【雑学まとめ】ハロウィンで仮装をするのは、悪霊から身を守るため!?
毎年恒例のように渋谷では、ハロウィンのイベントが近づくと人でにぎわいますね。参加される際は、もみくちゃにされないように十分に気を付けてください。
ハロウィンとは
ハロウィン、あるいはハロウィーン(英: Halloween または Hallowe"en[※ 1][※ 2])とは、毎年10月31日に行われる、古代ケルト人が起源と考えられている祭のこと。もともとは秋の収穫を祝い、悪霊などを追い出す宗教的な意味合いのある行事であったが、現代では特にアメリカ合衆国で民間行事として定着し、祝祭本来の宗教的な意味合いはほとんどなくなっている。カボチャの中身をくりぬいて「ジャック・オー・ランタン」を作って飾ったり、子どもたちが魔女やお化けに仮装して近くの家々を訪れてお菓子をもらったりする風習などがある[1]。キリスト教の祭ではない[※ 3][※ 4][※ 5]。ハロウィンに対してはキリスト教からは容認から批判まで様々な見解がある
由来は古代ケルト民族にあり
ハロウィンの習慣はいつから始まったのか。その起源は、紀元前のケルト民族にまでさかのぼります。
古代ケルトでは11月1日が新年で、前夜の10月31日から、秋の収穫物を集めた盛大なお祭りが開かれました。またこの日には、死後の世界との扉が開き、先祖の霊が戻ってくるとも信じられていました。日本でいえば「大みそか」「秋祭り」「お盆」が一度に来るようなものだったのです。
その後ケルト民族はキリスト教化していきますが、祝祭の習慣は残り、キリスト教会が11月1日を「諸聖人の日」を意味する「All Hallo」と定めたことから、その前夜=「All Hallo Eve」 が転じて、ハロウィンと呼ばれるようになったと考えられています。
仮装は悪い霊から身を守るためだった
ハロウィンには、先祖の霊だけでなく、悪魔や魔女、さまよえる魂なども死後の世界からやってきます。人々は、それらと同じ格好に仮装して仲間だと思わせ、身を守りました。魔女や悪霊の仮装やメイクは、現在でも定番中の定番です。19世紀、ハロウィンは移民とともにアメリカ大陸へ渡り、娯楽性の高いイベントとして人気を博します。そして1950年代にアメリカでホラー映画が流行ると、ドラキュラやフランケンシュタインといったモンスターたちが仮装に加わりました。現代では宗教色はほとんど薄れ、完全な娯楽イベントとして、映画やマンガのキャラクターもコスチュームのネタとなっているのは皆さんもご存知のとおりです。
昔はカブで作られていた!「ジャック・オ・ランタン」
ハロウィンと聞いて真っ先に思い浮かぶ「ジャック・オ・ランタン」「トリック・オア・トリート」の風習も、実はアメリカで確立されたもの。“意地悪なジャックは、悪魔をだまして生き長らえたため、寿命が尽きたのに天国へも地獄へも行けなくなり、カブで作ったランタンを持って永遠にさまよい続けている” ——— アイルランドの古い民話を元にした「ジャック・オ・ランタン」は、アメリカでカブからカボチャへと姿を変えます。当時のアメリカではカボチャのほうが手に入りやすかったからです。
「トリック・オア・トリート」がハロウィンの風習として定着したのは、1950年代になってから。子どもたちが食べ物を集めて回る風習は古くからありましたが、1920年代に初めてこの言葉が登場し、徐々にアメリカ全土へと広まります。ついには映画のタイトルや募金活動の名称にまで採用され、見知らぬ子どもの訪問を怪しむ人はいなくなったのだそう。楽しく仮装をしてお菓子をもらえる「トリック・オア・トリート」は、現在に至るまでアメリカの子どもたちにとってハロウィンの中心的なイベントです。
日本では「トリック・オア・トリート」こそ根付かなかったものの、仮装パレードは全国各地で開催され、コスプレも本場アメリカを凌ぐクオリティを見せています。ハロウィンにちなんだお菓子や料理、パーティへの参加も楽しみの一つ。コンビニやスーパーのお菓子棚に並ぶ、期間限定フレーバーやアソートパックは、食べる前からワクワクしますよね。
秋の終わりに、大人も子どもも一緒になって非日常を味わえるイベントとして、ハロウィンを目一杯楽しんでみませんか?