【第26弾】背筋が凍るほど怖い「意味が分かると怖い話」まとめ(解説付き)

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1.ワンピースを着た女

こないだ俺の住んでいるマンションで奇妙なことがあったんだ。


今も思い出すだけでゾッとする。


その日は、仕事で遅くなって大分夜中に帰ってきたんだけど、


廊下の奥をふと見ると、紫っぽいワンピースを着た髪の長い女性がうずくまっていた。


顔は見えないんだけど、すすり泣いているようだった。


「探し物が…探し物が見つからない…」と聞こえてきた。


けど、見たことのない人だったしちょっと薄気味悪かったから


特に声もかけずに家に入った。


すると、翌日こんな話を聞いた。


前の日の夜、紺色のワンピースを着た女性がマンションのどこかの階から飛び降りたらしい。


ものすごい激突で、バラバラだったらしく顔面がなかったそうだ。


多分あの女だ…。と俺はすぐに察した。


紫じゃなくて紺だったのか…いや、そんなことより怖すぎる。

解説

ワンピースの紫色は、紺色が血で染まった色。

女が探していたのは「顔」。

「俺」が見たのは、飛び降り自殺をした後の女だった。

2.心霊写真

ついこないだ、親戚のみんなを呼んでうちで食事をしていたんだ。


集まるのも久しぶりだったし、家の中で集合写真を撮ったら、変なものが写ってた。


背後にある押入れから、見知らぬ青い顔の女が顔を出して、カメラに向かって睨んでんの。


しかもかなりハッキリと…。


これは危険すぎるってことになって、霊能者にすぐ鑑定してもらった。


場合によってはお祓いとか必要かなって思ったんだけど、


「この写真からは霊気を感じない。心霊写真でも何でもない。」って言われたんだ。


なんだー。びっくりして損したよ。


解説

「霊」ではないということは、いったいその女は?

3.お別れ会

今日は、親友のA君が転校するのでお別れ会をやりました。

みんなと別れるのが寂しいのか、A君はちょっと落ち込んでるみたいでした。


お別れ会はとても素晴らしいものでした。

途中、歌が得意なM君が歌を歌って盛り上げてくれたり、

学級委員のS子が詩の朗読をして雰囲気を作ってくれたり…。


そして、お別れ会のクライマックス。

親友の僕がA君にプレゼントを手渡す瞬間。

プレゼントはクラス全員で書いた寄せ書き。


昨日、出席番号順で周ってきたその白い綺麗な色紙に、僕は今までの思いを込めて

「ありがとう」と、一言だけ書きました。

親友なのにそれだけ?と思うかもしれないけど、その言葉だけで気持ちは十分伝わるはずです。


僕は綺麗な袋に入った色紙をA君に渡し、

「元気でね、A君…」

「今までありがとう、W君…」

A君はちょっと照れたような表情を浮かべて、袋の中の寄せ書きを見た後

感極まったのか号泣してしまいました。


そんなA君を見て、たまらず僕も涙が溢れ出しました。

プレゼントをこんなに喜んでもらえるなんて、本当に嬉しい。

男が二人して泣いてる姿が滑稽だったのか、クラスの皆がニヤニヤしながらこっちを見ていました。

解説

寄せ書きは真っ白で、僕の書いた「ありがとう」の一言しかなかった。

出席番号順で、僕=W君 のところに回ってきた時に白い綺麗な紙だったということは、誰も寄せ書きを書いていない。

4.親友

親友のAとは、家は近いんだけど仕事も忙しくてしばらく会えていない。


そんなAから、珍しく長文のメールが届いた。


「俺にも彼女ができました。

 包容力がありそうな蠍座のB型

 丁度仕事から帰って来た所で告白されて、

 持って来た食材で料理してる。

 つまり、俺にも春が来たって感じかな?

 たのしい日々が始まりそうw

 女っ気がない人生から卒業だね。

 ニコニコした生活が待ってるよ。

 居場所もできたし。

 座って待ってると、料理が出て来る。

 ラッキーかもw

 れんあい経験あまり無いけど。

 てんからの贈り物かな?

 にんげん、何か良い事があるもんだ。

 げんに、俺がそうだし。

 ラッキーだね。

 れんあいを、頑張ってみるか。

 なんてったって、ずっとおれを見ていてくれて、

 いつも、気に掛けてくれたらしい。

 たのしいねぇ

 すてきな人生さ。

 けいけんない俺でも良いらしい。

 てか、彼女、この書込みみて照れてるよ。」


それにしても長いメールだよな(笑)

ちょっとノロケが多くて腹立つけど、親友が幸せそうなのは素直に嬉しいよ。


解説

メールの文の1文字目を縦に読んでいくと

「俺包丁持つた女二居座ラれてにげラれないたすけて」となる。

5.バス

最終間近の路線バスに乗っていた。


すこし酔っていたせいかウトウトとしていると、降車ボタンが押された音にはっと目を覚ました。


次は私の降りる停留所。危ない危ない乗り過ごすところだった。


私が降りると乗客の居なくなったバスはそのまま発車した。


解説

私以外に乗客がいないはずなのに、いったい誰が降車ボタンを押したのだろうか。

押したのは霊で、私と同じ停留所で降りていった。

6.ストーカー

私は最近ストーカー被害に遭っている。


ストーカーといっても、後ろをつけられたりとか待ち伏せされたりとかはなくて


毎日毎日、アパート部屋のドアについているポストに手紙が入ってるんだよね…。


無記名で宛名もないから、私が住んでる部屋がばれてるってことだよね。


手紙の内容もさ、最初のうちは「一目ぼれしました」とか「好きです」とか、

その程度だったんだけど、段々エスカレートしてきた。

最近は「なんで僕の気持ちに答えてくれないんだ」って逆ギレしてる。

会ったことも見たこともない人だし、本当に怖くて…意味が分からない。


で、今日。家に帰ってきて、テレビとか見て一息ついて、あーあ今日も手紙着てるのかなーって、

憂鬱な気分で郵便受けのボックスを開けてみた。

そしたら、手紙と一緒に、猫の首が入ってたの。しかも私が毎日帰り道で可愛がってる野良猫。

手紙だけならまだ我慢できたけど、こんなことまでするなんて…。


本当に吐き気が止まらなかった。


これ以上エスカレートしたら私も危ない目に遭うかも。

明日警察に相談しよう。


解説

アパートのドアについているポストだと、猫の首は外から入れることは不可能。

犯人は家の中に入っている。

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Sharetube