• follow us in feedly
scroll_icon
shuffle_button
【ちょっぴり怖め】知られてはいけない世界

【ちょっぴり怖め】知られてはいけない世界

Author:
じいじい
Posted date:
【ちょっぴり怖め】知られてはいけない世界

この間解体の仕事をしていて奇妙なことがあった。

831 本当にあった怖い名無し 2012/12/01(土) 17:37:25.03 ID:FS5WQPeV0

うちらは建設会社だけどその筋ともつながっていてある程度ヤバイ仕事も請ける。

これもそんな方面からあった話で、要は古い一軒家の解体だ。

ここは地方都市なんだが、その現場はある会社の社宅のように使われていたということで、二~三年で住人が入れ替わっていたらしい。

元が蔵だったのを改築したもので、平屋でキッチンと和室二間しかなく、家具類もいっさい事前に運び出しておくということだったんで、簡単な仕事だと思ってた。

現場を見ると重機を入れるまでもなさそうだったが、費用はいくらかかってもかまわないということだったんで、実際これはおいしい仕事だ。

ところが条件がついてたんだな。

それは内装をはがしたら外装に移る前に床下をさらってくれという作業手順の話。

もう一つは、外部の人間を一人入れてくれということだった。

あとはその人間にあれこれ尋ねたりしないで好きなようにやらせることと、現場で見たことは口外しないこと。

作業日になって、依頼主の会社の立会人といっしょに来たのは三十代くらいのスーツの男だった。

ひどく華奢な体格をしていて色白だったんで工事関係者ではなさそうだったが、その筋の人間にも見えない。

その男はワゴン車から大きなボストンバッグを抱えて現場に入ってきて、ヘルメットの着用を断った。

まず数人の手壊しで、内装の木部を外して外で分別する。

それからしっくいの壁は最後に重機でやることにして、言われたとおり畳をはがして床下を解体してしまうことにした。

男はだまってじゃまにならないよう玄関で見ていたが、四畳半を終えて六畳間にとりかかろうとしたときにボストンバッグを開けて、マスクと四合瓶に入った白濁した液体、それから金箔を貼ったと思える真ん中に持ち手があって両側が尖った奇妙な道具を取り出した。

バールで床板をはがしていったが、その部屋だけかなり厚い板を使っていてしかも他の場所より新しい。

そのとき部屋の隅のあたりをはがしていた若い作業員が「あっ!何だこれっ」と声を上げた。

すると男がさっと近づいていって下をのぞき込んだ。

自分もいってみたが、土台の土に頭蓋骨が見える。

ただし人間のではなくて動物のもののようだ。

自分らはシャベルを使って丁寧にまわりから掘ってみたが、驚いたことに頭だけではなく全身が埋められていたんだな。

おそらく体長一メートル以上の動物の骨が出てきた。

犬かと思ったが正確なところはわからない。

男が出てきた骨をざっと土をほろって、皿と一緒にバックから出した黒いゴミ袋に入れたからだ。

それが終わると男は

「もう二つばかりお願いがあります。骨の真上にあたる天井裏に小さな香炉があるはずです。それはいらないのでそちらで処分してください。それから今車から炭を出しますので、地ならしのときに骨のあった場所に埋めてください、お願いします。私はこれで戻りますから」

と事務的に言った。

それで男は帰っていったんで、あとは屋根裏の木部とトタンをはがして重機を使って一気に仕上げる。

屋根裏からは男の言ったとおりごく普通の形の香炉が出てきたんだが、材質が緑の石製で、素人でよくわからないがヒスイというものじゃないかと思えた。

高価な品ならもらっちまおうかと一瞬思ったが、一連のことを考えると気味悪いんで廃棄処分にまわした。

この記事が気に入ったら

いいね!しよう

Sharetubeの最新記事をお届けします

著者プロフィール
じい

Sharetuber