どっちが勝ってもTPP廃止というが・・・?日本は絶望。米大統領選「トランプ対ヒラリー」の悲劇
どっちが勝っても日本は絶望。米大統領選「トランプ対ヒラリー」の悲劇 - まぐまぐニュース!
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現在熱い戦いが繰り広げられているアメリカ大統領選挙選。日本国内では「他国の選挙」とあってあまり関心が高くないようですが、メルマガ『高城未来研
現在熱い戦いが繰り広げられているアメリカ大統領選挙選。日本国内では「他国の選挙」とあってあまり関心が高くないようですが、メルマガ『高城未来研究所「Future Report」』の著者・高城剛さんは「実は大いに日本にも関係してくる」と指摘、中国によるヒラリー陣営への資金援助などを挙げながら、あまりにお粗末な我が国の外交政策を厳しく批判しています。
米共和党の旧勢力に握られ続ける日本の支配層
今週も2016年米国大統領選につきまして、日本の現状と今後を踏まえ、私見たっぷりにお話ししたいと思います。ネバダ州で予備選3勝目をあげたトランプの勢いが止まりません。過激さを増すトランプの発言や、ルビオ、クルーズ両上院議員とも親がキューバ移民のヒスパニック系であることから票の行方が注目されたネバダ州では、トランプが45.9%の圧倒的な得票率で勝利し、2位のルビオ上院議員=23.9%、3位のクルーズ上院議員=21.4%に大差をつける結果となりました。
現在、共和党の70%がトランプを支持しており、30%が反トランプで、その30%は党を超えてヒラリー支持へと動きつつあります。もはや二大政党政治は崩れており、日本人が知る「米国式システム」は崩壊しているのです。
まず、ヒラリー陣営に勤める友人の話では、追い上げていると言われるサンダースは話題にも上らず、対トランプ戦略に必死です。トランプは豊富な資金力を持ち(本人の資産+富豪コーク兄弟等のバックアップ)、いよいよ本戦に向けて、大キャンペーンを繰り広げています。
一方、資金調達能力が高いヒラリーも応戦していますが、どうやら、トランプ陣営の資金力にたいして劣勢で、急遽ファンドレイジングを強化しており、ついに、日本の政治家や財界人にもその協力要請が求められるようになりましたが、まったく応えている様子がありません。そして、窮地に立つこのヒラリーのファンドレイジングに、全面的に協力しているのが中国です。
僕から見て、日本だけがアメリカでロビーをやらなさ過ぎるように思います。100出来ることがあるのに、日本がやっているのは、0.001ぐらいなのではないででしょうか。
それもそのはず、本メールマガジンで何度もお伝えしていますように、日本は共和党の旧勢力とべったりで、米国の民主党関係者、例えばオバマ大統領とも近しくなろうとはしません。2016年の米国大統領戦で共和党の旧勢力の支持を受けているのはマルコ・ルビオだけで、ルビオが大統領にならなければ、日米関係はいまより大きく悪化するのは間違いありません。現在でも世界で日本だけが間違った相手に頭を下げて、勝手にひどい目にあっていますが、これがますます続くことになります。またヒラリーは、TPPに真っ向から反対しており、この数週間の日本政府と日銀の為替介入について、公的に大きく批判しています。
一方、トランプ陣営に勤める友人によれば、もし、米国大統領選でかつてのレーガンとビル・クリントンの一騎打ちがあったなら、レーガンが勝つでしょうから、そこがアメリカらしいところで、トランプの機会だと考えています。つまりトランプが強硬であればあるほど、人気が上がることになります。
ただし、その「トランプ・アクション」はあくまで選挙向けで、彼は本当はそれほど強硬なタカ派でないというのが、近しい人たちの意見です。トランプはあくまでメディアに長けた者として「強いアメリカ」を演じているにすぎません。
現在、ヒラリーは、トランプ反対派+ビル・クリントン+クリントン家の資金力+現役大統領側近+政権政党だから検討していますが、トランプはトップテレビプロデューサーで、視聴率でもアメリカのネットワーク相手に勝ち抜いて来た猛者です。メディア戦になったら他に勝ち目がありません。これが「21世紀の民主主義」の実態なのです。
このままの勢いで、もしトランプが大統領になれば、「強いアメリカ」として日本に「かなり一方的に」強弁な姿勢に出るのは間違いありません。また、2016年米国大統領選でヒラリーが勝てば、(資金的に大きく協力した)中国と米国の関係が強くなることが、容易に理解できます。
ですので現状を冷静に鑑み、日本は劣勢のヒラリーのファンドレイジングに形だけでも大きく協力すべきなのでしょうが、一切なにもしないのは、本当に不思議です。それだけ、日本の支配層は共和党の旧勢力に「握られている」と見て、間違いありません。
国内政治の論点は、経済問題や憲法改正にあるようですが、それよりもっと大きなフレームを一切報道しないことで、再び日本は間違った舵を大きく切ろうとしています。日本の大きな問題は、誤った外交政策にあるのは間違いありませんが、それすらわからないほど、自浄作用が欠如しているのです。
現在の米国大統領選を見ても、日本の失われる時間は、まだまだ続くとみられます。
クリントン氏、本選に軸足 トランプ氏の資質批判
民主党の大統領候補指名争いは、ヒラリー・クリントン氏が大きく前進した印象。明日は、運命の「スーパーチューズデー」です
:国際(TOKYO Web) http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2016022901001225.html …
東京新聞:クリントン氏、本選に軸足 トランプ氏の資質批判:国際(TOKYO Web)
http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2016022901001225.html
【コロンビア(米サウスカロライナ州)共同】米大統領選民主党指名争いの第4戦、南部サウスカロライナ州予備選を制したクリントン前国務長官は一夜明けた28日、転戦先の南部テネシー州の教会で「私たちの使命は米国の融和を図ることだ」と演説した。挑発的な言動で世論をあおり、…