2006年の衝撃的なドラマ「白夜行」 おすすめのサスペンス
2006年に放送された衝撃的なドラマ「白夜行」。視聴率は爆発的とは言えませんでしたが、それはおそらく21時~という時間帯の問題だったと思われます。
10年以上経った今でも、ファンの多いドラマだと思います。
20歳以上の人に一度は見てほしいおすすめドラマ白夜行
なあ 雪穂いつ死んでも構わないと思ったんだ。
俺は幸せだったから。
白夜行を見た人は、必ずと言っていいほど衝撃を受けると思います。それぐらい「すごい」ドラマです。
ただ、内容があまりに過激なため、未成年の人には見てほしくないなと個人的には思う次第です。
現代の暗黒な悲恋とでも言いましょうか。
残酷な運命に翻弄される、少年少女の初恋の物語です。
一つの嘘を隠すために、更なる嘘と罪を重ね、どんどん泥沼化してく二人なのですが、お互いを想い合う気持ちだけは、最後の最後までピュアなままなんです。
ここでは書ききれないくらい内容が過激すぎて、なぜ21時台に放送していたのか、未だに謎です(笑)
東野圭吾の名作ミステリーを山田孝之・綾瀬はるか主演でドラマ化。「白夜行(びゃくやこう)」は、あまりにも残酷な運命を与えられた少年と少女の物語。幼い頃、初恋の少女を助けるために父を殺した少年と、少年をかばうために母を手にかけた少女が、その後14年間、手に手を取って生きていく。人生のすべてを捧げ続けた少年と、すべてを懸けて応え続けた少女。あまりにも“残酷で、孤独で、純粋な”二人の魂を、14年の愛の軌跡を、山田孝之・綾瀬はるかの、ドラマ「世界の中心で、愛をさけぶ」(2004年)のゴールデンコンビで丁寧に描いていく。
原作ではほとんど描かれていなかった亮司と雪穂の関係を映像化し、2人の葛藤や成長などの心理的部分を中心に描いているが、時代の整合性上、殺人事件が発生したのが1973年ではなく1991年となった。石丸彰彦プロデューサーは雑誌のインタビューで、主人公の2人の関係を可視化するなど、原作から大幅に手を加えたことについて「亮司と雪穂をモンスターにしたくなかった」と語っており(『ザテレビジョン』より)、その製作意図が第10話での、笹垣潤三と谷口真文とのビジネスホテルでのやり取りのシーンの中に表れている。
ドラマの主題歌は、柴咲コウさんの「影」でした。この歌、ドラマの内容とぴったり合っていて、聴くとドラマのことを思い出す方も多いのでは?
あらすじとネタバレ
雪穂(綾瀬はるか)の家は貧乏で、母親に小学生の頃売られていてその相手が亮司(山田孝之)の父親だったんです。
それをお互い知らなく2人が通っていた図書館で亮司が雪穂に初恋をして
いつも切り絵などして遊んでいたのですが、
偶然 雪穂が母親に何処かに連れて行かれるのを亮司が見て
追いかけて行くと 裸にされた雪穂と、
その裸をカメラで撮っている自分の父親を見てしまい
とっさに亮司が父親をハサミで刺し殺してしまうのです。
しかし雪穂は亮司のハサミを取り「殺したのは私だよ」と笑顔で言い
そして雪穂も自分を売って居た母親を憎んで居たので
亮司の罪を母親に被せる為にガス自殺の様に見せかけて
自分も母親を殺すのです。
その罪を隠す為に亮司とは今後逢わない様に
雪穂は自ら施設に入り亮司とは合った事も無いかの様に
あかの他人のフリをし雪穂は殺人犯の子として
亮司は被害者の子として世間では思われ
離れて生活をしていたのですが
高校に入り偶然再開し 唯一当時からその死を不信に思って居た警察官(武田鉄矢)が居て
その警察官から逃れる為と生きて行く為に また嘘に嘘を重ね罪を犯すのです。
そして雪穂が大学に入った時に先輩に恋をしてしまい
しかし先輩は自分の高校からの友達と付き合い、それを妬んだ雪穂は
亮司に 「自分も普通の環境に育って居たら 性格の良い子に育っていたし
何にも苦労した事の無い事が当たり前と思って居るあの子に
あんたでも人に嫌われたり 恨まれたりしてるんだって事を思い知らせてやりたい!
