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百人一首の歌人まとめ 元良親王

サムネイル出典:20 元良親王

百人一首の歌人まとめ 元良親王

Author:
MATANMATAN
Posted date:
百人一首の歌人まとめ 元良親王

元良親王について

もとよししんのう

890~943年。

陽成天皇の皇子。三品兵部卿となり「大和物語」にも登場する。
平安時代中期の皇族、歌人。三品兵部卿にまで昇った。

出典:元良親王 - Wikipedia

色好みの風流人として知られ大和物語や今昔物語集に逸話が残るが、とくに宇多院の妃藤原褒子との恋愛が知られる。
陽成天皇の皇子。『大和物語』などでは、色好みとして描かれている。

出典:小倉百人一首・元良親王 - 学ぶ・教える.COM

	
陽成天皇の第一皇子で風流好色として知られ、大和物語にも登場します。今昔物語には、「いみじき好色にてありければ、世にある女の美麗なりと聞こゆるは、会ひたるにも未だ会はざるにも、常に文を遣るを以て業としける」と書かれるほどでした。

出典:【百人一首講座】わびぬれば今はた同じ難波なる 身をつくして...

京極御息所(きょうごくのみやすんどころ)、すなわち宇多法皇の女御藤原褒子(ほうし)との熱愛が広く噂になりました。
陽成天皇の第一皇子で、和歌の才能にすぐれ、情熱的な和歌を詠む歌人として知られています。

出典:百人一首/元良親王(もとよししんのう)

宇多上皇の后・京極御息所と愛し合っていましたが、ふたりの間は宇多上皇の知るところとなり引き裂かれてしまいます。

作品について

わびぬれば今はたおなじ難波なる
みをつくしても逢はむとぞ思ふ

上の句「わびぬれば」

わびぬれば
いまはたおなじ
なにはなる
みをつくしても
あはむとぞおもふ

現代語訳

思いどおりにいかなくなってしまったのだから、今となっては同じことだ。難波にある航行の目印、澪標(みおつくし)ではないが、身を尽くしても逢おうと思う。

出典:小倉百人一首・元良親王 - 学ぶ・教える.COM

	
こうして思い悩んでいる今となっては同じこと、難波の澪標のように、この身をほろぼしても貴方に逢いたい。

出典:百人一首全首一覧と意味、解説。小倉百人一首人気和歌ランキ...

京極の御息所は藤原時平の娘褒子で、宇多天皇の妃。二人の関係が露顕してしまい、遭うことが出来なくなった今となっては身を滅ぼしてでも逢いたいという強い気持ちを詠んだ歌です。
これほど思い悩んでしまったのだから、今はどうなっても同じことだ。難波の海に差してある澪漂ではないが、この身を滅ぼしてもあなたに逢いたいと思う

出典:【百人一首講座】わびぬれば今はた同じ難波なる 身をつくして...

	
 (あなたにお逢いできなくて) このように思いわびて暮らしていると、今はもう身を捨てたのと同じことです。いっそのこと、あの難波にあるみおつくしという名前のように、この身を捨ててもお会いしたいと思っています。

出典:百人一首/元良親王(もとよししんのう)

この和歌は、元良親王が「もう一度お会いしたい」と思って、自らの恋心を詠んだ和歌だと言われていますが、後半部では、激しい決意が表されています。

文法・語句解説

わびぬれば

「わび」は、上二段の動詞「わぶ」の連用形で、「思いどおりにいかない」の意。後撰集の詞書によると、元良親王と京極の御息所(藤原時平の娘、褒子。宇多天皇の寵愛を受けた妃)との不倫が発覚し、追いつめられた状況。「ぬれば」は「完了の助動詞の已然形+接続助詞“ば”」で、順接の確定条件。「~たのだから」の意。

出典:

	
「わび」は動詞「わぶ」の連用形で「想いわずらい悩む」という意味です。行き詰まった気持ちを表しています。

出典:【百人一首講座】わびぬれば今はた同じ難波なる 身をつくして...

	
「わぶ」は「思い悩む」の意。

出典:百人一首/元良親王(もとよししんのう)

	

今はた同じ

「今」は、不倫が発覚して噂が広まった現在。「はた」は、副詞で、「また」の意。「同じ」は、形容詞の終止形で、二句切れ。

出典:小倉百人一首・元良親王 - 学ぶ・教える.COM

	
「はた」は「また」という意味の副詞で、「今となっては同じことだ」という意味になります。

出典:【百人一首講座】わびぬれば今はた同じ難波なる 身をつくして...

	
「はた」は「もはや」の意。

出典:百人一首/元良親王(もとよししんのう)

	

難波なる

「難波」は、現在の大阪市一帯。「なる」は、存在の助動詞「なり」の連体形で、「~にある」の意。

出典:小倉百人一首・元良親王 - 学ぶ・教える.COM

	
「なり」は存在を表す助動詞で、「難波にある」という意味です。「難波」は現在の大阪府。

出典:【百人一首講座】わびぬれば今はた同じ難波なる 身をつくして...

	
次の「みをつくし」を導くもので、難波の入り江に「みをつくし」という杭が立っていたことによる

出典:百人一首/元良親王(もとよししんのう)

	

みをつくしても

「みをつくし」は、「澪標」と「身を尽くし」の掛詞。上を受けて「難波なる澪標」で「難波にある澪標」の意、下へ続いて「身を尽くしても」で、「身を滅ぼしてでも」の意となる。

出典:小倉百人一首・元良親王 - 学ぶ・教える.COM

	
船の道標として水中に立ててある澪標と、「身を尽くし」とかけてある。

出典:百人一首全首一覧と意味、解説。小倉百人一首人気和歌ランキ...

	
「澪漂(みおつくし)」と「身を尽くす」の掛詞です。澪漂は海に建てられた船用の標識で、大阪市の市章と同じ形。「身を尽くし」は「身を滅ぼす」という意味です。

出典:【百人一首講座】わびぬれば今はた同じ難波なる 身をつくして...

	

大阪市の市標にも使われている

大阪の繁栄は昔から水運と出船入船に負うところが多く、人々に親しまれ、 港にもゆかりの深いみおつくしが、明治27年4月、大阪市の市章となりました。
「身をつくし(捨てて)」という意味と、「みをつくし」という名前の、海の道しるべの「澪標」のふたつの意味をかけている

出典:百人一首/元良親王(もとよししんのう)

	

逢はむとぞ思ふ

「ぞ」と「思ふ」は係り結び。「逢ふ」は、この場合、「恋愛関係を貫き通す」という意。「む」は、意志の助動詞。「ぞ」は強意の係助詞。「思ふ」は、動詞の連体形で「ぞ」の結び。

出典:小倉百人一首・元良親王 - 学ぶ・教える.COM

	
「む」は意思の助動詞で、「思ふ」は係助詞「ぞ」の係り結びで連体形になります。

出典:【百人一首講座】わびぬれば今はた同じ難波なる 身をつくして...

	

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MATAN