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【社会問題】動物虐待シリーズ「ペットと家畜の境目」とは?  #動物愛護 #杉本彩

【社会問題】動物虐待シリーズ「ペットと家畜の境目」とは? #動物愛護 #杉本彩

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【社会問題】動物虐待シリーズ「ペットと家畜の境目」とは?  #動物愛護 #杉本彩
若い女性や若夫婦の間で、ペットとしてウサギを飼うことがブームになっています。
そして同様に若者たちの間で、今年の冬はラビット・ファー(ウサギの毛皮)が大流行しています。
ウサギは昔から小学校の飼育小屋や小さな家族の一員として永い間、愛情をかけて飼育されてきた日本の代表的なペットの一種です。
今回のシリーズでは「ペットと家畜の境目」について解説します。

「ペットと家畜の境目」とは?

長い耳と大きな瞳、鼻をひくひくとする愛らしいしぐさ、そして草食動物ならではのふんわりとした優しい肌さわりは、かげがえのない命の暖かさや尊さを人に教えてくれます。ウサギを見て憎らしい動物と思う人はいないはずです。
しかし、若者向けのカジュアルショップやブティックを覗けば、数万円のゴージャスな毛皮から、数千円のチープなベストやマフラー、財布小物にいたるまで、見事なまでのラインナップでラビットファーが店頭を所狭しと飾りたてています。
ラビットファーと同様に昨年ブレイクしたハラコの毛皮は文字通り、牛のお腹の子です。お母さん牛の胎内で誕生を待つ牛の胎児を無理矢理子宮から引きずり出し、皮をはいだものを指します。また昨今の毛皮ブームを反映し、ハムスター、フェレット、チンチラ、リス、ビーバー、犬の毛皮も出まわりはじめました。
毛皮のために罠に捕らえられたそれらの動物は、罠から抜け出そうと必死にもがき苦しみます。時には罠に挟まったその手足を自ら食いちぎって逃げ、そして罠のそばで命尽きます。また、罠に身体の一部を食いこまれたまま、その傷口の痛み、そして飢えに苦しみながら命を落としていくのです。
毛皮用に繁殖される動物たちどうでしょう。毛皮を取るための殺処分の方法ですが、毒を飲ませる、ガスや首絞めで窒息死する、口や肛門から電極を流すといった方法がとられています。毛皮から少しでも多くの利益を得るために、なるべく無傷で、しかもコストを押さえ、効率よく取りたいと考える業者たちは、動物に与える苦しみより利益追求を優先視し、今なお残忍な方法でそれらの動物を次々と殺し、量産しています。
最近は保温効果の高いフリースなどの機能性素材が各種たいへん手ごろな価格で販売されています。毛皮は人間にとってもはや必要不可欠な物ではありません。虚栄心を満たすためだけに小さな動物たちのかけがえのない命を代償に生産される毛皮。これだけの毛皮ブームになっても、奪われる多くの命に目を向けようとする人が日本には少ないのはなぜなのでしょうか。
数年前までは手軽な価格でボリューム感のあるフェイクファーが流行していました。その残虐性と高価な値段、身につけたときの重さなどから、もはや毛皮や皮製品が流行ることはないだろうとファッション業界も高を括っていたようです。それが今更、なぜまた多くの動物の犠牲が必要な毛皮でなくてはいけないのか、どうにも理解に苦しむものがあります。
西欧の多くの国では、毛皮の残虐性を愛護団体がコマーシャルを通じて国民に啓蒙しています。日本でもしそういった広告をしようとすれば、すぐに営業妨害だと大手百貨店や衣料品メーカーからの圧力がかかり、CMは放映中止に追いこまれることになると私は思います。もしくは視聴者から子どもに残酷な話しを見聞きさせたくないという見当違いな親世代からのクレームが殺到することでしょう。
都合の悪いことは見聞きしたがらない国民性、こういった酷い事実をあいまいなまま隠し、なんとなくうやむやのうちに巧く売り逃げする売り手側の販売戦略、どちらにも日本人の悪い性質がこういったところによく表れているように私には感じられます。
日本に2000年度、輸入されたウサギの毛皮は300万頭分、恐らく2001年度はこの倍近い数字を記録することになるでしょう。
おとなしくかわいいとされるウサギの飼育についても様々な問題点があります。子どものうちは手のひらにのる小さなウサギが、半年もすると4倍近く大きくなり大人が両手で 持ち上げるのも大変なほどに育ちます。、またつがいで飼えば、年に4回、一度に6匹近くをネズミの如く産み続けることはあまり知られていません。
そういった飼養上の問題を事前に調べようともせず、かわいいからというだけで心無い飼い主たちに飼われた結果、犬猫同様の悲劇がウサギたちにも及んでいます。
ケージに入れられたまま、高速道路のパーキングエリアや、河原の土手に捨てられるウサギは跡を絶ちません。
犬猫に比べて、ウサギは鳴かない、匂いがない、散歩がいらないといった利点にばかり気を奪われて犬や猫代りに飼い始めたウサギを、犬猫のようになつかなかったから、家の柱をかじるから、排泄の世話が思いのほか大変などといって、すぐに公園に捨ててしまう人が絶えないのです。
都内のいくつかの公園では、猫やカラスの被害からたまたま逃れられたカイウサギたちが植えこみの花壇や人の撒く餌を頼りに繁殖しているという報告もされています。
マスコミの動物の取り上げ方、ペット業界の流行の仕掛けには多くの問題が残されています。
兎年の年、知り合いの問屋の仕入担当者は、年末から年明けにかけて、毎週のようにヨーロッパにウサギを仕入れに行っていました。兎年には爆発的にウサギが売れるというのです。もはや国内にいる数のウサギだけでは数が足らず、西欧の高級ウサギも発注しましたがそれでも足りず食用ウサギまでアジア各国から仕入れました。しかしなおもウサギが足らず、社員全員につがいでウサギを持ち帰らせ、「大量生産」までしていました。
それらのマスプロダクションにのったウサギたちは今頃どこでどう暮らしているのでしょうか。そうして年賀状の写真に使うために買ってきたウサギを撮影がすんだらすぐに野山に捨ててきたという人の話や、子どもにクリスマスプレゼントとして買い与えたが、子どもがすぐに飽きてしまったから手放したいがどこへ持ちこめばいいのかという両親からの問い合わせ、小さいうちは可愛かったがすっかり大きくなってしまい、場所もとるので、どこかに寄付したいという相談が保健所や愛護団体に寄せられます。
動物園の話では、飼いきれなくなったり増えてしまったウサギや小動物を寄付したいと申し出る人は増えているといいます。そのたび、ヘビや肉食獣の生餌としてしか譲りうけることしかできないから、もう一度考えるように話しをするそうです。それでもウサギを連れてくる人は跡を絶たず、しまいには動物園の入り口に放置する人も多いといいます。
日本人はあらゆる面においてブームにのりやすく、そしてまた飽きっぽい人種ともいわれてきました。その弊害がこれらの小さな動物の多くの生命を脅かすことに繋がっているということを見つめなおす時期にきているのではないでしょうか。


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著者プロフィール
 Pride of the Japanese

現役キュレーターの中でトップのアクセス数を誇るSharetuber。世界を飛び回る国際ボディガード歴20年。護身術師範。悪質なクレーマーや反日左翼と戦う某公的コンサルティング団体顧問。喧嘩上等。「I'm proud of the fact I was born in Japan.」