【雑学まとめ】長寿のお祝い
数え年で、日本の長寿によるお祝いをまとめました。
10代
10歳 『幼学』(ようがく)
『幼』(よう)
「人生まれて十年を幼といいて学ぶ」「人生十年曰幼、學」(「礼記・曲礼上」)より。
周から漢にかけて儒学者がまとめた礼に関する書物を、戴聖が編纂したものである。全49篇。これは唐代以降、五経の1つとして尊重された。
10歳 『辻髪』(つじがみ)
遊谷子「和荘兵衛 四・大人国」(安永三年・1774年)「大男には七丈ばかりなるもあり。九歳十歳ばかりの辻髪置たりる丸額の子供も二丈三丈より小きはなし。」(明治十七年・1884年翻刻版)辻髪は、子どものつむじを中心として周囲の部分を円形に少し残し、他をそり落とした子供の髪型。
談義本。4巻。遊谷子作。安永3年(1774)刊。長崎の商人四海屋荘兵衛が漂流し、不老不死国をはじめ、女護(にょご)が島や大人国・小人国などを遍歴して日本へ帰るまでを描く。同8年、沢井某作「和荘兵衛後編」4巻刊行。
20代
20歳 『二十』『二十歳』(はたち)
20歳 『二十路』(ふたそじ)
30代
30歳 『三十路』(みそじ)
① 三〇歳。 「 -を越える」② 三〇。 「 -あまり六の歌人をぬき出でて/後拾遺 序」
〔「路」は接尾語。古くは「みそち」〕(1)三十歳。(「三十代」の意味で使われることがあるが厳密には誤り)
「―を越える」
(2)三十。
「―あまり六の歌人をぬき出でて/後拾遺(序)」
(三省堂「大辞林 第二版」より)
40代
40歳 『四十路』(よそじ)
① 四〇歳。四〇年。 「 -の坂を越える」② 四〇。よそ。 「折櫃おりびつ物-/源氏 若菜上」
① 四〇歳。四〇年。 「 -の坂を越える」② 四〇。よそ。 「折櫃おりびつ物-/源氏 若菜上」
40歳 『初老』(しょろう)
1 中年を過ぎ、老年に入りかけた年ごろ。「初老の紳士」2 もと、40歳の異称。
48歳 『桑年』(そうねん)
48歳のこと。「桑」は「桒」とも書き、十の字四つと八の字一つとからなるのでいう。桑字年。
48歳のこと。「桑」は「桒」とも書き、十の字四つと八の字一つとからなるのでいう。桑字年。
〔「桑」の異体字「」が、四つの十と八に分解できることから〕四八歳の異名。桑字年。
50代
50歳 『五十路』(いそじ)
① 五〇歳。五〇年。 「 -の坂を越す」② 五〇。 「かれがたへなる歌ももちあまり-を書きいだし/後拾遺 序」
50歳。50年。「―の坂にさしかかる」→十路2 ごじゅう。いそ。
「妙なる歌、百 (ももち) 余り―を書き出だし」〈後拾遺・序〉
① 五〇歳。五〇年。 「 -の坂を越す」② 五〇。 「かれがたへなる歌ももちあまり-を書きいだし/後拾遺 序」
60代
60歳 『六十路』(むそじ)
ろくじゅう。また、60歳。60年。
[語素]《古くは「そち」》10年を単位として、年齢を数えるのに用いる。
61歳 『還暦』(かんれき)
還暦(かんれき)とは干支(十干十二支)が一巡し誕生年の干支に還ること。人の年齢について言う場合が多く数え年61歳(誕生年に60を加えた年)を指す。本卦還り(ほんけがえり)ともいう。
本卦 (ほんけ) がえりともいう。数え年 61歳のこと。十干十二支による生れ年の干支 (えと) に戻る年で,古くから 61歳を隠居の年齢とし,社会人としての生活からの隠退を意味した。また,年祝いの一つで,満 60歳の誕生日を祝う長寿の賀をいう。
61歳 『華寿』(かじゅ)
『華甲』(かこう)
《「華」の字を分解すると六つの「十」と「一」とになり、「甲」は甲子(きのえね)で十干と十二支のそれぞれの最初を指すところから》数え年61歳の称。華年(かねん)。還暦。
出典:E3.83.87.E3.82.B8.E3.82.BF.E3.83.AB.E5.A4.A7.E8.BE.9E.E6.B3.89"