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【動物虐待】シリーズ「不要犬、不要猫」殺処分についての現状を知ってますか? #ドキュメント #日本

【動物虐待】シリーズ「不要犬、不要猫」殺処分についての現状を知ってますか? #ドキュメント #日本

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【動物虐待】シリーズ「不要犬、不要猫」殺処分についての現状を知ってますか? #ドキュメント #日本
東京と関西、二箇所の保健所で「不要動物」として引き取られた犬猫を見ました。
施設はイメージしたような暗さは特にありません。役所の一環らしい、無機質で地味な建物といった印象です。入り口には狂犬病の予防接種の案内、犬猫の飼い方についてのポスター、迷い犬の飼い主が貼ったと思しき「犬探しています」のチラシ、そして不要動物の引き取り料を細かく記した看板が掲げてあります。入り口を入ってすぐに窓口があり、そこで迷い犬の問い合わせや動物に関する苦情の相談、そして不要になった犬猫の引き取りなどが行われています。
今回はその「殺処分」についての実態をリポートします。
動物愛護のキッカケになれば幸いです。

「不要犬、不要猫」の末路とは...

廊下を進み、重い鉄の扉を開けるとその先が動物の収容施設になっていました。手前の部屋は獣医師のための診察室で、聴診器や手術台、レントゲン室があります。街の動物病院の診療室とだいたい同じような感じです。保護されている動物や譲渡の日を待つ動物たちの診断や治療に使われているようです。
その部屋とは別に、また重い鉄の扉があります。そこを開けると、ちょど映画で見る囚人が入る独房のような、鉄格子で括られた3畳くらいの小部屋が横一列に並んでいます。左から今日収容されたばかりの犬が入っている部屋、その右隣が入所2日目の犬の部屋、次に3日目、と、一日毎に犬たちは右隣の部屋へ移されてゆきます。そして一番右側の部屋が殺処分されるガス室になっています。
動物の保管機関は地域にもよるようですが、犬猫は捕獲されてからだいたい3日から5日目にはガス室で殺処分されます。しかし飼い主の手によって持ちこまれた犬猫はそれとは別です。彼らに猶予はありません。彼らがいくら待とうとも迎えにくる家族はもういないからです。それらの犬猫は引き取られたその日、もしくは一両日中に殺処分されてしまいます。
中に収容されている犬たちですが、種類も大きさもまちまちです。私が伺ったのはたまたま夕方だったので、いちばん右側の部屋はガランとして一匹も入っていませんでした。早い時間に処分が済んでしまっていたのかも知れませんし、たまたまその日、処分に該当する動物がいなかっただけかも知れません。そのどちらなのか、今では聞くべきだったかとは思うのですが、どうしてもその時はそれを聞くことができませんでした。
そうこうしているうちに、たった今市民の通報により保健所の職員の手で捕らえられてきたという雑種の雄が一匹、やってきました。捕まったのがショックだったのか、犬はボロ毛布のようにぐったりと放心してうずくまっています。案内をしてくれた職員さんは、
「きっとこの犬は迷い犬だから飼い主が明日にでもきっと名乗りでてくるでしょう」と、
いいます。一体なぜそんな風に思うのか、私はその犬の容姿や風貌から、迷い犬である根拠を探し出そうとしましたが、痩せ細り、毛並みの荒れたその雑種犬からは、それを見つけることはできませんでした。その犬を前にしてやるせない気持ちに包まれ、動揺を隠せない私の様子を察し、根拠のない励ましをしてくれたのかも知れません。
ここには流行りの犬たちも多く収容されます。ゴールデンレトリバーにラブラドールレトリバー、ウェルシュコーギーやミニチュアダックスフント。施設に収容される犬を見ているだけで、どんな犬が巷で流行しているのかがよくわかるといいます。犬の性質や自分の生活スタイルに合った犬を選んで飼っているとはそこからは思えません。それゆえの悲劇も多いはずです。無責任に売ったペットショップやブリーダー側にも問題があります。
収容されている犬猫たちの様子は様々です。じっとこちらを凝視する犬、ふてくされたように背を向け横たわる犬(具合が悪いのかも知れません)、ショックのあまり小さく丸まって震えている犬、健気に尻尾を振って近寄ってくる犬、反応もまちまちです。
収容所の檻の中に閉じ込められた犬たち。そして彼ら首に光る、高級な首輪や迷子札。玩具やインテリアの延長で飼われ保健所に捨てられた犬たち。この光景を目にすると、人間の身勝手さを呪わずにはいられません。
施設の中に足を踏み入れるまでは、悲痛な表情をした犬の姿ばかりを想像していました。そういった犬ももちろんいます。しかしそうではなく無邪気に尻尾をふって遊ぼう、ここから出して、といわんばかりに愛想を振りまく犬もいます。彼らを待ち受けるその無情な定めを前にしては、「頑張って」などという気休めの言葉もかけられません。心の中でどうか最後まで望みを捨てないで強く生きて欲しい、と自分に言い聞かせるように念じることしか私には出来ませんでした。
