若者こそ、本を読もう!(読書入門4日目)
今日は読書入門4日目!
おはようございます。中沢です!
本業の仕事の方が忙しくてなかなか更新できませんでした。
楽しみになさっている方(いなかったら泣きます)には申し訳ありません!
さて、本日は読書入門4日目、ということで、
今日も珠玉の一冊を紹介したいと思います!
本日のテーマは「ミステリー」&「感動」
はい、では早速ですが、本題に!本日のテーマは「ミステリー」&「感動」でぇす!
みなさんは「ミステリー」と聞くと、
謎解き? 推理小説?
と思う方もいると思います。
一瞬、小見出しを見て、
「ミステリーで感動ってできんの?」
なーんて、思ったりしてませんか?
そんな疑問を払拭する一冊を今日はご紹介したいと思います!
「重力ピエロ」(著・伊坂幸太郎)
きました!ミステリーといえばこの人!
今尚日本のミステリー作家の第一線で活躍され、
作品が本屋大賞などの様々な賞を受賞し、ドラマ化、映画化もされている、伊坂先生ですね。
読書好きな方ならご存知だと思うのですが、
そうでない方も「ゴールデンスランバー」「陽気なギャングが地球を回す」「グラスホッパー」「死神の精度」(映画タイトルは「Sweet rain」)、「魔王」、「ラッシュライフ」「アヒルと鴨のコインロッカー」などのタイトルを聞くと、「あぁ、あの作家さんか」と思うと思います。
日本の近年のミステリー作家のトップを走っている、と言っても過言ではない作家さんですね。
(他にも2人ミステリー作家といえば、2日目で紹介した石田衣良先生や「ガリレオシリーズ」の東野圭吾先生なども迷いました)
それでも、今回ミステリーの一発目といえばやっぱり伊坂先生は外せないと思いました。
デビューされた後も精力的に活動し、コアなファンも多くいます。
個人的にはデビュー作の「オーデュボンの祈り」や「砂漠」(これは大学生に絶対読んで欲しい!)
も紹介したかったのですが、
今回は「重力ピエロ」を紹介いたします!
まず、読むにあたって、伊坂先生の作風(あくまで中沢の主観です)ですが、
伏線の張り方、回収の仕方がとりわけ秀でていて、
一文一文見逃せません。そして、ミステリーの世界でワクワク、ドキドキしながら読んでいき、
最後には爽やかで少しだけ純文学チックな「感動」が残る、そんな作品が多いのです。
また、伊坂先生は東北大学出身ですので、仙台が舞台になっていることが多く、
違う作品の登場人物が別の作品で登場することもあります。
本作「重力ピエロ」ですが、
2003年に発表された作品で、加瀬亮さん、岡田将生さん出演の映画も話題になりましたね。
よく、原作と違ってがっかりした映画、という話は聞きますが、
私は映画も傑作だと思っています。(もちろん、原作の方がより濃いですが)
それなので、読書苦手な方は映画から入っても世界観を味わえると思います。
(岡田くんがカッコ良すぎて、加瀬くん、小日向文世さんの演技力がもう...)
今回もネタバレはご法度なので、
簡単に説明しますと、
主人公の泉水(演:加瀬亮)とその弟、春(演:岡田将生)が、
地元で起こる連続放火事件を紐解くうちに、
その法則とDNA構造の因果関係を解明し、
全てが明かされたとき、
家族の絆を改めて知る、そんなストーリーです。
一見、難しそうに聞こえますし、450P以上あるので、
とっつきにくそうな気がしますが、
読み始めると止まらなくなります。
会話文も多いのでサクサク読み進められますし、
物語その物が重厚なので、
何度読んでも感動します。
そして、ミステリーが全て解明され、
真相がわかった時に家族というものがどれだけ温かく、
素晴らしいものなのか、
気がつくと一縷の涙が頬を伝う、そんな作品なのです。
冒頭の印象的な一文から始まり、
最後の一文が秀逸なのですよ。
(中沢もこんな小説を描きたい!)
もう、あとは読んでからのお楽しみ。
正直書きたいことは山ほどあるのですが、
先入観(中沢の主観)を持って読んで欲しくないのと、
この本は読書に馴染みのない方は1回では全ての伏線を回収できないと思うので、
何回でも読み返して、ください。
これ以上は語りつくせません。
さぁあなたも本屋へレッツゴー!
本日も、最後までお読みいただきありがとうございました!
末筆ながらみなさんが良書に巡り逢えることを願うばかりです。
中沢純