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【動物虐待】シリーズ 「動物ふれあいテーマパーク」の功罪について #ドキュメント #ジャーナリスト

【動物虐待】シリーズ 「動物ふれあいテーマパーク」の功罪について #ドキュメント #ジャーナリスト

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【動物虐待】シリーズ 「動物ふれあいテーマパーク」の功罪について #ドキュメント #ジャーナリスト
近年、若いカップルや家族連れを中心に、犬猫テーマパークが注目を集めています。
犬の場合、囲いの中に十数匹と係員が2、3人、猫の場合、室内に6~10匹が放され係員がひとりないし2人ほどつき、基本的には来場者が思いおもいに犬猫と自由に戯れることができる施設です。
場所によっては、犬の行進や障害物競争といった、ちょっとしたショーが行われたり、ドッグトレーナーによるしつけ教室、珍しいタイプの犬猫の品評会、飼育に関する勉強会などが行われているところもあります。
気になる入場料の方は1000円前後といったところでしょうか。施設の規模によって、500円程度のところから、2000円位まで、種種様々です。
晴れた休日ともなると、これらの施設はお弁当やカメラを片手にした家族連れやカップルたちでたいへん賑わいます。
今回はそんな「動物ふれあいテーマパーク」の功罪について解説します。

「動物ふれあいテーマパーク」の功罪

動物ふれあいテーマパークが繁盛している大きな理由のひとつに、マンションや社宅でペット飼育不可という集合住宅が増えているという背景があるようです。
家での犬猫飼育は禁止されていて飼うことはできないけれど、子どもたちにそれらの動物と触れ合う機会を与えたい、または動物とのふれあいができる情操教育の場としてふれあいパークを活用したいという人たち、または自宅で飼おうと思えば飼えるけれども、散歩やフンの始末などの面倒もなく、いつでも犬猫と遊べるところが気楽で便利と感じる人達が、レジャー感覚で手軽に利用しているようです。
最近ではこのブームに便乗しようと、某大手ゲームメーカーまでもが、ゲームセンターの一部を時間制で犬猫を触れる有料コーナーを設置し、チェーン展開し始めています。
これらのアーケードゲーム業界は、長引く不況にくわえ、ゲームセンターで遊ぶ若い世代の人口が年々減少しており、新たな収入源を模索しはじめています。
大小のゲームセンターが淘汰の波によって消え、それでも減収続きで存続を危ぶまれているゲームセンターたちが、生き残りをかけてファミリー層の囲いこみにやっきになっています。そこで家族連れを呼びこもうと遊園地感覚に内装を変えてみたり、ちびっこ向けのイベントを催してみたりしています。そして家族連れに人気のある犬猫のふれあいテーマパークにも目をつけ、新規参入を試みているようです。
動物ふれあいパークにおかれている犬猫は、人目に晒されること、好き勝手に他人に身体を触らせることを自分の仕事として理解し、諦め割り切っているのかも知れないと思えるほど、来場者に対して従順で、行儀よく振る舞います。
しかし、よくみると、彼らは一様に無表情で感情を押し殺したような暗い瞳をしています。それに気づく人は来場者たちの中には少ないようです。
生気のない顔をして、ぐったりとぼろ雑巾のようにコーナーの端にねそべり、諦めたような表情で決して人と目を合わせようとはしない犬や猫たち。
そこにいる犬や猫たちが、逆らったりせず、来場者に対して従順になっているのは、決して動物自身が来場者に気を許しているわけでも、自分の意志で好んでそうしているわけでもありません。
彼らにとってはその場で遠巻きに監視している訓練士や世話係が主人です。
特に犬のその不特定の人に対する友好的な態度というのは、主人を喜ばせたいため、そしてまた、犬が本来持っている人間に対する心の広さや思いやりからくるようです。
好き勝手に触りたて、おとなしくていいコだ、自分によくなついてくれるなどと、身勝手に解釈し喜んでいる私たち日本人は犬猫の気持ちに対してあまりに無神経、無関心なのではないでしょうか。これは決して勘違いしてはいけないところだと思います。
このようなテーマパークにいる雌犬の多くは出産経験あり、となっています。
さんざん繁殖犬として酷使され、子どもが産めなくなり、ブリーダーたちの用を成さなくなった犬たちが、パークへと安く引き取られてくるケースが多いようです。
人間の都合で、さんざん繁殖犬として酷使され続け、小犬を産めない体になり、ブリーダーにとって用済みになった途端、こういったパークに売り飛ばされ、休むひまもなく客の相手をさせられている犬たち。係員にそこにいる犬について聞いてみるといつも杓子定規に「私たち毎日手入れをし、きちんと可愛がっています」「餌や水は与えています」、「散歩もさせています」というステレオタイプの返答が帰ってきます。しかし実際、そこにいる犬たちの態度や表情を見れば、到底、きちんと適正飼養され、愛情をかけて育てられた犬などではないことが素人目にもわかります。
人間の身勝手さを呪いたくなる厳しい現実です。
一方、小犬、仔猫たちは冷暖房がきちんと完備された、小さなガラスのショーケースの中に、おもちゃやおやつと共に入れられ、来場者に好き勝手に触られることもなく、大切に扱われ展示されています。
