• follow us in feedly
scroll_icon
shuffle_button
裏社会【密着ドキュメント】実録!  ”風俗嬢御用達”『夜逃げ屋』の世界 #取材 #ジャーナリスト	 #闇
殿堂

裏社会【密着ドキュメント】実録! ”風俗嬢御用達”『夜逃げ屋』の世界 #取材 #ジャーナリスト  #闇

Posted date:
裏社会【密着ドキュメント】実録!  ”風俗嬢御用達”『夜逃げ屋』の世界 #取材 #ジャーナリスト	 #闇
以前、風俗水商売で働く女性専用の”アリバイ会社”を運営しているO氏を取材した。日本は信用社会という側面が強く、公務員サラリーマンは優遇されるが、風俗嬢やフリーターなどには風当たりが強い。マンションを借りるのにも一苦労だし、カードを持つ事も不可能だ。こういった社会的弱者を、勤め人に仕立て上げてしまうのが、このアリバイ会社なのだ。

仕組みとしては、こうだ。親や彼氏に内緒で風俗で働く女性が、連絡先として社名と電話番号を教える。もし電話が来たら「ただいま、外出しております」と答えれば、立派なOLの出来上がり、と言うわけだ。

O氏は言う。「物件を借りるにしても、ローンを組むにしても、最初に在籍確認の電話が一本入るだけ。その後、トラブルが起こっても『退職しました』って言うだけだ。審査の時に法人を調べてもちゃんと登記されているし、ウチはタウンページにも載っているから審査が通らなかった事は無いよ」。

当然、給与明細名刺も発行するし、保育園の入園申込書なんかにも会社の実印を押す。O氏の仕事は風俗嬢に「OLという身分」を売ることだ。スキマ稼業に違いないが、風俗嬢たちの秘密は守られ、表面上だけだが普通の生活は保たれる。風俗嬢たちにとってO氏ほど頼りになる人物はいない。「親類のふりをして保証人になったり、個人的な相談を受ける事も多い」という。

風俗嬢のお助けマン? O氏に接触

O氏の興味深い話は続く。

「最近は不動産がらみの相談が多いね。せっかくマンション借りたのに家賃が払えなくなったりね。彼女たちも稼げないんだろうな。家賃滞納するような子は、まともな所からはもう借金できないからね。そういう子には寮つきの店を紹介してあげて、部屋は別の子に貸したりするんだよ。大家にしてみれば、家賃さえ払ってもらえれば住んでいる子が変わっても関係ないわけだしね」。

風俗嬢だというだけで借りられなかった部屋が、敷金礼金無しで借りられる。家賃は当然O氏がいくらか乗せて高いはずだが、彼女らにとってみれば、こんなおいしい話はない。現在、このような物件を5つほど抱え、順番待ちの子が10人以上いるらしい。夜の町で明るく男たちを喜ばせる彼女たちの悲しい横顔を覗いたような気もした。

・・こんな話を取材し終わった後、何気なくO氏に「なにか面白そうなことがあったら、お手伝いするんで呼んでくださいよ。暇だけが売りのフリーライターなんで(笑)」と言って私は帰った。もちろん、風俗嬢と仲良くなれるかもと言う下心も大有りだったのだが…。

”風俗嬢御用達”『夜逃げ屋』とは?

依頼料はパイズリで!ソープ嬢の夜逃げをお手伝い

「ソープのお姉さんが引越したいそうだから、いろいろと手伝ってくれないか?なんかヤバイところから”ツマんで”て、部屋にまで取立てが来てるみたいだから、部屋の又貸しは出来ないんだよ。だから、部屋にある荷物を処分してほしいんだ。今、事務所に姉さんいるから話聴いてやってくれよ!」。
 
 取材から3日後、O氏からさっそく連絡があった。事務所の応接室に色白の女性が座っていた。けっして美人ではないが、服の上からでもその巨乳ぶりがうかがえる。O氏はなぜか僕の事を「引越しのプロ」と紹介した。

陽子(22歳)は堀之内の大衆店に勤めていたが、「子宮筋腫になりしばらく働けなくなってしまった」と言う。手術費を工面する為にヤミ金に手を出し、厳しい取立てに逢い夜逃げを決意した、と言う事だ。O氏の口利きで本番無しのピンサロへの転職が決まっているらしい。
「家賃の件は大家と俺が話し合っておくけど、問題は荷物だな。でも、大丈夫!このお兄さんがきれいさっぱり処分してくれるよ!あとは二人で打合せして」。
 
