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これからは「女性」が経済を活性化する。そのカギを握るのが【福岡】だ。1人の女性起業家に学んだ「ヒント」を公開しよう。

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殿堂

これからは「女性」が経済を活性化する。そのカギを握るのが【福岡】だ。1人の女性起業家に学んだ「ヒント」を公開しよう。

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これからは「女性」が経済を活性化する。そのカギを握るのが【福岡】だ。1人の女性起業家に学んだ「ヒント」を公開しよう。
現在の日本社会では、いわゆる男性社会が作り上げてきたシステム自体が崩壊寸前である。
それでは経済活性化のカギは何か。それは「女性」である。
彼女たちが経済を立て直すカギを握っている、といっても過言ではない。

中でも「福岡」では既に、「九州男児気質」を味方につけた博多女性たちが、確実に「自分の好きな道」で、起業家として成功しているのだ。

能力のある女性たちが積極的に動ける環境に恵まれた福岡は、今後、日本の経済復興・復活の、モデルにもなり得るだろう。

そんな「博多女性」の起業事例や地域背景から、経済活性化に必要不可欠な「起業家」の成功に必要なヒントを、探ってみようと思う。

★福岡における起業家事情

なぜ、福岡は女性起業家が育ちやすいのか~
ここでは何故、福岡は女性起業家が育ちやすい風土を持っているのか、三つの観点から分析してみた。その中には、これからの起業家に応用できる共通の背景やヒントも、少なからず存在しているはずである。

①誰でもウエルカム「オープンゲイト風土」

 福岡はアジアの玄関口。北国の人から見れば、九州の玄関口ともいえる。何故、玄関になり得たのだろうか? 地理的な要素が大きいだけでなく「玄関の敷居」が低かったこともひとつの要因である。「山笠」や「どんたく」にみられるように、福岡人はお祭り好きのミーハーだ。新しいもの、めずらしいものが大好きである。実際、新製品に対する反応の良さが東京と同じということで、福岡でサンプリングを行う企業も少なくない。

 また、福岡人気質として、外からの訪問者に対して「オープンマインド」であるということが掲げられる。例えば、前出の祭り「山笠」。福岡市の中でも博多地区に限定され、町毎に様々な決まり事が設けられている「山笠」は、一見封鎖的な祭りなのだが、実際は祭りをこよなく愛する者であれば、他県の人でも神輿担ぎに参加させてくれる。神輿を担いで走りぬく男たちにかけてやる「清い水」に至っては、見物中の外国人たちに積極的に体験させている場面をよく見かける。

 更に、西日本・九州の拠点福岡には、東京本社企業の支店が置かれることが多く、転勤に伴う人の出入りが頻繁だったという歴史的背景が影響しているのだ。「オープンゲイト精神」というのは、新しいビジネスが育つ土壌として、重要な要素である。同じ九州でも地縁がものをいう熊本県では、その人がどんなに有能であっても、ビジネスアイデアがどんなにおもしろくても「~さんからの紹介」には叶わないのだ。

 ここで「アメリカンドリーム」について考えてみて欲しい。アメリカンドリームがアメリカンドリームたる所以は、よそ者でも成功者と成り得るチャンスがあるからだ。神話を信じた意欲的でより有能な若者が集まれば、その地域の経済が切磋琢磨され、若者により大きなチャンスを与えられる土地となる。そう、神話はいつしか事実となりえるのだ。

福岡にも後述する<ケース1>の浜野さんのように、福岡生まれではなくとも、福岡から発信し、東京への進出を果たした企業ケースも多く見られる。

 アメリカ同様、福岡には「博多ドリーム」があるのではないだろうか。チェッカ-ズや福山雅治などに代表されるように、博多発のア-ティストは今も昔も全国区の人気を生んでいる。その結果、“福岡で生まれ育っていなくても、実力さえあればチャンスがある”、と優秀なア-ティストが博多のライブハウスで腕を磨く姿は後を絶たない。それを積極的に受け入れる都市であるのだ。

福岡の「開放気質」こそが、人間のモチベーションを最大限にあげることができると言える。開放的なだけでなく、流入した人間に対しても分け隔てなく応援する、このような、自分の可能性を信じた意欲的でより有能な者があつまる事の可能な地域特質が、女性起業家成功と無縁なはずはないだろう。

②九州男児の土地で、女性起業家が成功する理由

「3歩下がって、夫の影を踏むことなく…」なんてことを実践している九州女性はもはや少ないかもしれないが、このような「男性たるもの~」「女性たるもの~」という考え方が福岡に未だ根強く残っているのも一面事実だ。

実際に、福岡は現在も、結婚退職で専業主婦になる人も多く、また、新卒での採用率が男性より低いといった「男性優位社会」が残っているという。

そんな“九州男児の土地”で今、たくさんの女性が起業家としても成功している。
これは何故だろうか?

