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百人一首の歌人まとめ 藤原敏行朝臣

サムネイル出典:18 藤原敏行朝臣

百人一首の歌人まとめ 藤原敏行朝臣

Author:
MATANMATAN
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百人一首の歌人まとめ 藤原敏行朝臣

藤原敏行朝臣について

ふじわらのとしゆきあそん

生没年未詳。

按察使・藤原富士麻呂の子。能書家として空海と並び称される。三十六歌仙の一人。
平安前期の歌人、能書家。三十六歌仙の一人。

出典:小倉百人一首・藤原敏行朝臣 - 学ぶ・教える.COM

	
平安前期の歌人、書家、貴族で三十六歌仙の一人です。

出典:百人一首全首一覧と意味、解説。小倉百人一首人気和歌ランキ...

	
陸奥出羽(むつでわ)の按察使(あぜち=巡察官)富士麿(ふじまろ)の息子で、従四位上、右兵衛督(うひょうえのかみ)まで昇進しました。書が上手く、「小野道風(おののとうふう)は空海と並ぶ書家と褒めた」という伝説が残っています。奥さんは在原業平の義理の妹です。

出典:【百人一首講座】住の江の岸による波よるさへや 夢の通ひ路人...

	
清和、陽成、光孝、宇多、醍醐の五朝に仕えていますが、陸奥出羽の按察使・富士麻呂の子とも言われています。

出典:百人一首/藤原敏行朝臣(ふじわらのとしゆきあそん)

歌人であると同時に書道にも優れ、空海に並ぶと言われるほどの書道の大家でもありました。

作品について

住の江の岸に寄る波よるさへや
夢の通ひ路人目よくらむ

上の句「住の江の」

すみのえの
きしによるなみ
よるさへや
ゆめのかよひぢ
ひとめよくらむ

現代語訳

住の江の岸には昼夜を問わず波が打ち寄せてくる。夜に見る夢の中でさえ、あなたが私のところに通ってくれないのは、人目を避けているからだろうか。

出典:小倉百人一首・藤原敏行朝臣 - 学ぶ・教える.COM

	
住の江の岸に波が寄るその夜でさえ、夢の通い路でも貴方は人目を避け逢ってくださらないのでしょうか。

出典:百人一首全首一覧と意味、解説。小倉百人一首人気和歌ランキ...

古今集の詞書に「寛平の御時きさいの宮の歌合の歌」とあり、宇多天皇の御代に皇后温子のもとで行われた歌合の際の歌です。
住之江の岸に寄せる波の「寄る」という言葉ではないけれど、夜でさえ、夢の中で私のもとへ通う道でさえ、どうしてあなたはこんなに人目を避けて出てきてくれないのでしょうか。

出典:【百人一首講座】住の江の岸による波よるさへや 夢の通ひ路人...

	
住の江の岸に打ち寄せる波のように (いつもあなたに会いたいのだが)、 どうして夜の夢の中でさえ、あなたは人目をはばかって会ってはくれないのだろう。

出典:百人一首/藤原敏行朝臣(ふじわらのとしゆきあそん)

	

文法・語句解説

住の江

歌枕。大阪市住吉区の海岸一帯。

出典:小倉百人一首・藤原敏行朝臣 - 学ぶ・教える.COM

	
「住の江」は、摂津国住吉(せっつのくにすみよし=現在の大阪府大阪市住吉区)の海岸のことです。

出典:【百人一首講座】住の江の岸による波よるさへや 夢の通ひ路人...

	
摂津の国、現在の大阪市住之江区

出典:百人一首/藤原敏行朝臣(ふじわらのとしゆきあそん)

	

岸による波

ここまでが序詞。次の「よる」にかかる。

出典:小倉百人一首・藤原敏行朝臣 - 学ぶ・教える.COM

	
「よる」は「寄せてくる」という意味です。ここまでが「寄る」と同音の「夜」を導きだす序詞になります。

出典:【百人一首講座】住の江の岸による波よるさへや 夢の通ひ路人...

	

よるさへや

「よる」は、「寄る」と「夜」の掛詞。上を受けて「波寄る」となり、下に続いて「夜さへ」となる。「さへ」は、添加の副助詞。「昼はもちろん、夜までも」の意。

出典:小倉百人一首・藤原敏行朝臣 - 学ぶ・教える.COM

「や」は、疑問の係助詞。結びは、「らむ」。
明るい昼だけでなく、人に見られる心配が無い夜でさえもという意味。

出典:百人一首全首一覧と意味、解説。小倉百人一首人気和歌ランキ...

	
「さへ」は、すでにある事実に、さらに他の事実が加わり、「… までも」という意味になります。「や」は疑問の意味を表す係助詞で、全体で「(昼間ならともかく)夜までも…するのか」という意味です。

出典:【百人一首講座】住の江の岸による波よるさへや 夢の通ひ路人...

	
「夜」と「波が寄る」をかけていて、「や」は疑問を表している

出典:百人一首/藤原敏行朝臣(ふじわらのとしゆきあそん)

	

夢の通ひ路

「通ひ路」は、男が女のもとに通って行く道。夢の中にさえ現れないことを表している。このことから、作者は男であるが、女の立場で詠んだ歌と解する。

出典:小倉百人一首・藤原敏行朝臣 - 学ぶ・教える.COM

	
「夢の中で女性のもとに通っていく道すがら」という意味です。現実の話ではなく、夢の中での話です。

出典:【百人一首講座】住の江の岸による波よるさへや 夢の通ひ路人...

	

人めよくらむ

「人め」は、「人目」で「他人の目」の意。「よく」は、「避く」で「避ける」の意。「らむ」は、「や」の結びで、現在推量の助動詞の連体形。

出典:小倉百人一首・藤原敏行朝臣 - 学ぶ・教える.COM

	
 「人目(ひとめ)」は「他人の見る目」のことです。「よく」は「避ける」という意味の下二段動詞の終止形。「らむ」は原因や理由を推量する助動詞の連体形で、「夜さへや」の係助詞「や」の結びとなります。全体で「他人の目を避けてしまうのだろう」という意味になります。

出典:【百人一首講座】住の江の岸による波よるさへや 夢の通ひ路人...

	
「よく」は避ける、はばかるの意味。「らむ」は推量。

出典:百人一首/藤原敏行朝臣(ふじわらのとしゆきあそん)

	

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著者プロフィール
MATAN

主に雑学を、その他の記事は時々まとめています。