ポケモンGOがリアルイベントの失敗で集団訴訟を起こされるも約1億6000万円の支払いで和解
2017年7月、ポケモンGO1周年を記念した大型リアルイベント「Pokémon GO Fest」が開催され、これを皮切りに世界中で伝説のポケモンが登場し始めました。このPokémon GO Festで伝説のポケモンが初お披露目となる予定だったのですが、想像以上に大量のポケモントレーナーが会場に集まってしまったため、現地ではサーバーやネットワークに負荷がかかりすぎてポケモンGOがプレイできないという事態が発生。Pokémon GO FestでのNianticの対応のつたなさは常々批判されてきたのですが、ついに集団訴訟にまで発展し、最終的には150万ドル(約1億6000万円)の支払いで和解が成立しています。Niantic to settle Pokémon GO Fest lawsuit for over $1.5M
問題となっている「Pokémon GO Fest」で一体何が起きたのかは、以下の記事を読めばよくわかります。
世界で初めて伝説のポケモンが登場する、ということでPokémon GO Festが開催されたシカゴのグランドパークには約2万人ものポケモンGOプレイヤーが押し寄せました。公園の開園時間は朝の9時だったのですが、ほとんどの来場者が12時頃まで公園に入ることすらできなかったとのこと
会場では地域限定のポケモンなども登場するということで、多くのプレイヤーがゲームを楽しんでいました。しかし、開園から1時間もすると公園内の人数が多くなり過ぎてしまい、ゲームをプレイできなくなる人が続出。ポケモンGOをプレイしに来たのにプレイできないというのは確かにかなりのストレスとなるはず。
その結果、本来はゲームのアップデート情報などがアナウンスされるはずだったステージの周りに人が殺到し、ブーイングの嵐が巻き起こります。
この事態を受けて、ポケモンGOを運営するNianticは即座に会場でイベントチケットの払戻しとして、イベント参加者全員に100ドル(当時のレートで約1万1000円)分のポケコインをプレゼントすることを発表。さらに、当日出現されることがアナウンスされていた伝説のポケモンを出現させることができなかったため、イベントに参加した人全員に伝説のポケモン「ルギア」がプレゼントされることになりました。
しかし、約2万人の参加者が交通費やホテル代などを自費で負担しており、Nianticは最終的にイベントに参加したプレイヤーたちに集団訴訟を起こされていました。その集団訴訟で和解が成立、Nianticは参加者の交通費・ホテル代などから算出された157万5000ドル(約1億6000万円)の支払いを行うこととなっています。シカゴ裁判所に提出された書類によると、和解に関する公式ページが準備され、2018年5月25日までにイベントに参加した人々にメールで通知されることになるとのこと。イベントに参加した人々はこのウェブページ上で情報を入力することで自身がイベント参加で支払った出費を取り戻すことが可能となります。なお、すべての請求が終わり、それでも和解金が余っている場合はイリノイ州のバー財団と非営利団体のChicago Runに寄付される予定です。