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<Floret>5月の花・鈴蘭スズラン・藤フジ・ガーデニング・バルビゾン・ミレー

サムネイル出典:自分で描いた絵

<Floret>5月の花・鈴蘭スズラン・藤フジ・ガーデニング・バルビゾン・ミレー

Author:
瑠音瑠音
Posted date:
<Floret>5月の花・鈴蘭スズラン・藤フジ・ガーデニング・バルビゾン・ミレー

★土

約4億4千万年前、ゼニ苔に似た地衣類植物が、海から陸に上がった。
それから、岩石との戦いを繰り返し、小動物と共に土づくりが始まった。
水と温度も分解作用を手助けし、生物の生命維持にも重要な役割を担ってきた。

土の大部分は、鉱物粒子を主体とする無機成分と腐食を中心とした有機物、
そして水と空気が存在する。
つまり、「土は、岩石や有機物が分解し、大小様々な粒子となり堆積物ができ、そこに水に溶けた物質が流れ、沈殿、吸着されて出来る」。
土に供給される有機物は、落葉・落枝・倒木・死んだ根・動物の排泄物及び死骸、微生物の死骸など、あらゆるものが土に還る。

土中には沢山の生物も棲息している。
ミミズやヤスデなどの小動物、0.01mm以下の原生動物、
菌類や細菌などの微生物。肥沃な畑を例にとると、
1gあたり数億のバクテリアと数千万の放線菌、数百万の原生動物、数十万の藻類と菌類が存在するという。

また、昆虫の95%以上が、幼年時代を土の中で暮らすらしい。
都市においては、土に出会う機会は少なく、
キタナイものや邪魔なものといったマイナスイメージの方が強い。

動植物や気候などによって刻々と変化する「生きている土」。
作物などを生産している耕地は、地球の陸地のわずか9%。
時には、土を慈しみ、両手に包んでみませんか。

★花暦「菖蒲 ショウブ」

★花暦「鈴蘭 スズラン」

二枚の葉の元から細い茎をすうっと伸ばし、
小さく良い香りのする白い花をつける鈴蘭。
別名は「君影草」です。

スズランは、日本の他にヨーロッパ、北アメリカなどに自生しています。
店頭で売られている多くの品種は「ドイツスズラン」で、
ドイツが大生産地であるために、この名で呼ばれているとか。
日本に自生しているスズランより、葉も花も大きく、強い香りを放ちます。

全草にコンバラマリン、コンバラリン、コンバラトキシンなどの配糖体を含み、有毒ですが、強心剤などの製薬の原料にもされてきました。
ヨーロッパで栽培され始めたのは、観賞用ではなく薬効が第一の目的だったそうです。

北欧神話では春の女神・オスターラの花として、
またイギリスやフランスでは、
聖レオナルドが竜を退治した時に流した血から生まれた花だと言われるなどの伝説もあり、
古くから人々と関わってきた花です。

フランスでは5月1日にスズランを贈る習慣があり、街々が白い花と香りに包まれます。
大切な愛する人に、幸せを願ってスズランを贈りませんか。

★花暦「藤 フジ」

「藤房がやさしい空にする五月(積州)」
豊かな花房を春風に揺らす藤。
遠目に見ると、空気までもが藤色に染められたようです。
歌舞伎や能の舞台、古の人々が詠んだ歌の中にも沢山登場します。

現在よりも藤がもっと身近にあった時代には、
薬草として種子や根が使われたり、
しなやかで強い性質を持つ蔓は、物を縛ったり、編んで籠にする等、
生活にとけ込んでいました。

藤の茎を紡いでとれる荒い繊維で布を織る「藤織り」も行なわれ、
その衣は「藤衣」と呼ばれていました。
袖を通す感触はどのようなものだったのでしょうか。

「フジ」という名前の由来は、吹き散るように咲く花の姿を表現したとされます。
藤房の下に佇んだ時、どんな気持ちになりますか。
一つ一つの花はマメ科の花らしく可愛らしいのに、
時に雲のようにも、ひとたび風が吹けば海を渡る波のようにも姿を変え、
香りとともに不思議な時間が流れていきます。
そして花が終われば、人々が木陰を求め憩う藤棚へと変わっていきます。

山に自生する藤を見て感動したのは中学生の時。
初めての油絵に描きとどめた。

★ガーデニング「百花繚乱」

新緑が空を狭め、花たちが土を覆い尽くす季節。
一年間の作業が報われる5月がやってきました。
しかし、5月は意外と五月晴れの日は少なく、気温の変化の激しい時期ですので、連休中などの管理も万全を期す必要があります。

鉢花や観葉植物は室外に出し、水やりと共に直射日光に当てますが、
最初の1〜2週間は、午前中の1〜2時間程度だけにし、序々に日光に慣らします。
また、品種によっては日陰を好むものもありますので、一鉢ごとにその品種に合った場所に置くようにします。

冬の間に傷んだり、根づまりぎみのものは植え替えをして、土を更新してやりましょう。
その際には鉢にこだわったり、寄せ植えにも挑戦してみてください。

園芸店などには夏野菜の苗も出回りはじめます。
トマトやキュウリ、ピーマン、ナスなどが手軽に育てられるもので、もぎ立ての新鮮な美味しさを味わうことができます。

4月に咲いたユキヤナギやレンギョウなどには、お礼肥を施す時期です。
4月に種子を蒔いた草花は、元気に育っていますか?
移植は本葉の出始めから2〜3枚の頃、定植は本葉6〜8枚の頃が目安です。

私の庭では、昨年から手間をかけた花たちが、もうすぐ咲きそろいます。
しばし作業の手を安め、青と紫色に拘った春花壇の1年間を振り返りつつ花々を眺めました。
パンジー、ビオラ、ワスレナグサ、シナワスレナグサ、ネモフィラ、ボリジ、
エキューム、ヘスペリス、キャットミント、ヤグルマギク、フラックス、
シラン、セイヨウオダマキ、ギリア、ルピナス、ニゲラ、ブルースター、カンパニュラ、チドリソウ、デルフィニウム・・・
「花って美しいなあ!」

★海を越えて

画家たちが住んだ村「フランス・Barbizon バルビゾン」

教科書で見た「落穂拾い」。
あれからずっとバルビゾンに恋い焦がれていた。
パリから間もなくすると地平線まで続く菜の花畑。
乳白色を帯びた様々な緑。
イル・ド・フランスの春に酔い痴れる。

そして、小さな村はパリから東南へ約65km、フォンテーヌブローの森の手前にあった。
19世紀、100人を超す画家たちが住み、バルビゾンの光や大気をキャンバスに取り入れた。
それは画期的なことで、印象派を先んずるバルビゾン派として歴史を作った。
中でも「晩鐘」「種まく人」などの作者、ジャン・フランソワ・ミレーは誰もが知る画家だろう。
35歳から60歳までの25年間ここで暮らし、農民生活を描き続けた彼は、今もこの村に眠る。
会いたい!ミレーに会いたい!
その衝動に駆られてミレーを探しまわった。
テオドール・ルソーと仲良く並ぶ墓石にはツタが絡まり、一輪の薄紫色のバラが置かれていた。
バルビゾン・・・そこは今も、ミレーの絵の世界そのままだ。

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著者プロフィール
瑠音

出身は岡山県。東京都や千葉県など引越は10回以上。 今は富士山が見える静岡県に住んでいます。 2020年、コロナ禍・・・