<朗報だ!> 仮処分異議審も同じ裁判長に・・・「事故対策などに危惧すべき点があり、住民の生命や財産が脅かされる恐れが高いのに、関西電力は、安全性の確保について説明を尽くしていない」
福井県にある高浜原子力発電所の3号機と4号機について、大津地方裁判所が今月9日、運転停止を命じる仮処分を決定したのに対して、関西電力が異議を申し立てましたが、この審理について、仮処分を決定した同じ裁判長が担当することになりました。
http://www3.nhk.or.jp/lnews/otsu/2063752251.html
福井県にある高浜原子力発電所の3号機と4号機について、大津地方裁判所が今月9日、運転停止を命じる仮処分を決定したのに対して、関西電力が異議を…
福井県高浜町にある高浜原発3号機と4号機の再稼働に反対する滋賀県内の住民29人が申し立てた仮処分について今月9日、大津地方裁判所の山本善彦裁判長は「事故対策などに危惧すべき点があり、住民の生命や財産が脅かされる恐れが高いのに、関西電力は、安全性の確保について説明を尽くしていない」として運転の停止を命じる仮処分の決定を出しました。これに対して関西電力は「新しい規制基準を全面否定し、当社の主張や立証を不当に無視した決定だ。
極めて遺憾であり、到底承服できない」として、今月14日、大津地方裁判所に異議の申し立てを行いました。
異議申し立ての審理は決定とは別の裁判官が行うことが通例とされますが、大津地方裁判所によりますと、異議申し立ての審理についても仮処分を決定した山本裁判長が担当することになったということです。
ほかの2人の裁判官のうち1人も、仮処分の決定を担当した裁判官でもう1人は交代するということです。
大津地方裁判所は「仮処分の決定を出した裁判官と異議申し立てを審理する裁判官を変えなくてはいけないとは法律に規定されていない。裁判所の人員などの実情によって、同じ裁判官が異議申し立ての審理を担当することもあるし、別の裁判官が担当することもある」と話しています。
住民の弁護団長の井戸謙一弁護士は「原発の専門的な知識については裁判官も勉強する時間が必要だ。
裁判官が変わらなければその分、審理を速やかに進めることができる。原発に対する関心が高まっている今だからこそ、早期に判断をしてもらえるよう主張を行っていく」と話しています。
仮処分を求めた住民の代表で、長浜市に住む辻義則さん(69)は、「住民目線で判断をしてくれた裁判長のもとで審理が早まることを期待している。気を引き締めてたたかっていきたい」と話しています。
関西電力は、「当社としては担当される裁判官に関わらず、早期に仮処分命令を取り消して頂けるよう、高浜原発3・4号機の安全性について、引き続き主張・立証を尽くしていきたい」とコメントしています。
大津地裁は民事部が一つしかなく、合議の審理を統括するのが山本裁判長だけしかいないのが理由とみられる。/高浜原発、同じ裁判長が不服審理 大津地裁、仮処分の決定出す(共同通信) http://buff.ly/1SS5CsO