意味がわかると怖い話まとめ 【解説あり】⑨

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交通事故

			
ある男と女が車の事故を起こした。双方の車は完全に大破していたものの、二人は無傷だった。


なんとか車から這い出ると、女は

「男の人だったのね、なんてステキ!ねえ車を見て。もう車はダメみたいだけど、

あたしたちは幸運にもケガはないみたい。きっと神様があたしたちをめぐり合わせてくれたのよ。

今後も会って、二人で残りの人生を楽しみなさいって!そういうことなのよ!」

男は喜び、「そうだとも!まったくそのとおりだ!」

女は自分の車の助手席付近から何かを取り出しながら、男にこう言った。

「ねえ、もうひとつ奇跡が起きてるの。あたしの車はもうめちゃくちゃなんだけど、このワインは平気みたい。

これって、アレじゃない?神様がお祝いをしなさいってことなのよ!」

女はワインを男に手渡すと、男はうなずき、キャップを開けて半分飲み干し、女に返した。


女はワインを受け取るとすぐにキャップを閉めて男に再度渡した。

男「どうした?きみはやらないのか?」


女「ああ…。お巡りさんもうすぐくるわよ。」

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解説

男だけ飲酒運転になってしまった。

木の上

			
無人島に夫婦が流れ着いて数年が過ぎた。


2人だけの生活にも疲れたある日、浜辺に若い男が打ち上げられた。

若者はたくましくてハンサムで、妻はひとめで恋に落ちた。


そして若者の方も…。

が、狭い島で夫の目を盗んで情事にふけるのは不可能。


「よしっ。じゃあ今日から3人で交代で見張りだ。船が近づいたら知らせろ」


何も知らない夫は、若者に見張りを命じた。

若者は少し考えてから見張り用の木に登り、夫婦に向かって叫んだ。


「ちょっと!そんな所で2人、エッチしないで下さいよ!」


「何を言う。わしらは食事の準備をしているだけだぞ」


しばらくしてまた、


「そんな所でエッチしないで下さいよ!」


「だからそんなことしてないと言ってるだろ」


えんえんとそれを繰り返した後、今度は夫が見張りをする番に。

夫はハシゴに登って、ふと下を見た。


「…ほう。なるほど、ここからだと、エッチしているように見えるんだな」

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解説

若者と妻は、本当にエッチしている。

チャット

			
深夜、チャットで雑談していた。


「後ろを見てみな」


割り込まれた。


「見てみなって」


無視した。


「・・・仕方ないな」


やんわり、肩に手が触れた。

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解説

チャットではなく、実際に真後ろから話しかけられていた。

リフォームのセールス

			
5年ほど前のことだが

当時俺は、住宅リフォームの飛び込みセールスをしていた。

ある地域を廻っていた時、リフォームが必要そうな家があったんで

アプローチをかけてみた。

すると奥さんが出てきたんで、いろいろ話をしたところ、

断ってきたものの、カンジ良さそうだったから

「一度ご主人にもごあいさつさせてください」と申し出たら

「いいですよ。明日の夜には戻ると思います」との言葉をいただいたんで

翌日の夜、再び訪問した。

で、家の中に通してもらって居間で待ってたんだが、ご主人は一向に出てこない。

奥さんに「ご主人お取り込み中なんですか」と尋ねたら

「いえ、ここに居りますよ」

と俺の横を指差したんだ。

そこには仏壇があった。

俺は事情がわかったんで、お参りして速攻で失礼した。

帰り際の奥さんの言葉が忘れられない。

「主人、明後日まで居りますから、また来てくださいね。」5年ほど前の8月13日のこと。

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解説

お盆だった。

デパートのトイレ

			
この前さ、買い物中急に腹が痛くなってデパートのトイレに駆け込んだんだ。

そしたら、トイレの個室をノックしてドア開けるような音がしてさ。

端から順番に入っているやついないか確認してるみたいなんだよ。

俺一番奥の個室にいてさ。すぐとなりの個室まで調べ終わって、巡回の警備員かぁ、なんか恥ずかしいなぁ