だからレイプして欲しい」と亮司に頼むのです。
でも亮司は「頭おかしんじゃないの?本気で思ってるんだったら病院に言った方がいいんじゃないの!?」
と断るのですが、結局、雪穂を不幸にさせたのは、自分の父親と父親を殺して巻沿いにした自分のせいだと思い
実行するのです。
そして亮司は最終的には犯してきた罪の多さから
自分の偽装の死亡診断書を作り自分は死んだ事にして
隠れた生活しか出来なくなり
それでもいつか 子供の頃の様に また2人で太陽の下を手を繋いで歩くんだ
と願い また2人にとってそれだけが夢で生きがいで
また雪穂が亮司に酷い事を言ってしまったと一人で涙ぐみ行き詰るシーンは
本来の雪穂が見れた気がして涙が出ました。
また今度は亮司を昼間歩かせてやりたいと願う雪穂は、離婚を目的とした偽装結婚をして
亮司に旦那の会社から盗んだIDとパスワードを持たせて普通に働ける様にと
企業に忍び込ませて働かせたりと
愛情表現や相手を思いやれば思いやるほど相手の為に再び罪を重ねて
でも二人ともその事が苦しくなり誰かに話したり自主したいのですが、
自分が自主をしたら相手が自分の為にしてくれた事までバレる
いつか2人で太陽の下を手を繋いで歩くんだと言う事が叶わなくなる・・・
と自主する事も出来ず。
でも唯一ずっと追いかけて来てた武田鉄矢だけが真相を知って行き
最後には武田鉄矢が「亮司悪かったあの時にお前らを捕まえれやってれば」と抱きしめようとした所
亮司が何も真相を語る事なく歩道橋から飛び降りて自殺するのです。
そして残された雪穂は喋りたくても自分の為に死んで言った亮司に悪いからと
ひとカケラの真実も話せないまま1人苦しみながら孤独で終わるのです。
作中で使われていた曲も、ドラマの雰囲気に合った素敵な曲ばかりでした。
原作者、東野圭吾さんのインタビュー
―ドラマ化する事を聞いた時の印象出来るわけないだろうって思いました。この作品に関しては映像化の話を何回聞いてもほとんど本気にしなくて、また言ってるなぁというぐらいでした。
―東野さんにとって亮司と雪穂はどんな存在ですか?
雪穂は、僕の中では憧れとして書いていて、僕にとっての理想の女性ですね。亮司は、僕にとっての理想の生き方なんですよ。おかしい話なんですけど、どういう事かと言うと、亮司は見返りを求めないでただひたすら献身することが喜びだし、それしか生きる方向性がないんですよね。他に何も思いつかないんですよ。ただあの二人がなぜ強いかと言うと、他にもう生きる道がなくて、迷いがないからなんです。迷いのない人間は強いんです。
ドラマを見た人たちの感想
10年に1度の神ドラマ綾瀬、山田、武田、渡部、麻生・・キャストが素晴らしかったですね。役者ひとりひとりが役にハマってて、自分が持つポテンシャルを最大限に引き出していたのではないでしょうか。
柴咲コウのED曲も神。原作とラストは違うがこれはこれでまたアリだと思う。
真田、桜井の「高校教師」とこの白夜行は一生保存もののドラマ。
出典: 10年に1度の神ドラマ
子供は親を選べない。人生は理不尽と不条理の連続。
正しさだけでは生きていけない。
自分の命を差し出せる程誰かを愛せるか
個人的に亮司と雪穂が一度決別をした時、帰り際「亮、騙される方が馬鹿なのよ。」と言い放った雪穂に向かって小さな硝子製の観葉植物を投げた後の山田さんの迫真の演技には鬼気迫るものを感じました。
そう数多くはない何度も見返したくなるドラマ作品の一つです。ラストのシーンが分かっているのに、何度見てもラストシーンに泣かされます。