しかしこれはまだ抵抗力のない小犬や仔猫だからという配慮からではありません。
たいていショーケースの下のほうには小さく、「この犬(猫)をご希望の方は係員まで」とかかれた札があります。それらから、来場者への展示を兼ねた「販売用」で小犬がそこに置かれているということが分かります。
小犬や仔猫たちは「高額商品」であるがゆえに、「触り用」の犬猫より大切に扱われているだけのことなのです。
欧米では、犬猫を直接来場者が触れることのできる、このようなふれあいパークは存在しないと聞きます。鷹匠やサーカス団のように動物に芸をさせて、報酬を得ている人はいますが、それでも決して自分たちの動物を好き勝手に客に触らせたりするようなことはしません。
世界広しといえど、犬猫を触らせる遊技場があるのは日本のぐらいのようです。
このようなパークが存在しないということは、動物愛護の観点から、そこで行われている「ふれあい行為」が、正しいものではないということを示唆しているとも言えます。
「ふれあい」という言葉の本来の意味は、互いの関係の中において、両者が相手を思いやり、心を開き、互いに心を通わせることを指すものではないでしょうか。
一見、人にも動物にも優しく聞こえるような「ふれあい動物」という言葉の裏側で、企業は口の聞けない犬や猫を「商品」として利用しています。
ふれあい動物パークに置かれている動物たちにとって、そこが人間との「ふれあい」の場所などと思っている動物はきっと一匹たりともいはずです。
ゲームセンターや遊園地など、常に騒音が鳴り響くような動物にとって居心地の悪い、騒々しい施設の片隅で、自由に水すら飲めず、昼夜問わず、人目に晒されされ、ぐったりと横たわる犬猫たち。
そんな痛ましい動物たちを家族総出でいそいそと触りに行くような行為を、動物とのふれあいとは呼んではいけないと思います。私の考えでは、それらはむしろその対極にあるものですらあり、情操教育に繋がるわけがないと思います。
どのふれあい動物パークにも共通して言えることですが、どんなにかわった芸をしようと、触られようと、長時間拘束されようと、そこで働く犬や猫たちにギャラが支払われることは決してありません。また、これらの犬猫には、仕事が終わっても暖かく迎えいれてくれる優しい家族や帰る場所はありません。
係員も帰宅してしまったパークの裏側で、鬱蒼と夜が明けるのを待っていることしか彼らにはできません。
犬や猫という動物は、もともと人間の家族の一員として向き合い、お互いを理解し、はじめていい関係を築くことが出来る動物と言われています。
そしてまた人間の長い歴史の中でずっとそばにいて互いを認め合ってきた、数少ない貴重なコンパニオンアニマルとも言えます。飼い主の愛情なくしては決して幸せにはなれない動物たちなのです。
そんな犬猫たちを、窓ひとつない会場に閉じ込め、不特定多数の人間が押し寄せ、勝手気ままに触ったり抱き上げたりする見世物小屋のようなところを、動物との「ふれあいパーク」などと気軽に呼んでいる風潮に、日本の将来への危機感すら覚えます。
そんな場所に身柄を拘束され、有無を言わさず言いなりになることを強要されている犬猫の立場を考えると、これはやはり虐待行為以外のなにものでもないのではないでしょうか。
もし犬猫が飼えないから、という事情で、それらのパークに足を運んでいるというのであれば、犬猫を飼っている飼い主に話しかけてみるのが一番良い方法です。
犬猫との本当のふれあいについて知りたいのなら、確かな愛情を持って飼い主に丁寧に育てられてきた犬猫と仲良くさせてもらうのがなにより一番です。
そんな犬や猫の瞳は、人間に対して深い愛情と強い信頼に満ち溢れ、輝いています。
みなさんも、図鑑や雑誌に登場するモデル犬より、飼い主が雑誌などに投稿した写真や、日頃持ち歩いている写真のほうが、犬の表情がずっと豊かで愛らしいと感じたことがあるのではないでしょうか。
人間の愛情をたっぷり受けて育ってきたペットは、子どもたちに、動物と人との信頼関係や心の交流を教えてくれることでしょう。感受性豊かな子ども達は、からだでそれを感じ、そんなペットに対して親愛の情を芽生えさせ、歩み寄り、そこから多くのものを学ぶことが出来るのではないでしょうか。
犬猫の飼い主の大半は、自分のご自慢のペットについて誇らしげにいろいろなことを話してくれることでしょう。しぐさや習性、好きなエサや毎日の世話、楽しいエピソードを、きっとこと細かに話してくれます。子どもたちの質問にもイヤな顔などせずに応じてくれることでしょう。
ふれあい動物パークで心身ともに衰弱している犬猫を放置し、長時間、長期に渡り大勢でいじりまわし、あたかも都合の良いぬいぐるみのような扱いをするその行為を、私たち日本人は一度改めて見つめ直す機会が必要なのではないでしょうか。
ふれあいパークの在り方について、みんなで真剣に考え、取り組んでいきたいものです。

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著者プロフィール
 Pride of the Japanese

国際ボディガード歴20年。世界を飛び回るSharetubeトップキュレーターの一人。護身術師範。悪質なクレーマーや反日左翼と戦う某公的コンサルティング団体顧問。喧嘩上等。「I'm proud of the fact I was born in Japan.」