ここに収容されているのは産まれたばかりの小犬、しつけに失敗した犬、老犬、病気や怪我を負った犬たちがほとんどです。まだ目も開かないような小犬から飼い主が一応の努力をしたのでしょうか、生後1ヶ月程度のまるまるとしたかわいい盛りの小犬たちもいます。小犬は貰い手がつくから大丈夫、などと言われていることもありますが、そういった譲渡に出る犬は生後2ヶ月から3ヶ月程度のペットショップで売られているのと同じ年頃の小犬だけです。それを過ぎると貰い手がぐんと減ってしまいますし、小さすぎても保健所で面倒を見きれないので譲渡には回れません。育ち過ぎても小さすぎても貰い手はつかないのです。ペットショップやブリーダーで売れ残った犬猫を保健所に引き取りを求める業者もいます。生後2ヶ月から3ヶ月の時点で収容された小犬たちに限り、保健所主催の譲渡会の対象になったり、愛護団体やボランティアに引き取られたりして、二度目の生きる望みが与えられることもあります。しかしそこで里親が決まらなければ、また同じ運命をたどることになります。
一方、成犬ですが住民の通報により職員が出向き捕獲されてくるのは、脱走してきた迷い犬と、しつけの失敗で公園や森の中に捨てられてしまった飼い犬がほとんどです。
野犬を収容した、という表現を耳にすることもありますが、都市部において、野犬はほぼ絶滅したといわれています。収容される犬のほとんどは飼い主が存在しているはずの犬なのです。首輪をしていない状態で捕獲される犬もいますが、その犬を捨てた飼い主が、戻ってくることのないよう目印である首輪を外して犬を捨てただけの場合もありますし、あえて首輪をつけたまま放し飼いの飼い犬に見せかけて捨てる飼い主もいます。もっとひどいケースでは、リードで犬を繋いだまま捨て、戻らない飼い主もいます。
先日、知人が寒空の下、公園の片隅に繋がれたまま捨てられたパピヨンを発見しました。地面にはマットが敷かれていたそうです。少しでも犬が寒くないようにという飼い主の計らいなのでしょうか。飼い主がじきに迎えにくるのだろうと信じ、毎日その犬の前を通りかかりましたが飼い主が迎えにくる様子はありません。近所の主婦らがみかねて餌を与えてみましたが、寒さとショックのためか、餌を口にすることもできない状態だったといいます。豪を煮やした知人が4日目にとうとう保護しました。獣医にもかかりだいぶ元気を取り戻したようですが、よく吠えるし噛みつく、典型的なしつけの失敗した犬だったといいます。
また、神社の裏山に老いたヨークシャテリアが捨てられていたことがありました。迷い犬かとも思い、さっそく保護し、健康診断を受けたところ、その犬からは末期の癌と白内障が見つかりました。治療費がかさむのを恐れた飼い主が捨てたのかも知れませんし、病気の犬では愛玩犬として用を足さないとして捨てたのかも知れません。幼犬のころからきっと長年連れ添ってきたであろうその犬を、わざわざ人目につきづらいこんな寂しい場所まで連れてきて、目の見えない犬を捨てたのです。それらの現実を前にすると、人間はそこまで無情になれるものかと悲しくもなります。動物の捨てかたもますます多様化、巧妙化しているように感じられます。
 話しが逸れてしまいましたが、欧米のように、ドッグトレーニングに関する歴史の浅い日本では、可愛いから、かっこいいからという理由だけでペットを購入し、結局、手放すケースが跡を絶ちません。しつけも満足に出来ないまま育ってしまい、いつまでも鳴きやまないといった近隣からの苦情に飼い主自身も手を焼き、結局、飼いきれなくなった、といって保健所に引き取りをと求めるパターンが多いようです。欧米では、レトリバーやシェパードなど、大型犬を飼うときは人を脅かしたり、危害を加えたり、怪我をさせることのないよう、また、これから、人と共に快適な生活ができるよう、ほとんどの家庭が高額な訓練費を払い訓練所に犬を一定期間預け、トレーニングを積ませます。しかし日本では、それらが行われているのは、都市部の裕福な家庭のごく一部に過ぎず、ほとんどの家庭では、独自に飼育書を片手に犬にしつけをしようとして失敗することが多いようです。
