【第6弾】最後まで読むのが怖い「意味が分かると怖い話」をまとめました(解説付き)
1.ギャンブル
ギャンブル好きな俺は、ある日こんな貼り紙を見つけた。「3日後に開催するイベントで、誰が嘘をついてるかを見抜いた者には、賞金を与える。ただし、見抜けなかった者は1年間、タダで働いてもらう。」
賞金もなかなか高かったし「こんな面白い話はない!」と俺は当然、イベントに参加する事にした。
イベント当日、大勢の参加者の列に並んでいた。列の先には、小屋が立っている。
列は次々と小屋に入るが、出てくる参加者達は皆、黒いスーツの男達に招かれ、トラックに乗せられている。
そして、小屋から出ると必ず、参加者がこう叫んでいる。
「ひどいよ!こんなの分かる訳無いよ!ひどいよ!」
(馬鹿な奴らだ。間違えて泣き言を言うなど情けない。
俺は必ず、賞金を手に入れるぞ。)と俺は笑みを浮かべていた。
順番が来て小屋に入ろうとすると、黒いスーツの男が小声で俺に言った。
「我々は誓って嘘を付いていない。君が嘘を見ぬけば、賞金は間違いなく差し上げよう。」
小屋に入ると、三人の男がイスに座っている。そして、アナウンスが流れてきた。
「この三人はそれぞれ、A、B、Cという名前だ。そして、Dという人物がいた。しかし、Dは殺されてしまった。この三人の中にDを殺した人物がいる」
すると、Aが言った。
「CがDを殺したんだ」
すると、Bが言った。
「Aは本当の事を言っている」
すると、Cが言った。
「Aは正直者だ。Bは嘘つきだ」
なんだ、簡単じゃないか。落ち着いて聞けば犯人はわかる。賞金は貰ったな。
俺の答えは不正解だった。
「ひどいよ!こんなの分かる訳無いよ!ひどいよ!」
俺は叫びながら、トラックに乗せられた。
解説
「俺」はDを殺した犯人を答えた。
でもそれでは間違いだった。なぜなら「嘘をついている人物」を見抜かないといけないから。
2.未来の見えるカメラ
ある日僕は、道で「十年後の自分が見えるカメラ」を拾った。半信半疑だった俺は、冗談半分で自分を撮ってみると、なにも写らない。
「なんだ、壊れてんじゃんか!」
そこで通りかかった友人を撮ってみた。
するとそこには、ホームレスになっている友人が写っていた。
あーあ。
友人の未来が心配になった。
解説
カメラは壊れていなかった。
10年後、友人はホームレス、「俺」はこの世に存在しない。
3.友達の彼女
ある休日俺は友人2人と、3人でドライブに行った。友人Aが車を運転しながら
「こうして3人で集まるのは久しぶりだな」と言った。
「そうだな、今日は楽しもうぜ」と俺。
後部座席では、友人Bが携帯を片手に
「キャハハハ、心配するなって他の女と一緒じゃないよ
男しかいないって!和美は心配性だな~♡」なんて電話をしている。
Bは最近和美という彼女ができたらしく、俺達に彼女の自慢話ばかりしてくる。
おまけにさっきから俺達との会話そっちのけで彼女とずっと電話している。
「はぁー」俺ら二人は、そんなBに呆れていた。
俺「まぁいいや。そういえば俺メルアド変えたんだ、最近迷惑メールが多くてさ。
いまからみんなに新アドレス貼ったメール送るね。」
A「おう!送ってくれ!」
B「ところで今度のデートはどこ行きたい?和美の好きなとこでいいぜ!」
俺は彼女との電話で浮かれているBを無視して友人全員にメールを一括送信した。
「ピロピロ~♪ピロピロリンリン~♪」
「チャラチャラ~♪チャララララ~♪」
車内に2つの着信音が響き渡る。よかった無事に届いたみたいだ。
解説
電話中のはずのB。なぜ着信音が鳴ったのか…。
電話は繋がっておらず、「和美」は架空の彼女。
4.エレベーター
友達Aから聞いた話。Aは高層マンションに住んでいた。
彼は14階に住んでいるから、エレベーターは必須だった。
そんなAが夜中に帰宅したときのこと。
エレベーターに乗って14階のボタンを押し、ドアが閉まり動き出したところ、8階のボタンのランプが点灯したそう。
「あぁ、誰か乗ってくるのか・・」
そう思った直後、ハッとしたAは慌てて2階3階4階5階とボタンを連打した。
エレベーターは2階は通過してしまったものの、かろうじて3階で止まってくれたので開きかけのドアをこじ開けるほどの勢いで外へ飛び出した。
そのまま階段を駆け降りてマンションをあとにして、朝までコンビニで立ち読みしていたそう。
Aは、それ以来夜間にエレベーターを使うのは今でも控えているみたい。
解説
8階のボタンが点灯するのは、中から押した時のみ。外から押した時には点灯しないのが普通。
ということは、その時エレベーターの中には…。
5.楽しんでね
小学校に入る前の娘と遊園地に行った。入り口には看板が貼ってあって、「楽しんでね」と書かれていた
まだ字が読めるようになったばかりの娘が、まじまじとその看板をみていている姿が微笑ましかった。
ジェットコースター、観覧車、コーヒーカップ、と色んな乗り物に乗ったが、
しかしどうにも娘はそわそわして楽しんでいる様子がない。なんでだろう?
俺は「せっかく遊園地に来たんだから入り口に書いてあるようにしないと駄目だぞ。」と言うと
やたら暗い顔になる娘。まだ娘には遊園地は早かったのかな?
その日は、仕方ないから帰ることにした。
そして娘はその日自殺した。
俺は今でも自分を許せないでいる。
解説
娘は、平仮名しか読めなかった。
「楽しんでね」⇒「しんでね」の部分しか。
6.交通事故
ある男の車と、女が車が正面衝突し事故を起こした。双方の車は完全に大破していたものの、二人は奇跡的に無傷。
なんとか車から這い出ると、女は言った。
「男の人だったのね!なんて素敵なの!ねえ車を見て。
もう車はだめみたいだけど、あたしたちは幸運にも怪我はない。
きっと神様があたしたちをめぐり合わせてくれたのよ。
今後も会って、二人で残りの人生を楽しみなさいって!そういうことなのよ!」
男はそれを聞き、不幸中の幸いだと喜び、
「そうだとも!まったくそのとおりだ!」と言った。
女は自分の車の助手席付近から何かを取り出しながら、男にこう言った。
「ねえ、もうひとつ奇跡が起きてるの。
あたしの車はもうめちゃくちゃなんだけど、このワインは平気みたい。
これってアレじゃない?神様がお祝いをしなさいってことなのよ!」
女はワインをその場で男に手渡すと、男はうなずき、キャップを開けて半分飲み干し、女に返した。
女はワインを受け取るとすぐにキャップを閉めて男に再度渡した。
男「どうした?きみは飲まないのか?」
女「うん...。もうすぐ警察が来るから...。」
解説
全ては、男を「飲酒運転」の罪に追い込むための作戦だった。