O氏は意味ありげに、僕の肩を叩いて出て行った。応接室には僕らだけが残された。気まずかったが、僕は部屋の住所や状況などを詳しく聞きメモを取った。取材はお手の物だ。最後に陽子から初めて口を開いた。

「あの…。部屋には私もう行きたくないんで、中にあるものは全部処分してください。たいしたものは無いんですけど、お金に換えられる物があったら処分してそれを料金に当ててください。それでも足りないと思いますので…」。

 陽子は立ち上がると、突然服を脱ぎだした。僕はあっけに取られていたが、陽子のホルスタイン級のバストを見せつけられて理性が飛んだ。後からO氏に聞いたのだが、陽子は企画物のAVにも何本か出演しており、巨乳マニアの間では結構有名だったらしい。ソープとAV仕込みのフェラとパイズリで僕はあえなく撃沈した。陽子は病み上がりだから最後までは出来なかったが、取材用にいつも持ち歩いているデジカメが始めて役に立った。
 
 “特別な依頼料”を頂いた僕は、さっそく次の日陽子のアパートに行った。想像していたのと違い質素な木造アパートだった。期待していた下着類は入院の時持っていたらしくまったく無く、金になりそうなブランド品のバックなんかも無かった。ソープ嬢が派手な生活を送っていると思ったら大間違いである。

古本屋に売れそうなマンガやCDを紙袋に詰めていたら、アルバムが出てきた。高校時代のアルバムらしいが、どれが陽子だかわからないくらいの変貌ぶりだ。この田舎臭い女子高生が、風俗で働き、病気になり、借金取りに追われて夜逃げすると思うと複雑な心境だった。

 リサイクルショップ15500円、古本屋3200円、知り合いに5000円。結局金になったのはこれだけだった。買取を拒否された布団や冷蔵庫(虫が湧いていた)は廃品回収業者に持っていってもらった。家電リサイクル法とやらのせいで30000円もかかってしまったのは誤算だ。結局、陽子のために汗水たらしたうえに7000円の自腹を切った。これから陽子が働くピンサロの料金はこのくらいだろうか?・・そう考えるとなんとなく悲しくなった。

O氏も金にならない事を見越して、僕に押し付けたのだろう。大家から返還される敷金やピンサロへの紹介料なんかでO氏は充分儲けているはずだ。O氏に一応報告すると、こう笑われた。

「バカだな。全部捨てちゃったのかよ!一人暮らしの女の持ち物なんてマニアがいくらでも買うのによ。そうじゃなくても『秘密の空き部屋あります』ってネットの掲示板にでも書けば、家賃の倍でも借りるヤツはウジャウジャいるぞ!」。
 
 その部屋で何をするかは知りたくもないが、都会にはこういった部屋が実はたくさんあるのかもしれない。
 

消えた女子大生 ヤクザの事務所に

 陽子の夜逃げをきっかけに、僕はO氏の仕事をちょくちょく手伝うことになった。ある日、M市のマンションの家賃が滞納されていると不動産屋からO氏に連絡が来た。借主の女子大生の姿も最近見かけないので、連帯保証人であるO氏(兄と言う事になっている)に電話が来たのだ。

「確かこの子は家を出て彼氏と住みたいっていう女子大生だ。どこの大学に通っているかもわかってるし、若くてかわいいからだいぶ稼いでいるだろう。たまたま、近所のおせっかいババァにでもチクられたんだろう。ちょっと兄貴のふりして様子を見に行ってもらえないか?」

 僕は軽い気持ちでM市に向かった。マンションの前で不動産屋と待ち合わせをし、まずポストを覗いた。郵便物が溜まっている形跡はない。失踪ではないようだ。

「連絡くれれば立て替えてやったのに。アイツ、携帯も止まってるみたいなんですよ。まったく困った妹ですよ」
「お隣の老夫婦が心配なさってましてね。一人暮らしの女性が襲われる事件が最近多いでしょ。保証人さんと一緒じゃないと合鍵で開けられない規則なんですよ。お忙しいのにすみませんね」
「いや。こちらこそご心配かけて申し訳ありません」
 妹想いの兄を演じながら不動産屋ともすっかり意気投合した。しかし、合鍵で部屋を開けようとするが鍵が入らない。鍵が付け替えられているようだ。インターホンも、もちろん応答が無い。

