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ネット恋愛で20代男に騙された67歳女の悲劇

サムネイル出典:

殿堂

ネット恋愛で20代男に騙された67歳女の悲劇

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ネット恋愛で20代男に騙された67歳女の悲劇

年齢をを重ねると、異性から相手にされなくなるのでは?そんな不安は多くの人が加齢で感じるものだ。大切なのは人間性だが、偏見や区別を感じてしまう時は少なくない。しかし不安を感じる時こそ、人は極めて冷静にならなければならないのだ。「あせってはいけない」そんな言葉を感じる事件を紹介しよう。

ことわざ「一生添うとは男の習い」

孤独な未亡人を襲った悲劇

オーストラリア西部の町ウェイジンに住む、67歳の未亡人「ジェット・ジェイコブズ」は、2002年に夫を亡くし、その後にできた恋人も2009年に亡くしてしまった。そんな孤独な彼女はインターネットの出会い系を使い、アフリカのナイジェリアに住む「ジェシー・オロウォ・オモコー」と名乗る20代の若い男性と知り合った。2人のやりとりは3年に渡って続き、その間ジェットはオロウォに80,000オーストラリアドル(約652万円!)もの大金を送金し続けた。
(↓画像・左ジェット、右オロウォ)

「ネットの恋人」に会いに行くと決断

恋は盲目である。インターネット上でオロウォと熱烈なやり取りを続けたジェットは、オーストラリアから遥か離れたアフリカに住むオロウォに会いに行くことに決めたのだ。もちろん経済的に彼より優位なジェットの自腹である。しかし会う場所は彼が住むナイジェリアではなく、彼の意向で南アフリカのジョハネスバーグ(ヨハネスブルグ)になった。

2人のチャットのやり取り

ジェット「欲しいものなんかないし、人生なんてどうでもいいわ。愛してる、私の夫オロウォ」
オロウォ「愛してるよ、僕の愛しの妻ジェット」
ジェットが最初にオロウォに(南アフリカまで)会いに行ったのは2010年、そして2011年にも会いに行っている。しかしこの時に事件は起こらなかった。

ついに会った2人

息子より若い「未来の夫」オロウォを横に、ジェットは幸せそうである

家族や友人が全力で止めるも「3度目」の渡航へ

彼女の息子オレイ含む、家族や友人全てが全力でジェットの渡航を止めようとした。「オロウォにお金を送るな。彼は詐欺師だから会いに行ってはダメだ」。しかしジェットは「彼はお金をチャリティに使ってると言ってるわ」と答え、全く助言を聞き入れなかった。皆がジェットを必死に止めると、彼女は送金してないフリまでし、しまいには友人達との交流も断ったという。ジェットと35年越しの友人ジョンは、ジェットがオロウォと交流を始めた頃から、すぐに恋愛詐欺と気づいたという。「誰も2人の関係を好ましく思ってなかったよ」そう語るジョン。別な友人リチャードは「ジェットは元々友達が欲しかっただけなんだ。でもうまくいかなかったから、インターネットを使ってしまったんだ」と語る。実の息子や35年越しの友人を無視するほど、ジェットはオロウォに惚れ込んでいたのである。

ジェットの息子オレイ

息子オレイは母ジェットがネットの恋人に送金したり会いに行くことを阻止しようとした一人だが、母は息子の警告すら聞き入れなかった

悲劇の発生

オロウォと結婚したい、ナイジェリアに住みたいとまで周囲に語っていたジェット。ついに2012年11月22日周囲の阻止を振り切り、彼女は「3度目の渡航」を果たすためオーストラリアを出発した。ジェットはオロウォと会うため、南アフリカのジョハネスバーグに別荘を借りた。しかしオロウォはビザが取れないため、南アフリカに入国できないと言う。これを聞いたジェットは、約20,000オーストラリアドル(約163万円!)彼の渡航費用にと、南アフリカにいながらナイジェリアまで送金した。そしてジェットは、2ヶ月以上も一人「愛の巣」でオロウォが現れるのを待ち続けた。そしてついに、オロウォは彼女の元に現れた。しかし、ジェットが夢にまで見た「オモコー夫人」になることはなかった。ジェットの変わり果てた遺体は、オロウォに会ってわずか5日後、別荘で発見されたのである。

ジェシーを殺人容疑で逮捕「32の偽造身分証を持つ男」

翌年2013年2月9日に発見されたジェットの死因は、薬の錠剤摂取によるものだった。彼女のお金やクレジットカード、宝石やラップトップパソコンが別荘からなくなっており彼女の銀行口座にはたった「5ドル」(407円)しか残されていなかった。700万円以上あった老後の備えが、オロウォに関わったがため、ほぼ一文無しになったのである。そして翌年2014年1月28日、ついに殺人容疑で28歳のナイジェリア人ジェシー・オロウォ・オモコーは逮捕された。ナイジェリア警察によると、オロウォは詐欺用に「32もの偽造身分証」を所持していたという。ジェットの6人の子供達や、14人の孫達はジェットの死を嘆き、悲しんだ。そしてジェットの息子オレイは、南アフリカには4年分の未処理事件があるため、オロウォの件が後回しにされてオロウォが有罪にならないのでは、と心配した。しかも犯罪が多い南アフリカは「インターネットで求婚してくる人に会いに行ってはいけない。さもないと片道切符になる」と既に人々に警告していたのである。

オロウォと、彼の未拘束の仲間3人イフィーニ・オロ、イモジェウェ、デイビッドは、ジェットからお金を騙しとったとされたが、オロウォは法廷で自身にかけられた9件の容疑について無罪を主張した。しかし判事はオロウォの保釈を却下し、2014年7月10日まで(次の審理まで)、オロウォはアゴディ刑務所に拘留されることとなった。

ジェシー・オロウォ・オモコー容疑者

大卒28歳の若者は、祖母ほど年の離れた女性を誘惑し財産を奪ったのである
 

ジェットから学べること

人は一人で生きていけないものだ。重い病気になった時、寂しい時、あらゆる時に人はそう感じることがある。しかし、そこにつけ込む者がいるのを忘れてはならない。善があれば、必ず悪もあるのだ。人の悲しみを感じない者は、平気で人を騙し、殺める。理屈は通じないのである。しかしジェットのように長い人生経験を積んでも、騙されてしまう者はいるのだ。もしあなたの大切な人が怪しい誰かに夢中になっていたら、できる限りの助言をし、ジェットの二の舞にならないことを願うしかないだろう。
(文)Bella Nicole Smith
*ジェットとの区別をしやすくするため、ジェシーはミドルネームのオロウォにして執筆しました。

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著者プロフィール
Bella Nicole Smith

ベッラ・ニコール・スミス。主に海外の情報をまとめではなく、オリジナルの記事でお伝えします。読みやすく魅力的な執筆を心掛けています(SNSはせず、シェアチューブでのみ活躍しています)