ますます浮き上がる安倍・・・【伊勢志摩サミット】安倍首相、各国首脳と経済認識一致せず
(伊勢志摩サミット)では、世界経済の将来的な下方リスクを踏まえ、柔軟な財政政策や構造改革を進めるとの首脳宣言採択にこぎつけた。ただ、他の参加国からは、議長国・日本が提示した「世界経済が直面する危機」との認識に対し、異論も表明され、その溝は埋めきれなかった・・・安倍:消費増税延期の思惑か?
焦点:サミットで経済認識一致せず、危機強調の裏に増税延期模索の声(ロイター)
[伊勢/志摩 27日 ロイター] - 今年の主要国首脳会議(伊勢志摩サミット)では、世界経済の将来的な下方リスクを踏まえ、柔軟な財政政策や構造改革を進めるとの首脳宣言採択にこぎつけた。ただ、他の参加国からは、議長国・日本が提示した「世界経済が直面する危機」との
安倍晋三首相は27日午後、閉幕に当たって記者会見し、主要7カ国(G7)が世界経済について「強い危機感を共有した」と表明した。冒頭発言では「リーマン・ショック」との言葉を繰り返し使ったうえで「最も懸念されることは世界経済の収縮」と強調し、世界経済がはらむリスクについて力説した。しかし、首脳宣言では「新たな危機に陥ることを回避する」との認識にとどまり、現在は危機的状況ではないとの見方で一致。オランド仏大統領も、サミット終了後の記者会見で「現在は経済危機ではない」と明言した。
資料は、コモディティ価格の下落幅がリーマン・ショック級などと指摘したが、ある首脳からは「クライシスとまで言うのはいかがなものか」との異論も浮上。首脳の補佐役を務めるシェルパ間での協議に決着が持ち越された経緯がある。あるG7外交筋は、匿名でロイターの取材に応じ、安倍首相がことさら経済の弱さを指摘するのは、消費増税を延期したい思惑があるからだと指摘した。危機感を世界で共有することで、安倍政権が増税延期の大義を得ようとしているのではないかとの見方だ。
もっとも、5月のロイター企業調査で、約8割の企業が来年までにデフレに逆戻りするとの懸念を示しており、先行きの不透明感は色濃い。与党の一部からも「デフレ脱却を確実にするなら延期判断もやむを得ない」(若手議員)と、理解を示す声も出ている。
複数の関係筋によると、安倍首相は増税延期の方針をすでに固めているが、政府内には「国際会議の場を消費増税の判断材料に使うのは問題。G7諸国から疑問視されかねない」との見方も浮上した。
G7の中でも著しく成長率の低い日本から、財政出動を呼びかけられたことに疑問を感じた国も多いだろう
今回の伊勢志摩サミットは異常なほどの警戒態勢(高校は臨時休校、ごみ収集は延期、郵便物の遅配などなど)とアメリカ現役大統領オバマの広島訪問に日本社会の注目は奪われ、肝心のサミットで安倍総理の国際社会からのますますの浮き上がりが無視されそうな勢い!海外歴訪を積極的に繰り返してきた安倍に世界は<あんたお呼びじゃないよ!>とそっけない挨拶を送り始めたようだ。広島でも世界はオバマのスピーチに注目し日本のスピーチなど殆ど取り上げられない・・・日本国民としては、これでいいのだろうか?