とか思いながらノックされるの待ってたら全然ノックされなくてさ。

あれ?っと思ったら急にトイレが薄暗くなって

あぁ気づかれずに電気消されちゃったかなっと思って

出すもん出して個室からでたら電気なんて消えてなかったんだよね。

さすがに怖くなって手も洗わずに走って逃げたんだけど

俺、もうデパートのトイレ入れないわ。

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解説

上から誰かが覗いてたから、光が遮られて薄暗くなった。

山奥

			
大学のころ、友達20人くらいで旅行に行った

車5台にわかれて、それぞれ適当に休憩とったり寄り道しながら目的地の山奥の宿まで行った時のこと


俺の乗ってた車では会話が盛り上がってみんな話しに夢中だった

谷にかかる大きな橋を渡った後、会話がひと段落した時に運転してたA子が

「ねーねー、今渡った橋のてすりの外に人が立ってなかった?」

って聞いてきた


俺や他のやつらも話に夢中だったためか、「わかんない」「気のせいじゃね?」って感じで特に気にしなかった


俺らが宿につい後、他の車も時間をあけて続々と到着した


その晩、部屋で飲み会をしている時に、きれいな山道だったね~って感じの会話をしていると

別の車に乗ってたB君が「そーいえば俺、谷にかかる大きな橋をわたる時に

なにか人みたいなものが手すりの外から、フッと消えたように見えたんだよ、誰も気付かなかったみたいなんだけど」

って言うと、さらに別の車に乗ってたC君が、

「あー、パトカーが止まってたでっかい橋のことかー、橋の上から警察が下の方みてたんだよなー

 なんだったんだろ?」と言った


数秒後に気付いてゾッとした

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解説

飛び降り自殺だった。

マンション

			
ぼくはマンションの7階に住んでいる。

最近はぼくのマンションの近所で変質者が現れるという

噂が流れていたが特に気にしてもいなかった。

そして今日もいつものように塾から帰ってきた。

ゲートの暗証番号を入力して、エレベーターの前へ向かう。

エレベーターは地下1階でとまってたから、ボタンを押して呼び出した。

すぐに1階にエレベーターがきた。中には女の人が先に入ってた。

近所の人と仲が悪いから同じ階の人だと面倒だと思った。

けど扉が開いて安心した。目の下にくまができて疲れた顔した知らないおばさんだった。

そのおばさんは小さなカバンを提げていた。

中に入って7階のボタンを押した。階数を表すランプが右へ移ってく。

ぼくは今日先生に褒められたのが嬉しくて覚えたての計算で階数をたして

声に出してあそんだ。ちょっと、そのおばさんにぼくが計算できるのをみせたくて。

7階に着いて、扉が開いたのでぼくは自分の家まで向かった。

おばさんは降りなかったからきっと8階か9階に住んでいる人なんだなって思った。


お母さんにこの話をしたら、驚いて、「今度から迎えにいくからね、ごめんね。」と

言われた。お母さんはとても不安そうな顔をしていた。

その時にふとテレビのニュースを見ると

ぼくのマンションのすぐ近くの交差点で

児童の殺人事件の報道がされていた。

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解説

地下一階にずっと止まっていたエレベーター内に人がいるのはおかしい。

普通、エレベーターに乗ったら、自分でボタンを押すからだ。

不審な行動をとっていた、そのおばさんが殺人事件の犯人ではないかという話。

自殺サイト

			
某自殺サイトのオフ参加したんだけど、結構可愛い女の子とかいてびっくりした。

オフ会ではみんななんで自殺したいのかとか、不幸自慢大会みたいになってて

俺もたまたま隣に座った結構可愛い子に、「なんで自殺考えてるんですか?」って聞かれたから

「実はまったく女の子にもてなくて、いまだに童貞なんですよ・・・」って言ったら、

「そんなことで自殺を考えるなんて馬鹿みたい」って言われて、オフ会二人で抜け出して

そのままホテル行ってヤラせてくれた。

初体験終えた後は、こんなことで悩んでたなんて馬鹿らしいって思った。

それを気づかせてくれた彼女にも本当に感謝した。

それで彼女に「本当にありがとう。ところで○○さんはなんで自殺しようと思ったの?」って聞いたら、「実は私、エイズでもう長くないんだ・・・」って涙ぐみながら話してくれた。

