【第29弾】「意味が分かると怖い話」最強にゾッとする結末6選(解説付き)
1.台所
小学校から帰宅すると、すぐに部屋へランドセルをおきリビングに直行した。なぜなら昨日買ったばかりのゲームがしたいからだ。
台所では、トントントンと包丁を叩く音が響いていた。
16:00~19:00までずっとテレビゲームをしていた。
覚えている限りでは、2回トイレに行って、ゲームの攻略方法を聞くために電話をした時以外
ずーっとゲームに夢中だった。
「お母さん、今日の夕飯なに?」
テレビに目を向けたまま、母親に訪ねた。
母親は料理の準備をしているのか、返事もせず包丁で叩き続けていた。
なんだ、機嫌でも悪いのか?と思ったけど、放っておいた。
その後やっとゲームにも飽きてきたから、
テレビ番組を見たりして、19:35あたりに風呂に入ろうとした。
いつもなら風呂が沸いてる時間なのに、風呂釜は空っぽ。
でも、どうせ機嫌が悪いなら言うのも面倒だと思って、自分で風呂を沸かした。
それから、20:00位に風呂に入った。
「お腹すいたなー」
風呂からあがって上半身裸のまま、台所へ向かった。
「お母さん、晩ご飯まだ?」
その時、初めて違和感に気づいた。
「……おばさん、誰?」
解説
知らない女が台所で、4時間も包丁を叩き続けていた。
2.遠足の思い出
小学校の時の遠足の話なんだけどさ、俺達の学校は生徒がとてつもなく少なくて、
4年生の俺、3年の田中、2年の山田と谷本の4人しか生徒いなかったんだ。
まぁいわゆる田舎の学校だったんだけど。
で、あの日は「全校生徒参加で遠足だ」とかいって近所の山行ったんだよね。
全校生徒っていっても、少人数だし場所も近いから、
ついてきた先生だって1人だし遠足って感じでもなかったんだけど。
だけどトラブル続きで、結構面白かった。
最初のトラブルは、ボロい吊橋をみんなで渡ってたら、
谷本が真ん中らへんで怖くなって、座り込んで泣き出したこと(笑)
その次は、藪みたいな場所をみんなで散策してたら、
田中がヘビに遭遇して泣き出した(笑)
あとは、みんなで「熊がいる!」って大騒ぎしたら
それがただの大きな岩だったり…(笑)
あと1つは、面白いというか大事件だね。
あと少しで山の頂上につくって時に、いきなり崖崩れが起きて、全員土砂に飲まれちゃったんだ。
助けが来たのが、1時間後ぐらいだったかな…。
最初に俺が救出されて、谷本、山田、で最後に田中って順番だった。
あの遠足のすぐ後だったよな~。廃校になったのは。
解説
先生が救出されていない。
3.家族旅行
ある夏、姉と母と自分と3人で旅行に行った。旅先で親子3人川の時になって就寝していたのだが、
旅の興奮なのか、どうにも眠れなかった。
ふと横を見ると爆睡している姉。
…浴衣がはだけていたんだ。
思春期真っ盛りの俺は、家族だと分かっていながらも下心が押さえきれなくなって
姉に気づかれぬよう、浴衣をズラし姉の浴衣に胸元から手を入れた。
全然起きない姉に、俺はもっと興奮してしまい、そっとカバンからカメラを取り出し
浴衣をはだけさせた姉の写真を撮った。
旅行から帰ってきて、俺はすぐさま写真屋を現像しにいった。
ドキドキしながら、あの写真を見る。
「……」
はだけて眠る姉の背後から、こっちを睨んでいる女がいた。
幽霊だったら良かったが、幽霊ではなかった。
解説
母親が、こっちを睨んでいた。
4.親友
A「忙しいのに来てくれてありがとう…」B「ううん、気にしないで。」
C「だいじょぶだよ」
A「もうあの日から、ずっと気分が優れなくて…」
B「まぁ誰だってあんなことあったらそうなるよ。」
C「しかたないよね」
A「たぶん一人じゃ立ち直れなかった…。」
B「私も。かなりショッキングな出来事だったよね。」
C「そうだよね」
A「今日も会えただけで、なんかホッとした。」
B「まあ、話するくらいしかできないけど…。」
C「はははは」
A「これからも聞いてもらってもいい?」
B「もちろんだよ、こちらこそ聞いて。」
C「うんうん。」
A「頼りになるのはあなただけだよ。」
解説
Cは、AとBには見えていない。
Cは亡くなっていて、そのショックから立ち直れないでいるAとBの会話。
5.おばあちゃんへの電話
うちのおばあちゃんが体験した、怖い話。おばあちゃんは1人で暮らしてるんだけど、
こないだ滅多に鳴らない電話が鳴ったから出たんだって。
そしたら
「お母さん?俺やけど…」って
「義和か…?」って聞いたら「うん」って言うんだって…。
でも、その義和おじさんって、去年車の事故で死んでるんだよね…。
「俺、事故起こしちゃって…」
って義和おじさん。
あの日のことを思い出しちゃって、おばあちゃんは大号泣。
「もう、事故のことは気にせんでええ、成仏して…」って泣いたんだって。
おばあちゃんからしたら、なんだか切ない話だけど
私からしたら、かなり怖い話だよ。死んだ人からの電話なんて。
解説
電話は義和ではない。
振り込め詐欺の電話だった。
6.窓辺の女の子
俺は、新聞配達のバイトをしている。毎日通る道の脇に、1件古びたマンションがあるんだよね。
普段は全然気にしないんだけど
ある雨の日、なんだか視線を感じてマンションの窓を見たら
目がクリッとしてて色白な黒髪の女の子が、こっちを見ていた。
「あぁ。きっと今日は雨だからお外で遊べなくて暇なんだろうな。」
そう思った俺は、その女の子にニコッと笑いかけた。
その次の日もバイト中に、ふと女の子のことを思い出して
マンションの窓を見た。
すると、またその女の子がこっちを見ていた。
「あぁ天気が良くても窓の外見るんだな。」
その日も俺は、女の子にニコッと笑いかけた。
次の日もその次の日も…
女の子は毎日こっちを見ていた。
でも、俺は気づいてしまったんだ。
女の子は俺が手をふってもビクともしないし、
表情一つ変えないんだ。
解説
女の子は、人形だった。