科学界の問題なのか?巨大利権に絡む巨大陰謀なのか・・・小保方晴子氏の「若山教授・黒幕陰謀説」は不当! 科学ライター2人が科学界のドロドロと手記について激論

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STAP細胞の問題について小保方晴子氏の手記『あの日』(講談社)が出版された件について2人に直撃してみた。


■科学者になれなかった小保方氏


――先日、小保方さんの手記が出版されまして、その中で、“研究室内で陥れられた”みたいな話が出ているんですけど、科学者の間ではそういうことってよくあるものなんですか?


山下祐司氏(以下、山下) どうなんでしょうね。誰かを陥れようとかハシゴを外そうとか、実際に見たことはないです。もちろん、人間なので政治的なものもありますし、お金も絡んでくるので、複雑なやり取りはあると思います。


――それは研究室に限ったものではないですもんね。


山下 そうです、人間なんでやっかみとかありますし。小保方さんの手記を読んで思ったのは「あ、こういう(小保方さんみたいにずさんな)人、社会には普通にいるよね」ってことです。


――確かに、小保方さんみたいに、やることやらないでやっかむ人いますよね。


山下 そもそも(小保方さんのケースは)科学者だから云々という話じゃない。科学者ならデータを積み重ねますし、科学はちゃんと証拠を見せなくてはいけない。科学と普通の社会はそこがやっぱり違うのに、混同している。


――科学をするならちゃんとデータを残さないと説得力を持たないということですよね。小保方さんの例でいうと実験ノートとか。あのノートの残し方も決まっているものなんですか?


川口友万氏(以下、川口) やってれば自然とその人なりの書き方になるものですが、指導教官のやり方を真似たりすることが多いですよね……、まあ、真似たほうが早いですし。


――当時は書き方についてかなり批判されていましたが……


山下 (あの実験ノートの書き方は)ありえないですよ。…


最初研究室に入ったときに先輩とかいるわけですよね。そうすると四六時中一緒にいるので、それを見たりするわけですよ。あ、こうやって書くんだとか、写真こうやって貼るんだとか。それなのに学んでいない。


 小保方さんは手記によれば女子医大やハーバード大にいるときも、相当実験していて、相当書いているはずなのに、書き方すら習得できていないっていうのはちょっと謎ですよね。


――やってきたことに対するノートの完成度の低さには整合性が無いですよね。


川口 (実験内容を)残してないとわかんないじゃん、普通に考えて。1回、2回じゃないんですよ、何千回もやるんですよ。


山下 わかりやすくいうと、文系の普通の学生の方が、もっといいデータとりますよ。


――ノートテイキングとして。


山下 そうそう、理系云々の話ではなくて。


川口 だって授業で一切ノート書かないようなもんだもんね、あれ。それで学校行ってましたって言いはるようなもんだ。


山下 それでテスト悪くて、でも単位くれ! みたいな(笑)


――でも授業には出てたんだって言い張る(笑)


川口 出席はしました! って涙ながらに言い張る(笑)


山下 でもノート見ると落書きがあるみたいな、先生の似顔絵とか。


川口 あんまりやってなかったんじゃないの。


山下 いるふりはできますからね。研究室に行って、なにかやってるふりはできる、まあわからないですけど。


 僕はあの手記をそのまま受け止めるとしても、それでもここはおかしいんじゃないって言えることが多いので、(手記の出版自体を)ダメだよねっていうよりは、「それなら普通ノートとるよね?」って、そういうような批評をした方がいいんじゃないかなと思います。手記を読んだ感想として。


――まずこういう言い分なんだということを受け止めつつ、それにしてはおかしいところがあると。


川口 いい迷惑だよね(手記内で名指しで批判された)若山さんも、本当に。理研も大変ですよ。


■若山教授はファッションショーに出るべき!


山下 あの人は本当にすごい人なんですよ。それこそマウスのクローン移植の超有名な人なんですけど、彼自体も昔疑われたんです。でも彼は実際に自分のテクニックを見せたり、着実に論文として出して世界を納得させたんです。


 普通、「クローンマウスを作った」っていう衝撃的な論文が一本出ただけなら「嘘?」って思うものなんですよ。でもそこで、実験を重ねたり、矢継ぎ早に証拠を出したり見せたりして、ちゃんとステップを踏んでいったことで、今では一般的な知識になったんです


そんな人が犯人扱いされるのは、なんだかなあと思いますね。


――実験ノートとか証拠を積み重ねてきた人が、まったくそういうものを作れない人から犯人扱いされているということですよね。


山下 その逆転現象はかなりシュールな感じでしたけどね。


――そのあたりの事情を知らない人が手記を読んだら、まったく証拠がない人が書いているのにもかかわらず信じてしまうかもしれず、社会的にはすごい損失ですよね。出版によって若山さんのイメージが……。


川口 ここはやっぱり若山さんが出てくるしかない、ファッションショーとかの違うベクトルで。あったじゃないですか、佐村河内さんのゴーストライターだった新垣さんが、女性セブンでファッションモデルかなんかやって、一気に風向きが変わったでしょ。