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解説

エイズに感染した可能性がある。

会話

			
A「時間ないのにごめんね」

B「ううん、気にしないで」

C「だいじょぶだよ」

A「あたしあの時ほんとにショックで」

B「誰だってそうなるよ」

C「しかたないよね」

A「たぶん一人じゃ立ち直れなかった」

B「見てて痛々しかったもんね」

C「かわいそうだった」

A「今日も一緒にいてくれてほんとうれしい」

B「まあ、話聞くだけだけどね」

C「はははは」

A「これからも聞いてもらってもいい?」

B「全然OKだよ、こちらこそ」

C「うんうん」

A「頼りになるのはあなただけだよ」

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解説

Cは、無視されてるか、幽霊であり周りの人から見えていないかの、どちらか。

Cの発言だけ、無視されている。

			
ある島に食人族の親子がいた。息子に食人族としての技能を教えきるころには他の島民は食べつくしていた。

ある日親子は海岸に若い女性が漂着しているのを発見した。

息子は喜んでこういった

「やったねパパ!今日は若い女性が食べられるね!」

ところが父親は

「いや、今日のご飯はママだな」

出典:

	
解説

若い女を自分の嫁にして、ママを食べてしまおうと考えている。

夕飯

			
少年が小学校から帰宅。

「ただいま」

少年はランドセルを自室に置くと、リビングへ直行した。

台所では、トントントンと包丁を叩く音が響いていた。

少年は16:00~19:00までビデオゲームをしていた。

覚えている限り、少年は2度トイレへ行き、ゲームの攻略法を聞きに、台所前の廊下(玄関から続く)にある電話の子機を取りにリビングを離れた。

ちなみにゲームをしていた時刻は概算ではあるが、少年はほぼ間違いないと言っている。

「お母さん、今日の夕飯なに?」

少年はテレビに目を向けたまま、母親にたずねた。

母親は料理の準備をしているのか、返事もせず包丁で叩き続けていた。

少年は母親はあまり機嫌がよくないと思い、無視されても気にしなかった。

ゲームに飽きた少年はテレビ番組を見つつ、19:35あたりに風呂に入ろうとした。

風呂釜には水も張っておらず、文句を言おうとしたがやめたという。

風呂がわきテレビを見るのをやめ、20:00ほどに少年は風呂に入った。

風呂場で遊びながら、少年は空腹を感じたという。

風呂からあがって上半身裸のまま、少年は台所へ向かう。

「お母さん、晩ご飯まだ?」

少年はそのとき、初めて違和感に気づいたという。

「……おばさん、誰?」

出典:

