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【知られざる世界】なんとも物悲しい気分になる珍バイト「ひよこ供養」って知ってますか?

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【知られざる世界】なんとも物悲しい気分になる珍バイト「ひよこ供養」って知ってますか?

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【知られざる世界】なんとも物悲しい気分になる珍バイト「ひよこ供養」って知ってますか?
近頃は、VFX(視覚特殊効果)を駆使して、昭和30年代の東京を描いた映画が大ヒットしたり、昭和の時代に多感な少年時代を過ごした主人公の小説がベストセラーになったりと、いわゆる昭和レトロブームが、根強く続いております。

よく「古きよき時代」と言いますが、たしかに高度成長期の希望に満ちた時代であった反面、やはり、一同に貧しく、社会インフラも整っていない環境の中で将来への夢だけが輝いていたという実像も忘れてはならないでしょう。

事実、「レトロ」という言葉には、そうしたネガティブな要素を包み隠してしまう魔力があります。実際の昭和は、もっと、ワイルドで、ダーティだった現実を忘れてはならないと思います。

珍バイト「ひよこ供養」

実は、わざわざ、そのようにつくられた「昭和レトロ」を求めに行かなくても、関西には21世紀になっても、相変わらず、マイペースなテンポで昭和を続けている文化や地域がたくさんあるんです。

それらは、移ろいやすい世間の流行に流されない骨太な精神に貫かれており、その分、世間に対して背を向けて生きる逞しさに支えられております。

たとえば、関西の寺社の境内で、時折見かける、「見世物小屋」の類です。

その内容についての具体的なコメントは避けますが、そこで繰り広げられる興行の内容は、現代日本とは思えないほどの強烈な昭和の残り香があります。

たしかに、興行やテキヤ稼業の世界には、「イベント」という言葉が軽薄に感じられるほどアナクロアングラな文化が根強く残っております。

そうした世界をほんの一瞬、垣間見るだけのアルバイトにおいても、そのユニークさを体験出来ることがあります。

大阪市内のある神社に、夏のお祭りの準備から後片付けとして、10日間ほど友人3人で雇われたアルバイトでのことでした。

祭りの準備といっても、実際に行なうのは雑用ばかりで、お祭りの幟を挙げたり、太鼓を宝物殿から引っ張り出して磨いたり、社務所の大掃除をしたりと、それなりに忙しかった記憶があります。

やがて、お祭りの前日あたりから、境内にはお祭りの屋台が立ち並ぶようになり、さまざまな店の業者が入り乱れるようになりました。

実際にお祭りが始まると、私たちアルバイトの仕事は、ゴミ拾いとか、拝殿する参拝客の案内などの比較的落ち着いた内容となり、屋台に群がる浴衣姿の客の喧騒の陰で、やや、暇を持て余している感じでした。

ところが、私たちアルバイトの出番は、この後に控えていたのです。

本宮が終わった翌朝、早々とテキヤさんたちが引き上げた後には、文字通り、死屍累々の壮絶な光景が広がっておりました。

そこは、今のお祭りの屋台では珍しくなった「ひよこ釣り」の場所でした。
「ひよこ釣り」とは、養鶏場で生まれたヒヨコのうち、商品価値のないオスばかりを集めて、スプレーでミドリやピンクで着色し、「金魚すくい」のように、お客に釣らせるという屋台です。

最近では、こうした生き物を扱う屋台は管理が大変なので、「金魚すくい」以外はほとんど見かけなくなりましたが、大阪では依然、人気があるため、根強く残っているとのことでした。

しかし、過酷な環境の中、商品として扱われるヒヨコは、毎晩のように何匹かづつ死んでいき、お祭りが終わった頃には、その業者がいた場所のテントの裏には、ひよこの死骸が山積みされていました。

また、近くにはやはり、「金魚すくい」の死んだ金魚が大量に捨てられておりました。業者はゲンを担ぐため、そのまま棄てて行くのが商習慣なのだそうです。

それを私たちが集めて、境内の片隅に穴を掘り、埋めて供養するというのがこのアルバイトの本当の仕事でした。

雇い主の神主は、立場上、そうした動物の死骸には触れることが出来ないそうです。
道理で、実働に対して、バイト料が良かったのだと納得しました。

祭りの後の寂しさも伴って、なんとも物悲しい気分に包まれての珍アルバイトでした。。

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著者プロフィール
 Pride of the Japanese

国際ボディガード歴20年。世界を飛び回るSharetubeトップキュレーターの一人。護身術師範。悪質なクレーマーや反日左翼と戦う某公的コンサルティング団体顧問。喧嘩上等。「I'm proud of the fact I was born in Japan.」