【第13弾】「意味が分かると怖い話」本当にゾッとする話だけまとめました(解説付き)
1.一つの箱
ある男の所に、見知らぬ紳士が、一つの箱を持って訪ねてきた。その箱にはボタンが付いていて、それ以外はいたって普通の四角い箱だった。
その紳士は穏やかな口調で男に言った。
「あなたがこのボタンを押すと、どこか遠い場所で、あなたの知らない人が死にます。
そのかわり、このボタンを押して頂けましたら、あなたに100万ドルを現金で差し上げましょう。」
そう言うと、紳士はボストンバックを開き、中に詰め込まれた札束を見せた。
男がとまどっていると、紳士は
「3日後に箱を取りに来るから、それまでに決心すればボタンを押してください。」
と言って箱を置いていった。
男はとても悩んだが、誰も知らない人間なのだからと、最後の日にボタンを押した。
翌日、紳士が現れ、男に礼を言って100万ドルと引き替えに箱を回収した。
紳士が会釈して去ろうとしたとき、男は紳士に尋ねた。
「本当に人が死んだのか?」
すると紳士は答えた。
「はい。確かに昨晩、遠い場所で、あなたの知らない人が死にました」
男は良心が痛んだが、目の前の札束を見て自分を納得させた。
「もう一つだけ教えてくれ!」
「はい、何でございますか?」
「…その箱はどうするんだ?」
すると紳士は微笑んで言った。
「どこか遠い場所の、あなたの知らない人に届けます。」
解説
その箱は、どこか遠い場所の誰かに委ねられる。
その人がボタンを押した時、死ぬ「遠い場所の誰か」とは…
2.肉
友達から聞いた話。ある日、友達が知人に食事に誘われたんだって。
あまりその人と親しくないし、噂によるとその知人は謎の宗教に入ってるみたいで、
ちょっと不安だったけど食事に行ったら、出てきたのは焼肉だったらしい。
「人の肉かも…」って思っておそるおそる食べたけど、食べてみたら違ったんだって。
一体なんの肉だったのかは、今も分からないらしい。
いったいなんの肉だったんだろう?
解説
なぜ友達は、人の肉ではないと分かったのか。
食べたことがない限り、分からないはず。
3.腐れ縁の彼女
俺は腐れ縁で、長年付き合っている彼女がいた。でも、その彼女を殺すことに決めたんだ。
なぜかって?最近結婚しろとか、ギャーギャー言ってきて文句も多いしウザいからな。
でも、最近の警察って優秀だから、下手に証拠とか残すと捕まりそうだなぁ。
やっぱり、殺人は俺には荷が重い。
そんな時、昔の友人に呼ばれたので、家を訪ねてみた。
高校時代のKはいじめられっ子だったのに、
今となっては、人気推理作家として名の売れた存在だ。
っていっても、いじめてたのって主に俺と、俺の彼女だったんだけどね。
でも、Kは昔のことは忘れてくれたのか、笑顔で俺を迎えてくれたんだ。
久しぶりに会った俺とKは、予想以上に話が盛り上がった。
主にKの仕事内容について。
俺が「推理作家って、どういう風にストーリーを考えるんだ?」と尋ねたら、
Kは笑顔で答えてくれた。
「今考えているのは、男が女を殺すストーリーさ。男は女を自分の家で刺し殺すんだ。
その後、『外出先から帰ったら家に死体が転がっている』と警察に通報するのさ。」
「でも自分の家で殺したら足が付くだろ。それにその後警察に通報って……。」
「そこがその犯人の頭の良いところでさ、
警察もまさか犯人がそんなバレバレの行動をするとは思わないだろ?
