【第21弾】本気でゾッとする「意味が分かると怖い話」まとめ(解説付き)
1.罪
仕事帰りの満員電車、いつも私と同じ駅で降りる女が居た。「今日も同じ電車だな…。」
とこの日も思っていたら、車内でその女に痴漢だと叫ばれた。
私はがいくら「触ってない!」と抗議しても
「ジジイ!ふざけんな!」とか「毎日毎日いい加減にしろ!気持ち悪いんだよ!」と女は怒鳴る。
頭に血が昇り、カッとなった私はポケットの中にあったナイフで女を何度も刺してしまった。
すぐに取り押さえられ、その後痴漢と殺人の罪で警察に捕まった。
あの女のせいで、私は余計な罪までも背負う羽目になってしまった。許せない。
解説
なぜポケットにナイフが入っていたのだろうか。
この男は、女と毎日電車の時間を合わせ痴漢していた。
ナイフはこの女を殺すために持っていたと思われる。
この男にとって「余計な罪」=「痴漢」の方だった。
2.暗い部屋
目覚ましの音で目が覚めた。だが外はまだ暗い…。
毎日朝7時に起きるのだが、どうやら目覚ましのセットを間違えたらしい。
学生の頃はもっと早く起きても平気だったのに、さすがにこの歳になると辛いな。
何時だろう?と、時計を見ようとしたが真っ暗でわからない。
いくらなんでも暗過ぎだろう、と思いつつ起き上がり電気を点ける。
な~んだ、俺、アイマスクしてたんだっけ。
いつもは暗いのが怖くて電気も点けっぱなしで寝るのに。
解説
各行の1文字目を縦に読むと
「めだまがないない」。
3.孫
あるところに、おじいさんが一人息子とその嫁と二人の孫と暮らしていた。そして、その嫁はお腹にもう一人孫を授かっていた。
ある日の早朝、嫁が急に産気付いた。
息子は大慌てで嫁を車に乗せ、病院に向かった。
病院に向かう途中、息子はおじいさんを起こすのを忘れていたのに気づいた。
いつも息子が起こすのが日課だったのだ。
車から電話をかけるとおじいさんが電話に出た。
「もしもし。」
ちょうど朝飯にゆで卵を食べていたところだと言う。
「のんきなじいさんだ」と呆れたが、すこし気が落ち着いた。
数時間経って、嫁は無事に赤ちゃんを産んだ。
おじいさんに連絡すると、おじいさんも大喜びしていた。
それからまたおじいさんは一人息子とその嫁と二人の孫と一緒に幸せに暮らしましたとさ。
解説
元々の登場人物は、
おじいさん・一人息子・その嫁・二人の孫…計5人だった。
そこに新しく孫が生まれたのに、人数が変わっていない。
「ゆで卵」=「ゆでたまご」=「茹でた孫」だった。
4.シール
ある日の夕方、アパートに帰るとおかしなことに気づいた。よく見ないと分からない位の小さなシールが自分の部屋の表札に貼られていたのだ。
自分で貼った覚えもないし…前からあったのかすら不明だった。
「いたずら…?」
私はシールをはがして、無意識にそのシールを隣の部屋の表札に貼っておいた。
数日後、仕事から帰宅するとアパートの周りがなんだか騒がしく人だかりになっていた。
パトカーも来ている。どうやら現場は、私の隣の部屋だった。
野次馬の中に、同じアパートの人を見つけたので事情を聞くと
隣の部屋に強盗が入り、包丁で刺されて意識不明の状態らしい。
強盗は警察に取り押さえられるときに「くそっ!昼間はいないはずなのに!」と、捨て台詞を吐いていたらしい。
解説
小さなシールは、強盗同士での合図のようなものだった。
「この家には昼間、人がいない」や「いつも鍵が開いている」など、実際にそのような合図があるともいう。
5.教師
私は教師という仕事にやりがいを感じています。教師になってかれこれ33年になりますが、この仕事は人を救うことができる職業なのです。
私が教師になって10年が経った頃、人生の転機となる事件が起きました。
その事件とは教え子の自殺でした。教え子の死…。
抑えられない感情が溢れ、私はそのとき自分の役目を知りました。
それから私は自殺願望者を救う活動を始めました。今まで出会った人数は42人。
彼らと会話をし、彼らの気持ちを理解し、時には強く説得をしました。
しかし説得が及ばず7人だけ救うことができました。非常に残念です。
定年まであと4年。
大変だがやりがいのあるこの活動を教師である間は続けていきたいと思います。
解説
①「自殺願望者を救う活動」=「自殺を後押ししている」
②この文に出てくる数字を順に繋げると、「33104274(さっさと死になよ)」となる。
二つの意味で怖い。
6.侵入者
深夜、自分の部屋で眠っていると、下の階から何やらバタバタと音が聞こえた。「玄関から誰か入って来た…?」
そう思った瞬間、バクバクと鼓動が早まった。
夕方見たニュースが頭をよぎる。
『殺人犯、〇〇町近辺に潜伏中か?捜査大詰め段階』
急に脇の下に冷たい汗が流れるのを感じた。
幸い、侵入者はまだ1階にいるらしい。
「早く逃げなきゃ!」
恐怖のために固まった体を必死で動かし、物音を立てないよう静かに窓辺へと向かった。
侵入者が忍び足で階段を登ってくる気配がする。
侵入者はもうすぐそこまで迫っているのだ。
私は窓から屋根に降り、ジリジリと遠ざかる。
屋根の縁に手を着き、庭へ足が届いた時、真上にある私の部屋の電気がパッと付いた。
「ヤバイ!」
私はもう無我夢中で庭を抜け、夜の街を走った。
あの時、逃げるのが少し遅れていたらと思うと、いまだに背筋が寒くなる思いだ。
少なくとも今のこの生活は絶対になかっただろうな。
解説
一見、殺人犯が家に入って来た話に思えるが、
「私」が事件の犯人、 「侵入者」は警察だった。