「エアシューター」はラブホテルにもあったんだぜ!

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嘘みたいな話なのですが、これは本当の話なのです。

インターネットのない時代。ほんの20数年ほど前のことですよ。

ついでにいいますと、机の上はこれほどさっぱりとはしていませんでした、

未決書類なんてのがありまして、それがたまるといけません。

タバコは吸い放題。声がでかいやつが勢力を伸ばしましたから、タバコを吸うやつが上司になってスパスパやると、その課は噴火口の近くにいるような状態になります。

20年以上前となると私も1日に40本近く吸ってた頃です。「ハイライト」ってのがありまして、あれがうまかったのですが、まずいと感じるようになったころ、ちょうど検査で肺気腫がどうだこうだと言われ、速攻でその日にタバコを止めて以来一本も吸っていません。余談ですが。

昔は印鑑なんてのも使ってましたね。

「エアーシューター」これぞ「昭和」のメール網!

この話の中に「エアーシューター」なるものが登場します。あぁ、懐かしや。

金融機関に入社し、初年兵は「仕事を覚える」という名目で雑用係となります。

それを素早くこなすと「あいつはなかなか間に合う奴」と評価されます。

伝票に必要事項を記載し自分の係印を押しつつも、このエアシューターの届く音にも余念なく気を配らなければなりません。

「シュルシュルースポーン!」

ダッシュで取りに行き、担当の係の机に持って行きます。

まるで投げられた棒切れをご主人様のところにくわえて喜び帰るワンチャンみたいです。

あんな時代もあったねと、こんな時代もあったねと、思い出します「昭和」の良き日。

ラブホにもあったんだぜ❗️

「エアシューター」といえば、あの時代にはラブホテルにもちゃんとそれがあったんでガスよ。

知らないってか?

しらざあぁ言って聞かせやしょう。

「いけないこと」をした後は精算をして帰ります。その時に、顔を見なくても料金の支払いを済ませることができるという点で、この「エアシューター」は遺憾なくその力を発揮していたのです。

「4,800円か、10,000円出したらお釣りはどうなるのかなー」などと不安げにエアシューターで10,000円を送ります。何も返事がなかったら嫌だなと思う間もなく「シュルシュルシュルシュル!スポーン!」と来る。反射的にすぐに取りに行くのが習性となっています。

「あぁ、お釣りが入ってる!よかった。」「まあ、お利口さんなエアシューターね。すごいわ、よかったわね」と仲良く微笑みあう2人。

お釣りは封筒入り。見ればサービス券なんてのが入ってます。

「あなたたちには見えてないけど、私たちには全部お見通し」と言われているようで、なんだかはずかしいのですが、爛れた肉欲に抗うこと能わず、また利用するのでした。

そんな昭和の一コマでした。

いと微笑まし。







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Sharetube