【洒落怖】存在しないはずの地下

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【洒落怖】存在しないはずの地下

友人Aから聞いた話。

Aが都内のある雑居ビルで

バイトをしていたときのこと。


仕事がなかなか片付かず、

先輩と二人で夜1時すぎまで4階の事務所にいたのだが、

どうにか残りの仕事は先輩一人で終わらせられるところまで来たので、

先輩が先に帰れと言ってくれた。


これさいわいと、


「すいません、あとはお願いします」


とAは事務所を後にして

ボロいエレベータに乗って

1階のボタンを押してぼーっとしていたのだが、

階数の表示が4→3→2→1となったが

エレベータが止まらなかった。


そのビルには地下階はなく、

エレベータのボタンも1階までだし、

階段も1階で終わっているという。


えっ?と思っていると、

階数表示が消えて、

それでもしばらくエレベータは動き続け、

時間的に地下2、3階ぐらいの位置で

ようやく止まってドアが開いたらしい。


開いたドアの外は真っ暗で、

エレベータから漏れる証明の光は

広い床だけを照らしていた。


びびったAは

何も考えずにエレベータの1階のボタンを押した。


ところが、ボタンを押したとたん、

エレベータの照明も消えて、

完全な真っ暗闇になってしまった。


恐怖でパニックになりかけたが、

とにかく光が欲しいという思いで、

尻のポケットに入れてあった携帯電話を取りだそうとしたとき、

Aは周囲に何かの気配を感じて固まった。


そして、その瞬間から後の記憶がないのだそうだ。


気づいたとき

Aはそのビルの1階の階段の上に倒れていて、

時間は午前3時を過ぎていたらしい。


そして猛烈な頭痛を感じたという。


階段で4階に上がったが、

もう先輩は帰宅していたようで、

Aはふたたび階段を下りて帰宅したという。


そして翌日、

唐突にそのバイトは首になったそうだ。


Aはそのビルを調べたいと言っていた。


俺は消されるからやめとけと忠告しておいた。

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Sharetube