まず、福岡で成功している女性が、東京や大阪で同じビジネスを立ち上げた場合にも、同じような成功を手に入れることができるかどうか、について考えてみたい。土地の特性など一切関係なく成功できる女性も、当然いるはずだ。しかし、多くの女性に対しての答えは残念ながら“NO”だろう。それは、女性が起業する際に問題になるのが、「経営に関する知識習得が優先ではない」、という点があるからである。

一般的に男性が起業する目的の大半が「城の主=経営者」になることである。それは昔からの男性特有の「競争意識」がそうさせているのだろう。
それに対して、一般的に女性は「経営者自体になりたい」と言うより、「好きなことを追求したい」という意識が何よりも強い。つまり経営能力の有無ではなく、優先順位が男女では異なる傾向にある、という事なのだろう。

このような女性経営者の考え方を後押ししたのが、ライバルであるはずの男性起業家の存在だ。

①で述べたような新しい訪問者に対しての「オープンゲイト精神」は、起業家の新参者である女性に対しても、「ウエルカム」の態度を取らせた。同じ新参者でも、女性は特に有利であるのは、福岡には「男性が女性を守ってしかるべき」という「九州男児の誇り」が生き残っているからだ。

「女性をライバル視しないなんて、男女差別だ!」とお叱りを受けそうで、にわかには信じがたい話であるが、実際に福岡の起業家への取材では、このような考えの人が多かったのである。

福岡で起業する女性にとって大切なのは、自分たちが「対等であるかどうか」ではない。自分のやりたいことを「実現できるかどうか」である。だからこそ、優先順位の低い経営実務面も、福岡女性だからこその男性経営者仲間や行政のサポートを容易に得ることができるのだと思えるのだ。

③女性起業家の強み「好きなことはビジネスチャンスだ」

東京から転勤するサラリーマンの間に“福岡ジンクス”と呼ばれるものがあるらしい。それは「福岡へ行けば良いお嫁さんが見つかる」というもの。福岡女性全員が「“三歩下がって的“良い嫁」かどうかはさておき、成人男性100人に対して成人女性が111人という福岡市の男女別人口構成比を考えれば、あながち嘘とも言えない。

日本全体を見ても、女性が多いのは確かである。しかし、福岡に女性が多いのは、別の理由がある。それは、同じ九州内でも、他県に比べて、県外で働くことを希望する福岡女性は大変少ないという点である。それは福岡が「田舎の温かさ」と「都会的刺激」のどちらの顔も持っているからだ。都会文化で遊ぶこともできるし、仕事自体も存在する。自然と調和した「癒し」の空間をも持っている。

「一旗あげたい」と「中央志向」の福岡男性と違い、若い福岡女性にとって「わざわざ自然の少ない、ストレスのたまる中央に行かなくても」と、満足できる街なのだ。

 このような人口構成と福岡女性の「地元志向」を考慮して、福岡では行政が女性起業家サポートに積極的に乗り出している。「中央流出傾向の成人男性に期待するより、成人女性に頑張ってもらわなければ」、ということなのだろう、1988年に発足した『財団法人 福岡市女性センター アミカス』では、女性が積極的ではない「経営実務面」をサポートする様々な取り組みをしている。

名物講座のひとつである「女性起業家セミナー」では、これまでに約300名の卒業生を送りだした。卒業すれば「福岡市創業支援資金(独立開業資金)」などの融資対象者として審査を受けることができる。“融資を受ける”ということは、女性に限らず、起業家すべてにとっての大きな課題。この大きな壁を行政からの支援で乗り越えることができるのは、本当に恵まれた環境であるといえる。

福岡のこのような「経営面」の支援が確保できると、後は女性起業家各自が得意な分野を突き進むのみであろう。多くの女性が起業する理由は「時代が求めているから」ではなく「自分がやりたい」から。起業したい程好きなことだけに、その分野の知識は当然専門家レベル。さらに好きな分野でのチャンスだからこそ、彼女たちのモチベーションはかなり高い。その上、好きな分野だからこそ「ストイックに追求」して生まれるものは、多くの場合、今までの社会や経済界が築いていない「隙間産業」である。