	
解説

知らないおばさんは、4時間も包丁を叩いている。

部屋干し

			
私リサ、6歳。


リサは最近嬉しいの。だってパパが早く帰ってくるから。

いつもは夜遅いのに、最近は学校から帰ったら毎日おうちにいるの。いっぱい遊んでもらえるの。だから、リサは今とっても幸せ。


この前はね、パパとママとリサで一緒に洗濯物をたたんだの。

干してあるヤツを部屋に入れて、たたんで、押し入れにしまったの。

リサ、とっても上手にできたんだよ。だからね、今は毎日やってあげてるんだ。


こないだ学校から帰ったらね、パパもママもいないの。

タイクツだからまた洗濯物をたたんであげたの。でもね、パパとママのズボンはまだたたんでないの。


いつもと違って部屋に干してあったんだけどね、いくら引っ張っても取れないの。ズボンにくっついてた靴下は取れたんだけどね。

だからまだ部屋にぶら下がったまま。ママに取ってもらわなきゃ。


あ~、パパとママ遅いなぁ…。おなかもすいたなぁ…。

リサね、もう3日何も食べてないの…。

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解説

室内に干してある洗濯物は、両親の首つり死体。

浴衣

			
ある夏、姉と母と自分と3人で旅行に行った。

旅先で親子3人川の時になって就寝していたのだが、旅の興奮でどうにも眠れない。

そんな時、横で胸をはだけさせて眠っている姉に気づいてしまった。

思春期真っ盛りの俺は途端にムラムラしてしまい、姉に気づかれぬよう、浴衣をズラし胸を揉んだ。

その姉の姿を写真にしておきたいという衝動に駆られ、電気をつけず、暗い中なんとかカメラをカバンから探し出し、写真を撮った。


旅行から帰った後日、現像を撮りに行く母を必死で止め、写真屋に行き、写真を受け取った。

すぐさま姉の写真を確認する。胸をはだけさせて姉が確かに写っていた。

が、その瞬間僕は恐怖のあまり写真を破り捨てた


そこには幽霊よりも恐い

姐の後ろからこちらを鬼のような形相でこちらを睨む母が写っていた。

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解説

母親は起きて、すべてを見ていた。

事故

			
帰り道、交通事故を目撃した

トラック2台の玉突き事故らしい

どちらも運転手は無事らしく、降りて話しをしているようだった


家に帰ると、ニュースで事故のことを報道していた

「今日、トラック2台とオートバイの玉突き事故がありました」

出典:

	
解説

バイクはトラックの間でペシャンコになっていた。

王様

			
とある国に王様がいました。

その王様は中年でとても残酷で週に一回国民を一人

お城に連れてきて拷問や猛獣と戦わせて楽しんでいました。

そんなある日、国民の一人が

「みんなで協力して王様を倒そう」

こう言いました。

言い出したのは優しくて有名なある青年です。

しかし、ある日青年は王様を倒す計画を練っている

時に突然消えてしまいました。

その代わりに見知らぬ中年のおじさんが

計画に協力してくれることになりました。

こうして国民は王様を処刑しました。

そこで新たな問題が発生しました。

次の王様は誰がするのか、という問題です。

みんなで話し合っているとあの中年のおじさんが

「私がやりたい」

と言い出しました。国民は反対をしましたが

そのおじさんは以前に政治の活動を経験したことが

あると言って半ば強引に王様になりました。

それから一ヵ月後にその新しい王様は

以前の王様を倒す計画に参加していた国民を

お城へ呼び出して

「今日はお祝いに食事でもしようじゃないか」

と言ってそれは豪華なもてなしをしてくれました。

しかし、その国民たちはお城からは出てきませんでした。

それからさらに一ヵ月後、新しい王様は

週に一回国民の一人をお城へ連れてきて

拷問や猛獣と戦わせて楽しんでいました。

出典:

	
解説

おじさんは王様だった。王様に連れて行かれた人たちは、城の中で死亡してるため、顔を知ってる者はいない。

新聞配達

			
俺、新聞配達のバイトしてるんだけど

毎日通る道の脇に古びたマンションがあるんだよ。

ある雨の日、マンションの窓から視線感じてふと目をやると

黒髪で色白の、目がクリっとした

女の子が窓から外を眺めていたんだ。


「あぁ。きっと今日は雨だからお外で遊べなくて暇なんだろうな」


そう思った俺は女の子にニコっと笑いかけてその日のバイトは終わった。

だが、次の日もその次の日も晴れているってのに女の子は窓から外を眺めていた。

俺は自然に、体が弱い女の子なんだなと思ったが、ひとつ変な事に気が付いた。

女の子は俺が手をふってもビクともしないんだ。

出典:

