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偏屈ジジイと少年の友情物語「ヴィンセントが教えてくれたこと」映画の見どころ【ネタバレなし】

偏屈ジジイと少年の友情物語「ヴィンセントが教えてくれたこと」映画の見どころ【ネタバレなし】

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tolawotolawo
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偏屈ジジイと少年の友情物語「ヴィンセントが教えてくれたこと」映画の見どころ【ネタバレなし】
	
2015年、日本で公開されたコメディ・ドラマ映画「ヴィンセントが教えてくれたこと」。偏屈おじいさんと、か弱い少年が世代を超えて信頼関係を築いていく物語です。

原題は「St. Vincent」(聖人 ヴィンセントの意)。主要キャストにはビル・マーレイ、メリッサ・マッカーシー、ジェイデン・リーバハーなど(聞きなれない名前が並んでいます)。

日本国内での公開当時は大きく話題にあがることはありませんでしたが、今日になってたくさんの感動を生んでいます。純粋な少年は人生を顧みないおじいさんにたくさんの勇気をもらい、おじいさんもまた、少年から大切な何かを得ることができるのです。

映画「ヴィンセントが教えてくれたこと」のあらすじ

主人公のヴィンセントは、競馬に負けてバーで酒に浸るというだらしない生活を送っていた。

銀行にも貯金はなく、金貸しから借金をする日々。
そんなどうしようもない生活のなか、ある日、隣にシングルマザーの母親と息子が越してくる。

少年の名はオリヴァー。
もちろん、2人が見たヴィンセントの第一印象は最悪である。

オリヴァーは登校初日からいじめの標的にされ、制服や家の鍵、財布まで盗まれてしまう。

どうすることもできないオリヴァーは諦めて帰宅。
ちょうど帰宅した隣人のヴィンセントに、母に連絡するために電話を貸してくれと頼む。

いったんは引き受けたヴィンセントだが、
母親に「1時間12ドルで"子守"をしてやる」と交渉をはじめ…。

物語のキー:犯罪級の生活を送るヴィンセント

本作の主人公でもあり、キーマンでもある偏屈おじさんヴィンセント。
オリヴァーの引っ越し初日からとんでもない悪行・悪態を晒しますが、ヴィンセントが見せる行動や言動はどれも犯罪級です。

ストリッパーには商売外でお金を渡し、小学生の少年に競馬を教え…
現実には真似できない(してはいけない)行為の数々ですが、そんなヴィンセントもただただ偏屈なだけではありません忘れられない過去があって、大切な人もいるのです。
それをオリヴァーが知ったとき、オリヴァーとヴィンセントが迎える残りの人生はとても輝かしいものに変わってゆくでしょう。

見どころ①オリヴァーの成長

12歳、成長期真っ盛りの少年オリヴァーは作中でたくさんの成長を見せてくれます。

そしてそのどれもがヴィンセントからの受け売り。
良いことも悪いことも、自分で考えるべきこともヴィンセントが教えてくれるのです。

幼すぎず大人すぎない、中途半端な年齢とオリヴァーの性格がいい具合に楽しませてくれているのでしょう。

いじめっ子に「負けてたまるか」と立ち向かう姿は、オリヴァーの真の強さがあってこそのことなのかもしれませんね。

見どころ②ヴィンセントの本音

支援しているはずのストリッパーにさえも嫌われるヴィンセント。
しかしそんな彼のなかにも、知られざる優しさというものは存在します。

オリヴァーとの出会いをきっかけに、自身の思い出を少しずつあらわにするおじいさん。
少年にたくさんのことを教え、最後には今まで見たこともない誇らしい宝物を手にすることができるのです。

"ヴィンセントが教えてくれた"ことはもちろん、反対にヴィンセントが"オリヴァーに教えられた"ことにも気付くことができるでしょう。

見どころ③母の強さと弱さ

オリヴァーは両親の都合で引っ越しと転校を強いられますが、
息子がいじめや寂しさに耐える陰で、母親もまた息子を守る使命に駆られています。

知らない土地で母1人子1人、隣には不愛想で危険そうなおじいさん…。
息子の前では弱みを見せない母親が、たまらずに"汚い言葉"と""を溢れ出してしまうシーンにも胸が締め付けられます。

「大人のせいで子どもが振り回されている」という事実は否めませんが、振り回していることを自覚している大人もまた、ほかの誰かに振り回されているのかもしれません。

おすすめポイント【★★★★☆】

★…分かりやすい"悪ジジイ"でおもしろい
★…少年オリヴァーの成長に見ごたえあり
★…解決すべき問題はすべて解決
★…エンドロールまで楽しめる
☆…「悪行が過ぎる」と感じるかも

総評は星4。

冒頭からヴィンセントの悪行がとても分かりやすく、後半のギャップに活かせる良い要素になっていると言えます。

ただし、「あまりにも悪行が過ぎる」と感じてしまう人もいるでしょう。
そのため少なからず批判的意見も見られますが、それだけ現実的なストーリーになっているということかもしれません。

ヴィンセントはとんでもない悪ジジイですが、優しくないシーンでも"本当は優しいんだろうなあ…"と表情ににじみ出ているシーンもちらほら。性格は顔に出るということがよく分かります。

さらに、映画館での鑑賞中は無視しがちなエンドロールも、本作だと思わず最後まで観てしまうでしょう。

エンディングに使用された曲は、ボブ・ディランの「Shelter from the storm(嵐からの隠れ場所)」。オリヴァーの影響を受けたのか受けていないのか、人生を改めたのか改めていないのかよく分からない、ヴィンセントらしいエンディングも必見です。

ヴィンセントが背負う過去と現在、それらが教えてくれる教訓に気付いたとき、きっとあなたも偏屈おじいさんを崇拝したくなるでしょう。

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著者プロフィール
tolawo

フリーランスライター活動中…。 まとめを含む記事の執筆、書き起こしなど。立派な実績はありませんので書きまくって腕磨きます。お仕事はTwitterから。