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【現地取材ルポ】オランダ『動物保護』活動に日本は学ぶべきではないだろうか? Vol.2 #ディ―レン・ブスケルミング #動物虐待 #Dierenbescherming

【現地取材ルポ】オランダ『動物保護』活動に日本は学ぶべきではないだろうか? Vol.2 #ディ―レン・ブスケルミング #動物虐待 #Dierenbescherming

Posted date:
Update date:2018年03月27日
【現地取材ルポ】オランダ『動物保護』活動に日本は学ぶべきではないだろうか? Vol.2 #ディ―レン・ブスケルミング #動物虐待 #Dierenbescherming
オランダ動物保護最新事情●vol.2
取材対象Dieren bescherming

オランダ最大の動物愛護団体「Dieren bescherming(ディ―レン・ブスケルミング)。1864年に設立され、個人会員18万5千人、全国に128の支局、109の保護センターがあります。ベアトリクス女王もメンバーとして名を連ねている。

vol.1に引き続き、同団体の専従職員、マヨレイン・デ・ローイさんにオランダの動物虐待の実態・保護についてお話しをうかがいました。

★動物保護センターの活動

Dieren beschermingディーレン・ブスケルミング)」が所有する全国109ヵ所の「動物保護センター」。驚くことに、すべてのセンターに動物保護専用の救急車も完備されているといいます。

ここでは、イヌやネコなどの一般的なペットはもとより、鳥類、爬虫類にいたるまで、様々な動物たちが保護を受けて生活しています。「アライグマやヘビ、サルなど、ペットとして適さない動物もたくさんいます。そして飼い難いとなると、簡単に捨ててしまう。実際に飼う前に、彼らが生きていく為に最適な環境を考えてあげるべきです。安易にペットを捨てる行為も、虐待のひとつだと私は思います」と、マヨレイン・デ・ローイさん。

ペットとして適さない動物を購入し、あとで放棄するのは、日本においてもオランダ同様、最近よくみられる傾向です。安易な気持ちでペットを飼う側、問題が起きることを承知のうえでペットを提供するショップ側、双方に問題があるといえます。

同センターで保護されているのは、このような、何らかの理由で「捨てられた」あるいは「拾われた」動物たち。全国に約800台ある「動物専用救急車」で、獣医師のところに運ばれ、治療を受けた上で保護されることもあるといいます。

すでにペットとして飼われていた場合も多いので、ほとんどが高齢ですが、「病気」や「他の生き物に危害を加える恐れ」以外の理由で処分されることはありません。通常は、一般家庭に里親(有料)に出され、里親が見つからない場合は、センターで余生をおくることになります。

「里親になる場合は、責任を持って面倒をみると明記された書類にサインをしてもらうことになります。そのときに、簡単なインタビューをするのですが、適さないと思われる場合はおことわりすることもあります。」一般の人が保護センターを訪れる理由は、動物を持ってくるか、引き取るかの2つ。引き取る場合は、引き取る側の環境が動物の飼育に適しているかどうかを判断することになります。

高齢動物がほとんどであるにもかかわらず、ここで保護されたイヌやネコのほとんどが里親に出され、なかには、利用価値のなくなった家畜だけを引き取る人もいるといいます。わざわざ高齢の動物を引き取るという心理にわたしたち日本人は驚かされますが、ある里親は、「最期を看取ってあげたいのです」と微笑む。それが自然な形で行われることに、オランダの動物愛護精神の浸透を感じました。

残念ながら、現在、日本にはこのような「生きるものを尊重する」精神はほとんどありませんたとえ保護されたとしても、里親として引き取られる場合は1割前後にすぎないですし、小犬や仔猫が大半です。それ以外のイヌ・ネコたちは、各地の動物管理センターで苦しむ方法(炭酸ガス)で処分されたり、動物実験用として払い下げているのです。

この事実は、自らの国を「Animal Lovery Nation動物愛護国家)」と認め、世界の動物保護運動の中で中心的な役割を演じてきたオランダと、国家として動物保護対策を一切とってこなかった「動物保護後進国家」日本の違いを明白に表しているといえるのではないでしょうか。

「若者たちの動物虐待」という共通の社会問題を抱えてはいても、その「根絶に立ち向かう姿勢」には、天と地ほどの差があります。日本がこの国から学ぶべきことは多いと痛感せざるを得ません。

しかし、そんなオランダも、最近欧州で話題となった「口蹄疫事件」で、国内の大量の家畜が処分されてしまいました。「動物愛護先進国」としての地位を揺るがしかねない「家畜虐待事件」でした。あらためて「動物保護」の難しさを痛感し、再構築する必要性に迫られたオランダ。

「ヨーロッパ中に蔓延した口蹄疫は、部分的に人災であったことを忘れてはなりません。動物たちを互いにひしめき合うような環境のなかで飼育すれば、感染も急速に拡大してしまう。新たな伝播を防ぐには、根本から考え直さないといけないのです。私たちは、この事件に関しても、やれることは全てやるつもりでいます」と語るデ・ローイさん。

だがこのような「動物保護」活動に情熱を注ぐ人達が多く存在しているオランダという国ならば、必ず「動物保護先進モデル国」として復活できるでしょう。

私たちが作ってきた現代社会のいかなる問題が、犯罪を引き起こす人間に影響し、動物虐待という結果をもたらすのでしょうか。また、それをどうすれば未然に防ぐことができるのでしょうか。

その「本当の答え」を見つけることはとても困難なことです。

しかしオランダのような「動物保護先進国」の活動の中にこそ、「解決のヒント」が隠されているような気がしてなりません。

現代社会の各先進国に共通する緊急課題とも言える「動物保護」。今、わたしたちは「人間である前に、地球上の生物のひとつ」であることを、「共生こそが本来の姿」であることを、再確認するべき時期に来ているのではないでしょうか。

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著者プロフィール
 Pride of the Japanese

国際ボディガード歴20年。世界を飛び回るSharetubeトップキュレーターの一人。護身術師範。悪質なクレーマーや反日左翼と戦う某公的コンサルティング団体顧問。喧嘩上等。「I'm proud of the fact I was born in Japan.」