僕には「顔が汁男優に似ているから」という理由だけで「ぶっかけ」というあだ名をつけられてしまった可愛そうな友達が一人いるのですが、彼に朗報です。「ぶっかけ」は日本のAV業界を飛び出して、英単語 "Bukkake" として世界進出を果たしていました。
というか、ググるともう英語の方が十倍以上も数が多い始末。
Google 検索: ぶっかけ … 約188,000件
Google 検索: bukkake … 約2,920,000件
で、手始めに英語版Wikipediaの "Bukkake" のページを訳してみました。一行くらいの説明で済みそうなものを、なぜかやたら長文。ぶっかけの起源まで探ってます。意地で全訳。
意訳です。
英語版Wikipedia "Bukkake" のページの訳
"Bukkake"(日本語の「ぶっかけ」から派生)とは、跪いている女性または男性に対して男たちが次々と射精していく集団プレイのことを言う。このプレイには性的嗜虐(サディズム)のニュアンスが大いに含まれている。が、日本で「ぶっかけ」と言った場合、普通このプレイではなく麺料理の調理方法を指すことが多い。
ぶっかけの起源は、日本の封建時代に行われた不貞な妻への懲罰にまでさかのぼると言われている。夫の顔に泥を塗った女性は、まず跪いた姿勢で柱に縛り付けられ、集落の男性全員からの射精を甘んじて受けることを強いられた。しかし、日本のポルノ映画からこのプレイが発祥していることから、これは都市伝説である可能性が高い。
最も信頼できるぶっかけプレイの起源としては、次の説が挙げられる。日本のポルノでは生殖器の露出が禁じられており、モザイク処理が施されてしまう。が、ザーメンは問題ない。よって、よりポルノを過激でハードコアにするための実際的な唯一の方法は、ザーメンの量を増やすことであり、ぶっかけビデオの考案であった。
西洋のポルノでは普通ぶっかけは楽しい行為として描かれるのに対して、日本のポルノにおけるぶっかけは性的嗜虐行為として描かれることが多い。
ぶっかけは日本語の動詞語幹だが、単独で用いられると "splash"(水・泥などを勢いよくはねかける) 、あるいは "dash"(水などをかける) を意味する名詞となる。「ぶっかける」という動詞は「ぶつ」と「掛ける」という二つの動詞に分解が可能だ。「ぶつ」は "hit" とほぼ同じ意味だが、この用法では「ぶったまげる」「ぶっちぎり」などと同様に強勢の接頭辞として用いられている。「かける」は "shower" あるいは "pour" を意味する。
実際、日本では「ぶっかけ」は具を麺に注ぎかける麺料理(「ぶっかけうどん」や「ぶっかけそば」など)を指してより一般的に使われている。
ぶっかけの軽い形態(a "lite" version of bukkake)も存在する。「ごっくん(Gokkun)」である。「ごっくん」は擬態語で、 "gulp" など飲み込む際の音を意味する。日本人でない人は「ごっくん」と「ぶっかけ」を混同しがちである。
Dr. Susan Block、Catherine Millet、Robin Patt-Corner ら多くの人々が、ぶっかけの性的嗜好を持つことを公表している。
ザーメンが目にかかることがあるが、ぶっかけにHIVや肝炎などの血液感染症の明確な危険性がないことを示唆する数多くの報告がなされている。
ぶっかけの起源に封建時代まで持ち出されてるのには驚いた。が、これはさすがに外人さんも「おかしい」と気づいたらしく、Talk:Bukkakeで指摘されてました。「AVをより過激でハードコアにするため云々」はそのとき追加されたらしい。
Talk:Bukkakeにある方が書き込んでいた正直な感想。訳出。
「ぶっかけには反吐が出るよね、って意見には同意。ぶっかけはアナルセックスより胸が悪くなる。スカトロと同じくらいひどいね。」
興味深い意見。欧米人の感覚でいうと、「反吐が出るぜ」な度合いは
ぶっかけ=スカトロ>アナルセックス
らしい。「西洋のポルノでは普通ぶっかけは楽しい行為として描かれる」んじゃなかったのか??
それにしてもまさかWikipediaにここまで詳細なぶっかけ記述があるとは。日本のWikipediaのぶっかけの項目なんてたったの三行だよ。熱意が違うな。きっと欧米には熱心なファンがいるんだろう。動詞の分解までしてるぜ。バッカじゃねーの? でもこういうバカは好きだな。
あと、ぶっかけとごっくんは全く別物な気が。
出典:「ぶっかけ」は英語になっていた - PLAYNOTE