれば他者を差別化するためのスキルが、他者から差別化されないためのスキルに成り下がってしまうということだ。角田氏はこれを「スキル価値の低下」と呼ぶ。ではスキル獲得や、あるいはそれに伴う能力向上の努力は価値のないものになってしまうのだろうか?

「いいえ、決してそんなことはないのです。要は単純に専門分野における実務上のスキルを持てばいい、という時代ではないというだけのことです。例えば優秀な医者はそのスキルともいうべき医療技術が優れているだけではない。患者とのコミュニケーション力が優れているから、名医と呼ばれるのです」

「専門的な知識」はその職業に携わる以上、あって当然のものと理解する。そしてその現状に留まらず、それを活用する「創造的知恵」が不可欠であるということだ。それが本当の「能力」であるということか。

「業種を問わず通用するスキルと言うではないですか。まさにそのことです。それが本当の能力であり、企業が本当に必要としているスキルというものの姿です」

***************************************
■解説
日々の業務を通じ、自身の能力を高めさらに業務に邁進することこそ、ビジネスシーンにおける王道と言える。しかしこの当たり前とも言えることが、必ずしも実践できるとも限らない困難なテーマでもある。
近年の就職難にあっても転職者の増加は引きもきらない。これは決してリストラを踏まえた環境変化によるものだけではない。明らかに本人の自由意志によるものが増えている。しかし、これほど彼らを転職に駆り立てるものはいったいなんであろうか?これを解説するならば、もちろん「今の職場環境」への不満や不足といったことになるのであろう。しかしそのウラ側には彼等が持つ、現代のビジネスマン固有の特徴が垣間見える。
仕事とはクリエイティブな一面とは裏腹に、あくまで徹底して泥臭く地道なものでもある。実際これによりそこで働く人間の得るものは大きいものだ。しかしそこが現代の若手ビジネスマンには理解できないケースが多いように見受けられる。ある転職者向け面接シミュレーションの現場に立ち会った時の光景だ。彼らは「何の仕事をしてきたか」を力説する。しかし「何の能力を身に付けたか」と問われたら、一様に黙りこくるのだ。あるいはそれに答える者でも「それぞれの業務をこなす能力」はアピールするものの、それにより身に付けた能力は自身でも把握してないのである。自分で認識していないということは、身に付いていないことである。
従来の日本型ともいえる職場における人間関係や業務のながれといったものは、現代においては時代遅れともナンセンスとも受け取られがちなものかもしれない。しかしそれを通じて身に付けたモノ、醸成された能力や思考力。それらが確かにあったことを若いビジネスマンに伝える必要があるのではないだろうか。今その環境が崩れつつあるなか、それに代わるモノはいったい何であろうか。
若い世代の転職理由はあくまで新たなる環境を求めてのことだろう。しかし彼等が本当に求めるべきものは内なる本当の自分の姿であるように思える。

この記事が気に入ったら

いいね!しよう

Sharetubeの最新記事をお届けします

著者プロフィール
◆Pride of the Japanese◆

現役キュレーターの中でトップのアクセス数を誇るSharetuber。世界を飛び回る国際ボディガード歴20年。護身術師範。悪質なクレーマーや反日左翼と戦う某公的コンサルティング団体顧問。喧嘩上等。「I'm proud of the fact I was born in Japan.」