だから男は容疑の圏内から真っ先に外れるって寸法さ。」
「なるほど。男は他に何か気をつけることはあるかい? 完全犯罪を狙うなら。」
「ふむ。例えば、凶器の包丁は近所のスーパーで堂々と買うこと。
下手に顔を隠した方が怪しまれるんだよ。そのナイフにはしっかり指紋を残すこと。
警察はその指紋がお前のものだなんて考えもしないし、かえって操作を混乱させられる。」
さすが、推理作家のKは言うことが違う。俺は、その計画で彼女を殺すことに決めた。
俺は帰り際に、意味深にKにこう言ってやった。
「ありがとう。お前と話していて気が晴れたよ。」
何もわかってないKは笑顔でこう答えた。
「それほどでもないよ。あくまでも俺は推理小説のネタを話しただけさ。」
解説
「俺」が彼女を殺すために、質問をしていると悟ったKは、
「俺」が捕まるような殺人計画を話した。
これで「俺」の彼女も死ぬので、
高校時代の恨みが果たせると思った。
家に誘ったのも、何かしらで恨みを果たすチャンスを探すためだった。
4.殺人事件
先週、職場の近くで殺人事件があったらしい。若い女をアイスピックでめった刺し。
しかも普通のアイスピックじゃなくて、
業務用の三本歯のアイスピック。怖いよな。
小さな町だから、どこもかしこもこの話題で持ちきり。
マスコミもたくさん来ている。
町の女性は、みんな怯えているって。
なのに、警察ときたら、犯人を捕まえられないどころか
まだ凶器すら判明できてないんだとよ。
まったく、どうしようもないよな。
解説
まだ警察は、凶器を判明できていない。
なのに、この男はなぜ凶器はアイスピックであると知っているのだろうか。
しかも詳細まで…。
5.留守番
お留守番をしている子供のもとへ、母親から電話がかかってきた。子「もしもし?」
母「ちゃんとお留守番してた?今からケーキ買って帰るね!」
子「うん、分かった。早く帰ってきてね!」
母「すぐに帰るわよ。待っててね。」
子「うん!」
ピンポーン
家のチャイムが鳴った。
子「あ、だれかきたみたい!」
母「ん?」
子「ぼく、出てくるね!」
母「だめ!」
子「もう玄関の前だよ」
母「開けちゃだめ!!」
子「あれ、おまわりさん?」
母「…」
あれから10年、未だに母には会えていない。
解説
母は誘拐犯だった。
子供は幼い頃に誘拐されたため、誘拐犯を母だと思い込んでいた。
ようやく誘拐された子供の居場所が分かったため、警察が保護した。
母は逮捕されたので、会えない。
6.ロボット
ある日、父が家にロボットを連れてきた。そのロボットは”ウソをついた人の顔をひっぱたく”って言う、いわゆる嘘発見器みたいな機能があった。
そんなある日、
僕は学校から帰宅するのがかなり遅くなってしまった。
すると父がこう尋ねてきた。
「どうしてこんなに遅くなったんだ?」
僕は答えた。
「今日は学校で補習授業があったんだよ。」
すると驚いたことに、ロボットが急に飛び上がり、僕の顔をひっぱたいた。
父は言った。
「いいか、このロボットはウソを感知して、ウソついた者の顔をひっぱたくのさ。
さあ、正直に言いなさい。」
そして父がもう一度聞いてきた。
「どうして遅くなったんだ?」
僕は本当のことを言うことにした。
「映画を見に行ってたんだ…。」
父はさらに聞いてきた。
「なんの映画だ?」
「十戒だよ。」
これに反応して、ロボットがまた僕の顔をひっぱたいた。
「ごめんなさい…父さん。実を言うと『sexyクイーン』ってのを観てたんだ。」
「何て低俗な映画を見てるんだ、恥を知れ!
いいか、父さんがお前くらいの頃は、そんな映画を見たりせず勉強してたぞ!」
するとロボットはきつい一発を父に食らわせた。
それを聞いていた母が、キッチンから顔を覗かせて、こう言った。
「さすが親子ね、あなたの子だけあるわ。」
その瞬間、ロボットが母の顔をひっぱたいた。
解説
「さすが親子ね、あなたの子だけあるわ。」
→これが嘘ということは
この主人公は、父親の子供ではない。母が不倫してできた子供。