日本全体を見ても、消費財が一巡した経済を活発にするには、こういった「こだわりの起業=隙間産業」を育てるしかないと側面もある。それを実践できるのは「好きな事を追求する」女性である、と福岡の行政は捉えているのだろう。その点でも福岡は、女性起業を支援する「器」が揃っているといえるのではないだろうか。

起業事例集<ケース1>

起業という夢を追い続ける努力をする「女性起業家」を支援する「九州男児」たち。
プラス、オ-プンゲイトな風土は、一度は東京志向だった一人の女性の「帰郷」を快く迎え入れた事からも伺える。地元マスコミなどによる支援を受け、全国区の人気店を作り上げた一人の女性起業家の「成功」に迫る。

株式会社べガ 取締役 浜野加奈子さん

「買う立場」だった頃の気持ちを生かしたビジネス。
「25歳で経営者になろう」と20歳の時に浜野さんは考えた。当時は東京在住。そして起業する場所として選んだのは地元「福岡」だ。幼少の頃から高校卒業までを過ごした思い出の土地「福岡」は、帰郷した浜野さんを快く受け入れた。

「大好きな地元の方が“生まれ変わる”何かの提案をしたり、きっかけづくりをしたりする事がしたい。そして“女性の美”にこだわっていたい」と、立ち上げたのは小さなインポートランジェリーショップだった。

 それはただのインポートランジェリーショップではない。女性の美しさの象徴とも言える「胸元」をランジェリーによって、より美しく整えていく「ファンデーションクリニック」である。『べガ』で扱っているのは、いわゆる“矯正下着”ではない。かわいいランジェリーも体にフィットしたものを正しく身につければ矯正効果がある。これは、長年インポートランジェリーを愛用し、研究しつづけてきた浜野さんが身を持って実感し、学んだことであった。

そして「東京のショップでは“お客様の欲しいものを与える”という販売方法が主流でした。でも、ランジェリーは決して安くはないもの。なのに買った後のケアが全くないことが、買い手として一番の不満だったの」と言う。

帰郷して開業した店では、そんな不満を反面教師として、自分が買い手だったころにしてほしかったサービスを実施。カウンセリングを徹底し、体にピッタリと合った、本当にキレイになれる下着をアドバイスしていった。

「なりたい理想のボディラインに変化すること」つまり、結果を出すことにこだわった浜野さんの手法は、多くの福岡女性たちの支持を受けた。この「女性の美に徹底的にこだわった」商法と浜野さんの「好きな事へのこだわり」に関心を示した地元新聞社や地元情報誌の「男性記者」などから取材を受け、その好意的な記事を見た多くの人が知ることで、更に顧客は増えていったという。

「福岡は、男性中心の都市と思われていますが、それは反面、女性に対するフォロ-が徹底しているという事でもあります。真剣に頑張っている女性には、支援を惜しまない風土なんです」と浜野さんは「福岡らしさ」を語る。

 現在、福岡を拠点に長崎・東京にサロンを持つ、株式会社に発展。九州の二店・東京店ともに全国人気誌「ヴァンサンカン」などにも取り上げられ、今「福岡発の女性起業家」としても注目を集めている。

 浜野さんの事例を見ていくと、「女性を守る」という「九州男児」的支援風土を感じずにはいられない。「男性が女性をフォロ-していこう」という姿勢は学ぶべきキ-ワ-ドと言えるだろう。

成功のキ-ワ-ド「好きな事を追求するこだわり」に共感・支援する福岡の男性気質。「顧客第一・消費者へのサービス精神」の徹底

まとめ

以上から見えてきた福岡女性起業成功のヒントは、キ-ワ-ドにも挙げられているように、

●「オープンゲイト」風土 「男性社会の支援システム」

という、福岡らしい風土・気質であろう。

この点は「福岡特有」の環境であると言える。

そして、福岡女性起業家自体の成功キ-ワ-ドとしては、

●	「好きなことにこだわる」を実践「顧客第一・消費者主義」の徹底

である。

この点だけを見ると、福岡の女性が、決して「真似のできない特別な事」を実践している訳ではないのが分る。つまり、起業家として持っているものは全国共通の、女性起業家成功の法則と言える。

しかし、その土地特有の風土・気質をプラスするだけで、これほどの相乗効果を生む、という事が「福岡起業」の最大のポイントであるだろう。

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著者プロフィール
 Pride of the Japanese

現役キュレーターの中でトップのアクセス数を誇るSharetuber。世界を飛び回る国際ボディガード歴20年。護身術師範。悪質なクレーマーや反日左翼と戦う某公的コンサルティング団体顧問。喧嘩上等。「I'm proud of the fact I was born in Japan.」