 (伝えたメディアも)本当は悪いと思ってるんですよ。本人のキャラが面白いってのもあるけど、やっぱり罪悪感があるから起用したんですよ。こんないい人を悪者扱いしてごめんねっていう、“詫び”だと思いますよ。若山さんにも謝ってねって思います。


山下 待ちに待った手記だったんですけどね。


川口 あんまりだったね、もう少し裏があるかと思ったけど。


山下 結局、振り返っただけですからね。


――基本的に自分の言い分を並べただけだと。


山下 そう、ちゃんと辻褄が合うようにはしてあるんですよ。検証委員会がおかしいと指摘したところは若山さんのせいにして、自分にはそういうのが降りかからないような書き方にはなってます。


――事実に即しながら自分の論を展開しているということですね。


川口 あれはソシオパス(社会病質者)の特徴だよね。


山下 俺は触れないです。どうなんですかね、わからないですその辺は。一時期ツイッターとかでは話題に出てましたけどね。


川口 絶対に自分の非を認めない。


――そういう行動が見られるんですか。


川口 と、思いますよ。厳密にはわからないけど。チェックシートとかあるからやらせてみりゃいいんだよ、はっきりわかるから。


2人が編集する科学ウェブメディア

●科学で世界をブリッジする「サイエンスニュース」。

(http://sciencenews.co.jp/)


・川口友万 サイエンスライター。富山大学理学部物理学科卒。著書に『大人の怪しい実験室』(データ・ハウス)など。

・山下祐司 ライター。北里大学大学院理学研究科修士課程修了。基礎科学から応用、先端科学までターゲットは幅広い。


※写真=小保方晴子/撮影=吉田尚弘

出典:http://www.excite.co.jp/News/odd/Tocana_201602_post_8839.html?_p=3

	

小保方本で批判の若山教授、反論できない理由…責任取らず科研費の受領継続、管理能力に問題

受け入れ研究者であって指導者ではない。理研はメンター制をとっており、そのメンターは笹井先生。それでも誰かの連帯保証人のようなものでもない。

	

拙文から。若山教授のこと。基盤研究(A)として年間975万円の研究費を受け取っていた。小保方氏の研究不正について、若山教授には監督責任があり、文科省のガイドラインに準じれば、そもそも彼には科研費に応募する資格がない。なぜ、山梨大も文科省も、このことを議論しなかったのだろう。

	

小保方晴子の反論「ハシゴを外した人たちへ」

保存していたのは若山先生だった~
サンプルに触れることも許されなかった。

若山先生はSTAP幹細胞の特許の51%を
ご自身の研究への貢献率として~提案


	
	
	

なぜSTAP細胞は握りつぶされたのか。ガン利権という巨大な闇。

笹井氏が死んだのは自殺ではなく暗殺されたのだ、ということを先日、記事にしましたが(その記事はこちら)、どうやら未だにSTAP細胞がどれほど大きな発見であったかをよく理解されていない方がいらっしゃるようです。

私に以下のようなご質問をされた方がいらっしゃいました。

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STAP幹細胞はiPS細胞と類似した細胞ですので、STAPでできることならiPSでもできます。

何故iPS関係者達は殺されないのでしょうか?

というかSTAPで癌はどうやって治すのでしょうか?

それと癌の研究している凄い連中は世界にゴロゴロいます。

がん免疫療法やがん幹細胞を標的とした治療など様々な研究が進行しています。

ユダヤが彼らを殺さないのは何故でしょうか?

よろしければご回答よろしく御願い致します。

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もしかしたらこの方以外にもSTAP細胞の凄さが未だによく分かっていない方がいらっしゃるのではないかと思い、ひとまずこの件について簡単に説明させていただくことにしました。

IPSとSTAP細胞の違いについては、ネットを調べればすぐに出てきます。例えば以下の知恵袋の記事などは非常に分かりやすいと思います。

(以下、Yahoo!知恵袋より転載)

ES細胞は人の受精卵の胚に別の細胞の核を入れて、受精卵を臓器にしてしまう技術です。

例えば、肝臓の核を入れたら受精卵から肝臓ができてしまいます。

ですが、もちろん受精卵なので最終的には人になる細胞なのです。

人になりうるものに手を加える、そこに倫理的な問題が発生してES細胞を使っての実験はできなくなってしまいました。

そこで生まれたのがiPS細胞です。

iPS細胞は体の細胞に4種類のタンパク質を入れることで細胞を初期化して、そこから新しい臓器の細胞を作り出す技術です。

これなら、受精卵に手をかけることなく新たな臓器を作れますね。

しかし、入れる4種類のタンパク質の中にmycという発がん性のあるタンパク質があり、ガン化するのではないかという懸念が生まれていました。

その問題を解決したのが今回のSTAP細胞です。

STAP細胞は、体細胞に刺激を与えることで細胞を初期化したものです。

これなら発がん性の問題が解決できるかもしれません。

この素晴らしい発見が、日本の若い女性によるものとは、誇れることですね。

出典:http://rapt.sub.jp/?p=14349