ラブラドールレトリバーは盲導犬になるくらいだからおとなしくておりこうに違いない、といった偏見や、ゴールデンレトリバーの精悍な姿に一目ぼれし、お金を貯めてなんとか買ったまでは良かったが、大きな糞もするし、性格はやんちゃ、こんなはずではなかった、ということになり、飼育を放棄する家庭もまだたくさんあります。一時期流行ったシベリアンハスキーもそうです。ブームが数年で終わり、見かけることもなくなったあの犬たちは、いったいどこへ行ってしまったのだろう、と、いぶかしく思っていた方も多いのではないでしょうか。雪国でソリ犬としての歴史が長かった彼らを突然、気温も環境も全く異なる日本に連れてきて、柴犬やマルチーズのように愛玩犬としての歴史の長い日本の犬と同様に育て、うまく躾られなかった飼い主たちが、悔し紛れのために「シベリアンハスキーは頭が悪い」などという身勝手なレッテルを貼り、手放しています。収容所がハスキーだらけになったこともある、とも聞きました。純血種の犬にはその犬の特性や長所といったものが必ずあります。それらを無視し、服やインテリア同様にファッションの一部として犬を買い、ブームとともに葬られてゆく悲しい動物たちの性。家具や洋服のようにお金さえ出せば犬が誰にでも、たとえ小学生にでも買えてしまう日本。本質的な部分、買えはするが本当に自分で飼えるかといった部分に目が向けられていないことを問題視する声はなぜか聞こえてはきません。
さて、次は犬を捨てる人達の理由です。古今東西、いつもだいたい同じのようです。
愛護団体や保健所に犬を持ちこむその飼い主たちに理由をたずねると、一様に仕事が忙しくてなかなかかまってやれない、引越し先で犬の飼育は禁止されている、家族に犬嫌いがいる、子どもが生まれる、といったことを飼い主達は理由として挙げます。
そして最後に「ウチにいても幸せにしてあげることはできないから親切な新しい飼い主に育ててもらったほうがこのコのためだし」と、つけくわえるのです。
すべては犬のためだとでも言いたいのでしょうか。それともそうして自分の無情な行為から目を逸らそうとでもしているのでしょうか。
かまってあげられなくとも飼い主は犬にとって一番の存在であることには、なんらかわりはありません。引越しも事情はどうあれ、動物を飼っている事実が前提としてあるのですから転勤だろうが犬の飼える住まいを探すことが先決であるべきです。社宅に入るから、などという理由で手放すのは飼い主の身勝手以外のなにものでもありません。家族の賛同が得られない、子どもが生まれる、というのも同様です。本来、それらは犬を飼い始める前に検討されるべきことです。しかし飼ってしまったからには、最後までどんな形になったとしても最後の時まで見届けるのが飼い主の責任ではないでしょうか。
どうしても飼いきれなくなってしまった場合、餌代や病院代の費用の負担という条件を負ってでも、新しい里親を探す人もたくさんいるのです。縁あって生活を共にした、彼らの生をまっとうさせるのが主人である飼い主の義務だと思います。
また、子どものせいにして犬を捨てる人も跡を絶ちません。子どもの情操教育のためにと犬を飼ったが、子どもも成長しその役目も終わったため処分したい、子どもが欲しがり自分で世話をするという約束の元に犬を飼っていたが、それも最初だけですぐに面倒をみなくなってしまった、子どもが受験を控え、勉強の邪魔になった、という理由で連れてこられる犬たちも多くいます。要らなくなったから処分するというのでは、到底子どもの情操教育になるわけがありませんし、子どもが犬の世話をすると約束したから飼ったはずなのに、と、飼いきれなくなった理由を小さな子どものせいにしようとする親の姿はおぞましくもあり、目にあまるものがあります。保健所に動物を連れてきた飼い主たちは、ここではほとんどが殺処分になるのでもう一度考えなおしてみては、と、保健所の職員やボランティアに諭されても、いや、もう決めたことだから、と、引き返す人はまずいません。これらのやりとりが保健所では毎日、当たり前のように交わされています。
一方、猫の譲渡ですが日本では、まだ猫の譲渡は1%にも満たないそうです。
猫たちにとって、これはとても厳しい現状です。譲渡しようにも、犬のようにしつけてから里親に出すということが猫の性質上、限界があり、花壇荒しや排泄場所の問題で猫は近隣家庭とのトラブルの元になりがちであり、猫の譲渡はたいへん難しいと保健所の方はいいます。猫がこれらの悲劇から逃れ、市民権を得るためには、不妊、去勢と室内飼いの徹底が急務です。また、保健所に不要猫として連れてこられる猫の大半は子猫です。産声をあげ、まだ目も開かないうちに、不用動物として保健所に引き取られ、そして多くの命が無念さのうちに息絶えています。
これらの惨憺たる現状を変えていくためにはどうしたらよいのでしょうか。自分はそんなことはしない、だけで済ませるだけでは何も変わりません。なぜ多くの尊い命がこんな目にあわなくてはいけなくなってしまったのか、私たちは現状から目をそらさず、人間の引き起こしている大きな問題のひとつとして真っ向から取り組んでいくことが今、必要だと思います。


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著者プロフィール
 Pride of the Japanese

国際ボディガード歴20年。世界を飛び回るSharetubeトップキュレーターの一人。護身術師範。悪質なクレーマーや反日左翼と戦う某公的コンサルティング団体顧問。喧嘩上等。「I'm proud of the fact I was born in Japan.」