	
解説

人形だったようだ。

地球の皆さま

			
地球のみなさま、こんにちは。

驚かれるのも無理はありません。

私は今地球のみなさまに向けて直接、頭の中に話しかけております。


申し遅れましたが私は神の下で働いている者でございます。

さて、今度私がみなさまに直接話しかけることとなりましたのは

他でもありません。みなさまに重大なお知らせがございます。


今度地球は誕生から、宇宙時間の一周期に達しました。

そこで、これをお祝いいたしまして、神が一つだけ願い事を叶えて下さることになりました。


くわしく説明させていただきますと、みなさまにはそれぞれ一週間以内に願い事を決めて頂きます。

そうしましたら一週間後に神に向かって

自分の願い事を一つだけ念じて下さい。

それを私共が集計いたしまして、一番多かった願い事を一つ神が叶えることになっております。

ではよろしくお願いします。」


ある日突然届けられたメッセージ。

一番多い願いを一つだけ叶えてくれるらしい。

とたんに世界は大混乱に陥った。


「今地球に足りないのは資源だ。それを戴こう!」

「いや平和が一番だ。核兵器をなくせ!」

「そんなことより金だ、一生暮らせる金をくれ!」


騒ぎをしずめ、願いを一つにまとめるため、A国の大統領を中心に国際会議が招集されるが、各国の利害が対立し混乱を増すばかり。

このままではいけない。

そこで、大統領は世界のためにある決断をした。

それは、みんなが願うことをやめようという呼びかけだった。


「みんなが勝手に願おうとするから、世界は混乱するんだ。ならばいっそのこと、願いなんてないほうがいい。」


初めて世界が一つになろうとしていた。


そして、いよいよ願いを叶える日。

みんなは緊張した面持ちで神に願った。


「みなさん、こんにちは。私は先日ごあいさつさせて頂いた神の使いでございます。

さて、先ほど集計が終わりまして、神が叶えて下さる願いが決定したので発表させて頂きます。

私共としましては色々な願いがあるだろうと思ったのですが、意外にまとまっておりました。

いえ、これは余談です。それでは発表いたします」



「今度神が叶えることになった願い事は・・・人間以外のほとんどの生物の願いである、『人間を地球上から消滅させて下さい』に決定しました。みなさま、次の一周期を目指して地球を大切にして下さい。それでは御機嫌良う」


そんなわけで、人間たちが最後に聞いたのは、動物たちの歓喜にも似た鳴き声だった。

出典:

	
解説

「地球の皆さま」というのは、人間以外の生物たちも含まれている。

今は人間が一番賢いから偉そうにしていられるけれど、この先人間より賢いモノが生まれたら、この物語みたいになるかもしれないな。

この物語の元ネタは、星新一さんの 「ショ-トショ-トの広場」。

雪山怪談

			
ある雪山で猛吹雪の中、4人が遭難した。

このままでは確実に死ぬ・・・そう皆が考えていた先、山小屋が見付かる。

息も絶え絶えに小屋になだれ込む4人。

しかし、その山小屋には暖房施設がなく、あるのは非常用の食糧のみ。

寝れば確実に凍え死ぬ。ひとまず朝になれば・・・

そこでリーダーがゲームを提案する。

「4人全員が小屋の四隅に座り、5分毎に東回りに歩いて、人を起こして回ろう。

起こされた人は起こした人と交替して次の角に向かう」


翌朝、救助隊が山小屋を発見。疲弊した4人に笑顔が浮かぶ。

救助隊「よく全員ご無事で」

出典:

	
解説

5人いないとできないという話。

有名な雪山の怪談「スクエア」というやつである。

メイド

			
ある日、男が家に電話をかけると、彼の妻ではなく知らない女が電話を取った。


不審に思った男は彼女にたずねた。

「誰だね君は?」

「私はこの家で働いているメイドです」

「うちではメイドは雇ってはいないはずだが…」

「ええ、でも私は今日奥様に雇われたばかりなので、ご主人にはお会いしていません」


夫はまたかと思い、苛立ちを隠さず言った。

「妻に替わってもらえるかね?」

「奥様は今寝室で休んでおいでです。いっしょにいる男性がご主人だと私は思っていたのですが…」


それを聞いた男は何かを考え込むようにだまり、そして思いきったように言った。

「君は5万ドルほど稼いでみる気はないかね?」

「…どうすればいいんですか?」


男は静かに言った。

「電話台の下の引き出しに拳銃が入っている、弾は既にこめられている。

君がやるのは二階へ行って二人を撃ち殺すことだ。できるかね?」

「分かりました。やりましょう」


受話器が置かれる音がした。そして階段を上っていく足音が聞こえた。

そのあと2発の銃声が聞こえた。そしてまた階段を降りる足音がした。


メイドが電話に戻った。

「もしもし」

男はほくそえんで訊いた。

「やってくれたかね」

「ええ、死体はどう処分しましょう?」

「そうだな、プールにでも放り投げておいてくれ」

「プール?家にはプールはありませんが…」

出典:

	
解説

間違い電話で、人を殺させてしまった。

続きのページ。

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Sharetube