転職回数が多い理由を聞かれたら?!面接に有利な受け答えを紹介します!
転職回数が多いことは面接に不利だと思いますか?もちろん悪いイメージを持たれる場合もありますが、実は面接官は転職回数だけ判断はしません。むしろイメージアップのチャンスと捉えるべきです。
転職回数が多い理由を聞かれたら、その回答がアピールポイントとして重要なのです。
そこで今回は、面接に有利になる回答例、注意事項を紹介します。
◆向上心があることをアピールする◆
転職回数が多い人に対して面接官が懸念するのは、「すぐ辞めるにではないか」「忍耐力がないのではないか」「チームワークがとれないのではないか」などです。そこで転職回数が多いことに正当な理由付けが必要となります。
転職の一番のメリットはスキルアップです。
転職回数の多い理由を自分のスキルアップのためだと理由付けます。
そこで転職回数が多い理由を尋ねられたら、
「私は○○していきたいと思っているので最初のA社で××を1年学び、次のB社で△△を1年学びました。御社では更に□□を学べると思い転職を希望しています」
「今のC社よりも御社の方が□□が優れているので、そこで私もスキルアップが出来ると思い転職を希望しています」
などが回答例になります。
転職回数が多い理由を、年数ではなく目標達成したからなのだという正当性をアピールします。
◆一貫性のある転職ストーリーを作る◆
職務経歴書などに書く職歴には、アルバイトや派遣先の移動などは含まないのが一般的ですが、様々な業種に転職経験がある人もいるでしょう。その場合、転職先の経歴だけでは正当化が見えない場合、やはりスキルアップを理由にしたストーリーが必要になります。
例えば、営業から飲食、販売へと移った場合、なぜ職種を変えることがスキルアップに繋がるのかを明確に説明できるようにしておきます。
「最初はA社で○○の営業をしていたのですが、取り扱っていた××をもっと知るために実際のお客様の声が聴きたくてB社に移りスタッフとして接客を学びました。そこで学んだ接客とお客様の生の声を聴いたことで、C社でさらに□□の販売を極めたいと思いC社へ転職したのです。そしてC社よりも実績のある御社でも自分が挑戦できる能力がついたと思ったので御社へ転職を希望しました。」
ポイントは書類だけでは説明しきない転職先の関連性を、あくまでもスキルアップのためなのだとストーリー付けて面接官に理由を説明します。
◆ネガティブな理由は言わない◆
反対に面接官に言ってはいけないことをまとめておきます。転職回数が多い人に対して、面接官が懸念する悪いイメージを、わざわざ言ってしまうのは得策ではありません。
「会社の雰囲気が悪くて」…協調性がないと思われます。
「給料が安くて」…長続きしないのではないかと疑われます。
「残業が多くて大変でした」…辛抱弱いのではないかと思われます。
「理不尽で評価されませんでした」…能力を疑われます。
「ブラック企業だと思う」…会社批判される面倒な社員になるのではと思われます。
「会社や上司の方針に合わなくて」…協調性がないと思われます。
根本的に以前の職場を悪く言うことは、自分のイメージも悪くすると思ってください。
面接官は転職回数が多い理由を聞いてくるわけですから、悪いイメージを理由と思われないようにしなくてはいけません。
◆今までに実績をアピールポイントに◆
転職回数が多い理由をスキルアップが目的とするならば、どんな風に向上してきたのか、これまでどんな実績をあげてきたのか、などが重要なアピールポイントになります。面接官が転職回数の多い理由はスキルアップの為だと認識してくれても、「それでは入社後も何かを学んだら出ていくのではないか」と思われないように、これまでの実績が会社にとってプラスになるのだということをアピールします。
「これまでA社で○○を学び■■を達成しました」「B社では△△を学び□□に貢献しました」「ですから御社の××には貢献できると思っていますし、さらに○○も学ぶことが出来ればもっと××出来ると思います」
自分が入社することで会社に得があることをアピールするのです。
◆将来何をやりたいのか明確にする◆
転職回数が多い人を採用しようとするときに、やはり心配することは長続きするかということです。そこでスキルアップを転職の理由としたならば、面接を受け入社した会社での将来ビジョンを説くことで信頼を得るようにします。
これまでの転職で学んできた技術や知識を、入社した会社でどのように生かし、将来的にはどのような結果を望んでいるのかを明確に説明できるようにしましょう。
「私はこれまでA社で○○を学び、B社では△△を学びました。その知識を生かし御社の××を達成して、将来的には□□を任されるようになりたいと思っています」
◆過去より未来が重要◆
そもそも人材を募集しているということは、業務が忙しいか、実績が上がっている(見込まれる)成長企業です。面接官の仕事は応募してきた人を振るい落とす消去法ではなく、将来会社にとってプラスになる人材を求めて探しているはずです。それでは、この場合でいう転職回数が多いのは、面接評価の判断材料となるのでしょうか。
いえ、転職回数が多いということだけで判断できるものではありません。
重要なのはその理由とこの先の未来です。
目の前の人を採用したら「将来会社の利益になるのか」が、面接官として考える本筋です。
もしあなたが、転職回数が多いことに躊躇して逡巡しているのであれば、自信をもってその正当な理由をアピールし、会社の未来に自分の将来を重ねるデモが出来れば何の問題もありません。
重要なのは、会社にしても個人にしても、過去ではなく未来なのです。
◆転職活動に自信をもつ◆
日本型雇用システムのひとつ、終身雇用が壊れてきて久しくなります。転職することは、欧米などではスキルアップの為の常識的就業方法です。日本でも、外資系、技術系の企業は転職による年俸アップもたくさんの実例があります。
新しい日本の働き方として、転職という言葉に悪いイメージがなくなるように、スキルアップを目指して自信を持って転職活動を行いましょう。