<Floret>7月の花・朝顔アサガオ・ガーデニング・エジプト・クレオパトラ・ハトホル神殿

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★セミ

<鳴いているのは雄。その声に雌が近づき交尾。卵は枯れ枝などに産み込まれ、1〜10ケ月で孵化し、木を降りて地中に潜ります。根から樹液を吸って成長し、脱皮を繰り返します。2〜17年後の夕方、また木に登り、朝方には成虫になります。>

昆虫と植物との密接な関係の一例でもあるが、過酷な運命を辿るセミもいる。

土の中で何年も過ごした後のある日。

夕方を待ち、思い切ってやっと初めて空を見上げた。が・・・

木に登れなかったり、登れても羽化出来なかったり、成虫になっても鳴けなかったり、飛べなかったり、飛べても何かにぶつかったり・・・

それらは、土中で体力を使い切ってしまったセミたちが多いという。

空を見ずして土に還ったセミよりは長生きしたのだが・・・


特に冷夏の年は、セミの死骸を多く目にする。成虫であったり、羽化の途中のセミも。

そんな年は、雨の日や真夜中の声が一層悲しそうに聞こえる。

久しぶりに晴れた日、アブラゼミが私に体当たりして死んだ。

その瞬間、「天変地異を起こしているのは、お前たち人間だ!」そう聞こえた気がしてドキッとした。


<成虫になれたセミが生きられる寿命は約2週間>

★花暦「ラヴェンダー/ラベンダー」

★海を越えて

クレオパトラとヴィーナス「エジプト・デンデラ・ハトホル神殿」

1日目はピラミッド・2日目はスフィンクスを相手に2晩徹夜したカイロから夜行列車でルクソールへ。

ナイル河の両側には緑地が続き、その外には砂漠が広がる。あとは青い空だけ。

ハトシェプト女王葬祭殿、ルクソール神殿、アメン大神殿、そして18歳でこの

世を去った少年王ツタンカーメンも眠る王家の谷など、時間を超越した空間を歩いた。


デンデラには、クレオパトラ7世が生きたプトレマイオス時代(B.C.304~31)に再建されたハトホル神殿がある。

ギリシャ人はヴィーナスと同一視したハトホル女神が刻まれた列柱、天体図などや南壁には、巨大なクレオパトラのレリーフ。

シーザーとの間に生まれたプトレマイオス16世カエサリオンと並んだ像は、今も太陽を浴びる唯一のクレオパトラだ。

ハトホル神殿の屋上に出てみた。周りの遺跡は砂と化しながらも、生命や時間を克服し永遠を求めたエジプト人の心が生きている。

しかも、肉体と精神が合体し再生しようとするパワーが、起伏を作っていくようでならなかった。

★海

地球の表面積の約71%が海。

陸地の平均の高さが約900mに対して、海の深さの平均は約4000m。広大で深い海。


波は風で起こり、潮の満ち干は、月と太陽の引力で引き起こされることや海綿が動物であることは習った。

クジラが母乳で育つことや瞬時に体の色を変える魚のことも知っている。

しかし、海の調査の歴史は浅く、知らないことの方が多いという。


海と人類とのつきあいは、これから深まる。

水産資源、石油・塩・水素・真水・金属鉱物・・・、エネルギーとしての利用も増えていくだろう。


「遠い未来には、人間が海中で生活するようにもなるかもしれない。」

陸が海に飲み込まれるような地球の大変化が起こり、陸で生きられる可能性が少なくなってきた時、人類が絶滅しないとするならば、世代を重ねながらヒレを持ち、エラを持ち、人魚となり、海に戻るだろう。

(その前に違う星に移住しているかもしれないが。)


そんなことを想像しながら、伊豆の海で貝殻と共にゴミを拾い集めた。

♪海は広いな〜大きいな〜♪

<記憶>

人は記憶の中に、起こった出来事の背景として、その場の空気や人の言葉や音や、その時自分を取り巻いていたものを溶け込ませて、心に仕舞い込みます。

そして、記憶の糸口となるようなものに出会った時、一つの感覚的要素がその瞬間を鮮明に心の中に呼び戻し、忘れていたはずのことを思い出すことがあります。

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Sharetube