キューブリックのここがスゴイ!

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スタンリー・キューブリック

スタンリー・キューブリックとは、アメリカ合衆国ニューヨーク州ニューヨーク市ブロンクス生まれの映画監督である。代表作は『博士の異常な愛情』『2001年宇宙の旅』など。


1928年7月26日生まれ。1999年3月7日没。死因は心臓発作とされるが、正式な死因は未だに明らかにされていないため、死因については現在も様々な憶測を呼んでいる。

スタンリー・キューブリックと言えば泣く子も黙る鬼才、偉才、大天才!

そのキューブリック作品の凄いところを(少しだけ)見てみよう! というまとめです。

	

映像美・・・画面の奥行きとシンメトリーにこだわる

キューブリック作品から左右対称・一点透視図法を使ったシーンを編集。これだけでも映像の愉悦に浸れる。(Kubrick // One-Point Perspective)
好んで使われる「一点透視図法」、これによって観客は映画の奥行きとその深みへ引き込まれることになる。
シンメトリー(左右対称)」の構図を作ることで、キューブリックは不安を醸しだす。観客は知らず知らずに揺さぶられるのだ。

「時計じかけのオレンジ」の一シーン

左右対称の構図というのは、現実生活でもありそうだが、それほど頻繁に出会うものではない。見慣れているはずの光景なのにどこかに違和感がある…。そこに不安を醸しだす秘密が隠されている。

アイロニー・・・・これぞキューブリック

キューブリックの描き出す世界は不条理に満ちている。人間と人間が作り出す世界を皮肉たっぷりに描き出す。このアイロニーこそキューブリック映画の醍醐味。

「博士の異常な愛情 または私は如何にして心配するのを止めて水爆を愛するようになったか」

キューブリックの作品は「博士の異常な愛情」や「時計じかけのオレンジ」を観れば分かるように、人間否定や徹底した皮肉の上に成り立っており、映画史の過去を振り返っても、また現在の映画界を見渡しても、彼のようなスタンスで映画を撮っている監督は見当たらない。

(桐子倶楽部 「映画:忘れられない一瞬がある」より)

予告編に見るキューブリックの〝センス〟

『2001年宇宙の旅』予告編 2012年版( 2001: A Space Odyssey (2012 Trailer Recut) )

キューブリックの死後、2012年にリメイクされた「2001」の予告編。

制作過程では徹底的な秘密主義を貫いたキューブリック。当然だが、予告編も彼自身が関与して制作されていた。下のオリジナル予告編と比べてみるとキューブリックがいかに〝センス〟の持ち主だったかがよくわかる。

『2001年宇宙の旅』予告編 オリジナル 1968年版(2001: A Space Odyssey - Official Trailer [1968] - HD )
 『シャイニング(The Shining)』(1980年)
『フルメタル・ジャケット』(Full Metal Jacket Trailer (HD) )
『博士の異常な愛情...または私は如何にして心配するのを止めて水爆を愛するようにな­ったか』

(DR. STRANGELOVE: OR HOW I LEARNED TO STOP WORRYING AND LOVE THE BOMB Trailer)

『突撃』(PATHS OF GLORY)
 『時計じかけのオレンジ』予告編 
 『アイズ ワイド シャット』Eyes Wide Shut - Official Trailer [1999] HD 







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Sharetube