「困ったな。カギを代えるんなら大家さんの許可がいるのに。それは良いとして妹さん大丈夫ですかね。携帯も止まってて、連絡取れないんですよね…」
「そうだ。カギ屋さん呼びましょう。中に友達の連絡先とかあるかもしれないし」
 今にして思えば、とっとと帰って来れば良かったのだが、僕はすっかり妹想いの兄モードに入っていた。滞納分の家賃を立替えるくらいなら、カギ代のほうが安あがりだ。カギを付け替えてしまえば部屋に入れないから必ず連絡があるはずだ。

 ベテランのカギ屋はすぐにやってきて、手際よく鍵をあっという間に交換した。目の前で繰り広げられる合法的カギ破りは圧巻だった。この道具さえあれば僕でも出来そうだ。ピッキング犯罪が急増するのも頷ける。
 
 不動産屋は「プライバシーの問題があるので、私はここで待っています」と言って部屋の中には入らなかった。奇麗事を言っているが、最悪の事態を考えビビっていたのだろう。

 誰かが生活しているのはすぐにわかったが、とにかく女っ気が無い部屋だ。男と同棲しているにしても、化粧品や女物の洋服もまったく見当たらないのだ。食べかけのカップ麺、電源が入りっぱなしのプレステ、散乱するエロ本。まるで体育会系の寮みたいだった。

 隣の部屋を覗いて疑問はすべて解けた。その部屋はちょっとした事務所になっていて、机の上にはプリペード式と思われる携帯が5台くらい無造作に転がっていた。壁にはピンクチラシ、料金表、電話対応のマニュアル等がベタベタと貼ってあった。ホワイトボードにはM市の地図が貼られており、毛筆体の名刺が貼ってあった。

そう、ホテトルの事務所だ。女の子たちは車で待機するので、事務所には女っ気が無くて当然だ。毛筆体の名刺はケツ持ちのヤクザの物に違いない。僕はヤクザの事務所のカギを勝手に換えてしまったのだ。震える手でO氏に電話を掛けた。
 
一週間ほどして、O氏に呼び出された。僕は覚悟を決めていたが、O氏はなぜか上機嫌だった。なんでも、女子大生の男って奴が、ホテトルのシノギを始めたが、別件のクスリで捕まり一月ほど前からブタ箱の中らしい。女は愛想をつかしてどこかに逃げた。それをいいことに、残された宿無しドライバーたちが勝手に寝泊りしていたのだ。

「名刺?あれは、ミカジメ払えば商売の邪魔しないってだけで、ケツを持ってくれるって訳じゃないんだよ。なんだ、ビビってたのかよ。女?親父が高校の先生でね。娘が売春にクスリじゃシャレにならないだろ?色々ご迷惑おかけしました、だとよ」
O氏は茶封筒を内ポケットからとりだし僕に渡した。

「この前の出張費だ。取っとけよ」
そこには諭吉さんが50人、窮屈そうに入っていた。

夜逃げ請負は、本業派生型ビジネスだった

この後もちょくちょくO氏から、「夜逃げの後片付け」を頼まれている。

ここに紹介した風俗嬢たちに負けず劣らず、色々な過去を背負った訳アリ女たちばかりだった。紙面の都合で、二人の女しか紹介できなかったのは残念だが、そこに見えてきたものは、一言で表すなら、つまりこうだ。

風俗嬢の「夜逃げ」を請け負う人間、それは「アリバイ会社」という「風俗嬢の秘密を請け負う」人たちが、密かに行う闇ビジネスのひとつであった、ということ。
 
風俗という世界に身を投じた女たちが引き起こす、それぞれの「人には言えない」事件や過去。そして、そこにビジネスの匂いを感じ取り群がるO氏のような”裏に生きる男”たちの世界。

そんな裏社会の実態を、「夜逃げ」の手伝い体験から、ほんの少しだけ垣間見れた気がしたのだ。

この記事が気に入ったら

いいね!しよう

Sharetubeの最新記事をお届けします

著者プロフィール
 Pride of the Japanese

国際ボディガード歴20年。世界を飛び回るSharetubeトップキュレーターの一人。護身術師範。悪質なクレーマーや反日左翼と戦う某公的コンサルティング団体顧問。喧嘩上等。「I'm proud of the fact I was born in Japan.」