4月29日『昭和の日』の意味知っていますか?

著者:
投稿日:
更新日:

4月29日は昭和の日。

みなさん昭和の日ってどんな意味の祝日かご存知でしょうか?


祝日をただの休みと思って過ごすよりも、

意味や由来を理解してその時代の流れに思いを馳せるのも、味わいがあってよいですね。

昭和ってどんな時代だったの

平成も30年に入り、昭和ってどんな時代だったけ?と思う方も少なくはないのではないでしょうか。

ではまず、昭和の歴史を大まかに振り返っていきますが、まさに歴史が大きく動いた激動の時代といえるでしょう。

◆1931年(昭和6年)9月に、中国に駐留していた日本関東軍が南満州鉄道の線路を爆破しました。これを当時の中華民国の行為とし、それを口実に満州を占領しました。いわゆる満州事変で、終戦まで日本は軍国主義の道を進むことになります。


◆1936年(昭和11年)2月26日に、「二・二六事件」が起こります。青年将校がクーデターを起こし何人かの閣僚が殺害されました。クーデターは未遂に終わります。


◆1941年(昭和16年)12月8日、ハワイの真珠湾を奇襲し、太平洋戦争が始まりました。最初こそ日本軍優勢でしたが、次第に国力に勝るアメリが軍が優勢になります。


◆1945年(昭和20年)8月15日に、1894年の日清戦争(清は当時の中国) から50年あまり続いていた戦争が終わりました。日本中が荒れ野原で食べる物も着る物も、住む家さえ無い人が多かった時代から人々は復興していきます。


◆1953年(昭和28年)にテレビが白黒(モノクロ)画面で放送開始。


◆1955年(昭和30年)ごろから急速に経済が発展し、高度経済成長期に入ります。

「三種の神器(さんしゅのじんぎ)=白黒テレビ・冷蔵庫・洗濯機」が各家庭に普及していきます。


◆1960年代(昭和35年~)には、「巨人・大鵬・卵焼き」という言葉が流行語になりました。


◆1964年(昭和39年)東京~大阪間の東海道新幹線が開通し、東京オリンピックが開催されます。高速道路や鉄道などの社会インフラが整備され、都市の景観が変貌を遂げます。


◆1972年(昭和47年)頃まで、高度成長が続いて「3C=カラーテレビ・クーラー・自動車(カー)」が一般家庭にも普及します。


◆翌1973年(昭和48年)第4次中東戦争の勃発により原油生産が削減され、原油価格が上昇しました。いわゆるオイルショックが起こります。「トイレットペーパーがなくなる」というデマが流れ、主婦がスーパーに殺到しました。


◆1983年(昭和58年)、4月に東京ディズニーランドが開園し、7月にファミリーコンピュータ(ファミコン)が発売されます。


◆1985年(昭和60年)実体のない好景気(バブル期)が訪れ

~1991年(平成3年頃)まで好景気が続いて、一般庶民も株やマンションなどに投資しましたが、後にバブルが崩壊して大損をした人が続出しました。

昭和の日の意味

4月29日は昭和天皇の誕生日で、昭和天皇が在位中は「天皇誕生日」という祝日でした。

昭和天皇が崩御(亡くなられること)され元号が平成に変わると、「天皇誕生日」は現在の天皇の誕生日である12月23日に変わりました。


しかし、4月29日の祝日は、実に60年以上も国民の休日として機能していましたし、昭和天皇を偲ぶという意味でも、どうにか祝日のままにしておけないだろうか、という声が高まりました。


また、4月29日はGWを構成する祝日の1つでもありましたから、それを平日に戻すことの社会への影響の大きさも懸念されていました。


そこで、4月29日を祝日にするにあたり、昭和天皇が生前、植物・生物学者としても有名だったこと、自然をこよなく愛していたということから、「みどりの日」という名称の祝日を作りました。


みどりの日の意味は「自然に親しむとともにその恩恵に感謝し、豊かな心をはぐくむ」

というもので、春の祝日にはぴったりの意味ですよね。

そういう由来の元、平成の時代になってからも4月29日はみどりの日として国民の祝日で有り続けています。


しかし、みどりの日の名称を決める際には、「昭和という時代を祝日として残して欲しい」という声も多く上がっており、

みどりの日に決定した後もその声は根強く残っていました。


その国民の声を受けて、平成18年より4月29日を「昭和の日」と名前を変更し、みどりの日は5月4日に移動する運びになりました。


昭和の日の意味は、「激動の日々を経て、復興を遂げた昭和の時代を顧み、国の将来に思いをいたす」とされています。

著者プロフィール
Sharetube