募金詐欺(ボランティア詐欺)に要注意 対策と見分け方
地震や津波など災害が起きたときは、被災地の方のために募金をしようと思う方も少なくないはずです。また、緊急時ではなくとも、普段から募金を心がけている方もおられるかもしれません。
ですが、ちょっと待ってください。
あなたの善意は、ちゃんと届けたい相手に届いていますでしょうか?
世の中には、「募金詐欺」というものがあります。(「義援金詐欺」や「ボランティア詐欺」とも呼ばれることがあります)
募金を集めるフリをして、多くの人たちからお金をだまし取る悪質な手口です。
ここでは、その募金詐欺について詳しくお話ししたいと思います。
募金詐欺とは何か?
募金詐欺(ぼきんさぎ、Charity fraud)とは、詐欺の一形態。ボランティアやチャリティ活動と称して街頭募金活動をする、戸別訪問して募金を募る、あるいはホームページを開設したり電子メールや葉書を送付して、ありもしない話をでっち上げたり、実在する有名な話題(災害など)に便乗したりして金品を詐取する行為。
街頭募金には特に注意
街頭募金詐欺は、あたかも実在するようなボランティア団体を名乗り、主に都市部の繁華街や駅前、およびその周辺で活動している。(途中省略)
架空の団体のみならず、日本赤十字社や共同募金、地方自治体、報道各社の基金を騙ることもある。また、募金を募っている人間が警察の許可証を見せて安心させるということがあるが、それは単なる「道路使用許可の証明」にしかすぎず、「募金の正当性」や「活動の許可」を示すものではない。中には、しつこく募金を迫ったり、千円札を出そうとした通行人の財布から五千円札を取ったりするような、悪質な団体も出現した。さらに、マスコミ報道では募金を集めている者が実はアルバイトであり、その給与は集められた募金の一部から支払われたケースが紹介された。
その時々の話題に便乗することが多く、地震や台風などの天災、あるいは「北朝鮮による拉致被害者の支援」と騙る詐欺など社会問題化している(報道各社による災害救援基金の場合「○○厚生文化事業団」「○○チャリティ」と必ず自社名を冠し、また振込手数料が免除される専用の受付口座も持っている)。
途上国の難民支援、飢餓救済、災害の被災者救援など、名目はさまざまですが、地震や台風など、そのときの注目のニュースに乗じることが多いという特徴もあります。
芸能人の名前を語って詐欺を働く輩もいる
「今会社にダレノガレ明美の名前を使った募金詐欺が起きていると連絡がきました!」とツイート。「私個人で募金を集めることはありません!」と注意喚起した。
さらに、その後のツイートでは「私を利用して詐欺をしようとしているあなた! いい加減になさい! 自分で汗水流してお金は得る物です! 人を騙してお金を取るなんて許せない!」と怒りをあらわにし「しかも、お年寄りの方を狙って…一生懸命働いてきた人のお金を騙しとるんじゃない自分達がやらなきゃいけないことを早く気づきなさい!」と強く訴えた。
出典:ダレノガレ明美、募金詐欺に注意喚起 「許せない!」と怒り 社会的な信用の高い名前を使い、さもまともな団体のように見せかける悪い人達がいるようなので注意です。
もしかすると、政治家の名前を使うこともあるかもしれません。
地震絡みの義援金詐欺に注意
同庁(消費者庁)によると、2011年の東日本大震災の時は、「市役所の職員を名乗り、義援金の振り込みを依頼する電話があった」「社会福祉関係団体を名乗り、義援金の訪問集金を行うという電話があった」といった相談が寄せられた。「オホーツク海のカニを半額で買わないか。売上金の一部を義援金にする」と持ちかけられた例もあるという。同庁は「公的機関が各家庭に電話で義援金を求めることは考えられない。口座に振り込む場合は、振込先の名義もよく確認してほしい」と話す。不審に思った時は消費者ホットライン(電話188)へ。(毛利光輝)
どこからが詐欺になるのか?
「活動費が何%を超えたらアウトという境目はありません。詐欺になるのは、最初から難病患者などに役立てるつもりがないのに、そう偽ってお金を募った場合です。募金の9割を経費として使っていても、その内容が正しく、あらかじめ公開されているなどして、募金者が納得して払っている限り、詐欺になりません」
真面目に募金活動をしている団体の信頼性まで失われてしまう
こういったニセ募金活動が増加し、手口が巧妙になっていくと、地道に活動する団体の信頼性までもが揺らいでしまいかねません。街頭活動そのものへの不信感が募り、一般の人の協力が得にくくなってしまう危険性があるのです。
ネットやコンビニの募金はどうなのだろう?
インターネット募金も詐欺が横行している。聞いたことがないような所には絶対に振り込むな!(途中省略)
私が知る限り、コンビニに募金するのが一番有効そうだが、これも馬鹿な高校生の窃盗被害が絶えない。
善意の団体を探すのは、かなり難しそうですね。ネット募金をするときのポイントは、
・大手団体であること・その団体が本物であること(ネットの場合はURLを確認すること)この2つは抑えておいた方が良さそうです。
信用できそうな団体を探すためには
まず「何のため」もしくは「誰のため」の募金か、集まったお金はどこに送られ、どう使われるかを確認することが大切です。もし、印刷物を配っていたら、事務所の住所や電話、代表者名、URLなどが明記されているかも確認するいいでしょう。
ニセ団体にこれらのことを尋ねると、地元警察署の名で発行されている許可証を見せ、うやむやにしようとすることがあるそうです。でも、これは道路使用許可証。警察署が募金の正当性を示すような書類を出すことは、絶対にありません。もし、不審に思ったら、日常の活動状況、収支報告の公開方法と時期なども確認するといいでしょう。
ふるさと納税を利用するのも手
「ふるさと納税」を使って、直接支援したい自治体に寄付金を届けるというのもひとつの方法です。最近は、寄付に対する返礼品ばかりに注目が集まり、「自治体の役に立つ」という寄付本来の意味や寄付金の使われ方がおざなりになっているように感じます。しかし、ふるさと納税の目的は社会貢献です。