受験生必見!国立大学の入り方

著者:
投稿日:
更新日:

さて、高校3年生になりましたね。これからあなたたちは受験戦争に入っていくわけですが、ただ闇雲に勉強をしても、国立大学はそう甘くありません。今日はあなたたちに国立大学の入る為の効率の良い勉強方法を紹介していきます。勉強の息抜きがてら見ていってくださいね。

国立大学はセンター試験が勝負

これは良く言われていることですが、具体的になぜセンター試験が重要なのかを知る人はそういないと覆います。その理由から説明していきます。

センター試験は二次試験にも重要

まず、最初に言えることが、国立大学2次はセンター試験の点数が良くなければ受けることすらできない(足きり)ということです。2次で逆転を狙おうにも、まず受けることができなければ意味がありませんね。国立大学を受ける為にはセンター試験は避けては通れない道です。
また、センター試験はそのまま2次対策にもなります。センター試験は教科書の範囲内からしか出ることはありません。そして国立2次も同様のことが言えます。つまり、センター試験と国立2次は範囲が被っているのです。有名私立や難関私立になると、センター試験とは別にその大学に特化した対策を練ることが重要になりますが、国立大学はそのようなことはありません。東京大学であろうと、地方国立であろうと、出題される範囲は同じなのです。

センター試験の比率が高い

国立大学の入試センター試験の比率が非常に高いです。これは単に点数の比率が高いというわけではなく、点数の重要度が高いという意味です。私立大学にはセンター利用といってセンター試験の結果だけで合否を決める大学もあります。点数上では私立大学の方がセンター試験の点数の比率が高いと言えますが、それでも国立大学の方がより1点に対してシビアになります。
これは何故かと言うと、国立2次では点数に差が付きにくいからです。入試形式が記述式を採用しているところが多く、合格者の点数も7割前後で固まっています。そして、私立大学のように募集人数よりはるかに多い人数を合格者にするということもあまりありません。意外だとは思うでしょうが、国立大学の入試で差がついているのはセンター試験なのです。
国立入試でセンター試験がいかに重要かが理解できたでしょうか。それでは次に弱点科目の克服方法についてお話します。

苦手科目の克服法

国立大学のセンタ―試験は選ぶ学部が文系であろうと、理系であろうと必ず国語と数学は受けなくてはなりません。私立大学の場合は、文系の生徒が理系科目の受験を避けることも可能ですが、国立大学はそうではなく、苦手科目も必ず行わなければなりません。しかし、苦手科目の克服が合格の鍵と言っても過言ではありません。なぜなら、大学入試には同じような学力を持った生徒同士が争うからです。つまり、文系の学部を受ける生徒は皆センター国語を9割をとり、点数が頭打ちになる中、数学は6割程度で、ライバルに差をつける余地が大幅に出てくるのです。そして、センター試験であれば、文系の生徒が数学を、理系の生徒が国語を8割以上を取ることは充分に可能です。これから国語と数学それぞれの弱点克服方法についてお話していきます。

センター国語は古文漢文が鍵

センター国語の現代文はかなり難しいです。理系の生徒がセンター国語でつまずくとしたら、現代文です。しかし、そのような生徒でもセンター国語で8割以上を取ることは充分に可能です。それは古文漢文の対策が非常に容易だからです。
理系の生徒は、古文漢文を満点取れるようにセンター国語を対策しましょう。センター国語の点数配分は現代文が100点で、古文が100点です。つまり古文漢文さえ満点が取れれば、あとは現代文をなんとか6割取れれば良いのです。現代文は確かに難しく、現代文で8割以上取るのは非常に困難ですが、私たちが日本人である以上、頑張れば6割は取れると思います。
つまり、古文漢文で100点、現代文で60点取れば160点で8割に到達します。傾斜配点を考えると、理系の学部で8割と9割はさほど差はありません。それどころか、理系の生徒は国立上位でも6割5分くらいしか取れていないので、むしろライバルに差をつけることができます。
古文漢文の対策ですが、いたって簡単です。単に単語と文法を覚えれば良いのです。そして覚える分量も単語500、文法10ページ程度で、英語に比べるとかなり少ないです。東大の文系受験生は、冬休みに急にセンター試験の点数がはね上がりますが、この理由は最後の追い込みで古文漢文を行うからです。市販に売られている「1か月で完成!センタ―古文漢文」というのは決して誇張表現ではなく、本当にそれくらい対策が容易なのです。理系の生徒は現代文を半ば捨てて一年かけて古文漢文を行うわけですから、満点はぜひとも狙ってください。センター古文漢文はいうなればセンター試験のボーナスポイントなのです。

センター数学は暗記科目

「センスがないから数学は苦手」という言い訳はセンター数学においては通用しません。なぜならセンター数学はそもそも数学のセンスを聞いている試験ではないからです。一度模試の解答解説を教科書と見比べてみましょう。おそらく見事に教科書の例題の解法と答えが一致していることに気づくでしょう。センター数学は「教科書で示した解法をどれだけ覚えているか」を問う試験なのです。逆に数学が得意で我流で数学を解いていた人が足元をすくわれることが多くあります。たしかに各大問の最後の応用問題は多少センスを必要としますが、それを捨てても他がしっかり取れていれば、文系の生徒でも9割は夢ではありません。センター数学の対策は、教科書の例題を何回も解き直して、解法を体で覚えさせるに尽きます。センスを磨くために何も難しい参考書を解き続ける必要はありません。とにかく教科書の解法をしっかりと覚えましょう。

まとめ

国立大学合格で肝となるのが、「如何に弱点をつぶすか」です。参考書の中には、弱点を克服する労力を得意科目を伸ばす方に使うと述べているものもありますが、それは私立大学に限った話です。私立大学の問題は教科書の範疇を超えており、数学が得意な人同士でも大きく点数に差が出てきてしまします。しかし、国立大学の入試問題は「どれだけ高校で習ったことを覚えているか」を問いてきますので、得意科目では差が付きません。差がつくとしたら苦手科目です。そして、上述のとおり、苦手科目であっても、センター試験では勉強のやり方次第で誰もが充分に8割以上を取ることが可能です。筆者は東京外国語大学卒ですが、ライバルが数学を5割程度しか取れない中、9割以上を取ったことにより合格することができました。「どこでライバルに差をつけることができるか」を念頭において、これから受験勉強を頑張ってくださいね。

著者プロフィール
Sharetube