「体の中を見たかった。。。」佐世保女子高生殺害事件とは
佐世保女子高生殺害事件
佐世保女子高生殺害事件(させぼじょしこうせいさつがいじけん)は、2014年7月26日に長崎県佐世保市で発生した殺人事件である。被害者は佐世保市の公立高校に通う女子生徒であった。遺体が発見されたマンションに住む、同級生の女子生徒が緊急逮捕された。
逮捕容疑は、被害者を自宅マンションにて後頭部を鈍器のようなもので数回殴り、ひも状のもので首を絞めて殺害した疑い。県警によると遺体は首と左手首が切断されていた。
概要
【事件まで】容疑者は事件の3日前「人を殺したい」という趣旨の話をしていた。被害者は事件の1週間ほど前、容疑者の家に遊びに行くと家族に話していた(容疑者が自分から誘ったと供述している)。26日昼、佐世保市内の繁華街にて2人で買い物を楽しんだ後、容疑者のマンションに戻る。
【殺害】
26日20時 - 22時頃、被害者の後頭部を工具で複数回殴り、リード(犬の散歩に使う引綱)で首を絞めるなどして殺害したと容疑者が供述。死因は頸部圧迫による窒息死。
遺体は、頭と左手首が切断されていた。胴体部分にも刃物で切ったとみられる複数の傷があった。
【殺害後】
事件直後に衣服を着替えて身体を洗うなど、証拠隠滅と疑われる行為が見られる。また、容疑者が自分のスマートフォンをマンションの5階から投げ捨てたと見られる。
帰宅しない被害者に心配した被害者の家族は捜索願を提出。27日未明、容疑者のマンションを警官が訪れたが、容疑者は被害者について「知らない」と述べる。不審に思った警察官が室内に入ったところ、ベッドの上で仰向け状態の被害者の遺体と切断された頭部と左手首を発見した。
【捜査】
室内からはストレート切断用のこぎり、石頭ハンマー、テストハンマーが見つかっている。容疑者は「自分で買った」と供述。発見された凶器のうち、のこぎりはベッドの上で、ハンマーはベッドの脇と下から見つかった。
容疑者は「体の中を見たかった」「人を殺して解体してみたかった」などと供述しているが、2人の間の具体的なトラブル等は不明。取り調べに「殴ってから首を絞めた。すべて私が1人でやりました。誰でも良かった。」と犯行を認めるものの、受け答えは淡々として反省の様子は見られなかった。長崎地検は精神鑑定を検討し、8月8日には佐世保簡易裁判所が精神鑑定留置を認めたと報道されている。
なお、長崎県警は7月29日午前に「2人の間にトラブルがあったとみられる」と公表していたが、同日午後には「間違いだった」と訂正している。
2015年1月20日、2014年3月2日に佐世保市の自宅で就寝中の父親(当時52歳)の頭などを金属バットで複数回殴るなどして殺害しようとした殺人未遂の容疑で容疑者を再逮捕した。
殺害された佐世保女子高生の松尾愛和さん
加害者は文武両道で多才
容疑者は佐世保市内の高級住宅街で育つ。容疑者は今春より親元を離れて一人暮らしをしており、その一人暮らしをしているマンションで被害者の遺体が発見された。幼い頃から学業は優秀でスポーツも積極的。中学では放送部に所属しており、NHKのアナウンサーが夢だった。検事になって弁護士である父や、弁護士志願者である兄と戦いたい、という夢を語ったこともある。その一方、「あまり笑う子ではなかった」「頭が良すぎて特殊な子」といった評価も見られる。自分のことを「ボク」と呼び、中学の頃から医学書を読んだり動物の解剖にハマったりするなどしていた。
小学校6年時の2010年頃、同級生の給食に薄めた洗剤や漂白剤、ベンジンを混入する悪戯を繰り返すなどの問題を起こしてい。
2013年10月に実母が癌で亡くなって以降、不登校が続いていた。中学校卒業後には一人暮らしを始めるが、高校は1学期のわずか3日だけ出席。2014年5月、父親が再婚。また、中学時代に祖母も亡くなっており、その頃から猫を解体したりしていた。
容疑者の女子高生の写真が市のホームページなどから次々削除された。この生徒は父親と一緒に冬季スポーツ種目で国体に出場するなど地元では有名だった。
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殺人容疑で逮捕された同級生の少女(16)は周囲から「文武両道で多才」と評価される一方、「暗く、変わった子」とも見られていた。