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現役医師が実名で証言する「アブない薬」 〜売れている薬の半分以上は、飲み続けないほうがいい薬漬け社会のタブーに切り込む~2016年06月15日(水) 週刊現代

現役医師が実名で証言する「アブない薬」 〜売れている薬の半分以上は、飲み続けないほうがいい薬漬け社会のタブーに切り込む~2016年06月15日(水) 週刊現代

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現役医師が実名で証言する「アブない薬」 〜売れている薬の半分以上は、飲み続けないほうがいい薬漬け社会のタブーに切り込む~2016年06月15日(水) 週刊現代

「オフィス街でのランチタイムを見ていると、食事を終えたサラリーマンたちが一斉に薬を出して飲んでいる光景をよく見かけます。正直、このうち本当に効果がある薬はどれくらいだろうと疑問に思いますね」 こう語るのは、新潟大学名誉教授の医師、岡田正彦氏

意味のない薬が売れている

「毎年、国内の薬の売上高ランキング統計が出ます。それを眺めていると、医療界と製薬業界の流行がよくわかります。

まず気が付くのがARB(アンジオテンシンII受容体拮抗薬)という高血圧の薬が、ものすごく売れているということ。"14年度の表(最終ページ)を見ても、ベスト10のうちブロプレス、オルメテック、ミカルディスと3つも入ってきている。ARBという降圧剤が製薬会社の稼ぎ頭であることがよくわかります」

14位のディオバンと21位のアジルバを含めると、売れ筋のARBだけで売り上げは年間3300億円を超える。しかし、岡田氏はこれは単なる医療費の無駄遣いだと断言する。

「ARBがそれ以前に使われていたサイアザイド系利尿剤より、患者の寿命を延ばすという証拠はどこにもないのです。私は高血圧の患者さんには薬価の安いサイアザイドを中心に処方しています。サイアザイドにも副作用はありますが、長年使用しているので、どのような副作用であるかよくわかっており、コントロールが効きます。

ARBはたしかに血圧を下げるし、脳卒中の発生率を下げる。しかし、それでも死亡率が下がらないのは、なんらかの副作用の影響があるのではないか」(岡田氏)

出典:現役医師が実名で証言する「アブない薬」 〜売れている薬の半分以上は、飲み続けないほうがいい 薬漬け社会のタブーに切り込む | 賢者の知恵 | 現代ビジネス [講談社]

	

飲み合わせが悪いと死ぬ

薬の飲み合わせは思わぬ副作用を産むことがある。服用する薬の種類が多ければ多いほど、飲み合わせは複雑になり、危険性は増していくばかりだ。医療ジャーナリストの田辺功氏が語る。

「腰痛にせよ、脳卒中の後遺症にせよ、長患いをすれば患者さんにはうつ的な傾向が出てきます。それで精神科に行くと、抗うつ剤を出される。しかし精神科の先生が、他の薬との相互作用まで気を配るかわからない」

統合失調症や双極性障害(躁うつ病)の薬としてよく売れているジプレキサも、安易に処方されたら大変なことになる。

「糖尿病の人や、そのリスクのある人は飲んではいけないことになっています。インスリンの分泌が悪くなり高血糖になりすぎて、死亡した例があるからです」(藤井氏)

たいていの医者はこれほど重要な副作用は把握しているが、恐ろしいことに、知らない医師もいる。また、ジプレキサを服用すると食欲が増進し、肥満になりやすいという報告もあるので、もともと肥満気味の人は気を付けたほうがいい。

認知症薬のアリセプトは、ジェネリック薬が出たので、売り上げは下降気味だが、それでも認知症の薬としてはトップの売り上げ(20位469億円)だ。前出の田辺氏は、その効果に否定的だ。

「明らかに濫用されています。理屈の上ではアルツハイマーの進行を遅らせることになっていますが、脳の伝達系統のうちメインではないラインを抑えているだけで、アルツハイマーの原因を叩く薬ではない。対症療法に近い薬ですね」

アリセプトは副作用で患者の攻撃性が増すケースが報告されている。

「アリセプトは脳内の信号伝達を補う薬です。衰えてきた脳内細胞に働け、働けという薬なのですが、患者によっては暴れたり、攻撃的になったりするケースがある。総合的に考えて、私はアリセプトやメマリーなどの認知症薬を処方することをやめました」(岡田氏)

年齢を重ねてくると、誰でも筋肉が衰えて怪我をしやすくなる。骨折でもすると寝たきりになってしまう場合もあり、骨が弱くなる骨粗鬆症は怖い症状だ。骨粗鬆症の薬はフォルテオが19位に入っているが、薬剤師で栄養学博士の宇多川久美子氏は「骨粗鬆症の薬は医者に処方されても、飲む必要はない」と語る。

「私自身の経験の話ですが、骨粗鬆症の薬を飲んで骨密度が上がったという例をほとんど知りません。

半年薬を飲んで『変化なし』でも、医者は『これから効果が出るところだからやめないように』という。そして2年後に骨密度が下がっていたら、『薬を飲んでいたから、この程度の下がり方で済んだのだ』と言ってさらに服用を促します。

骨密度がほとんど上がらない薬を飲むよりも、転倒の原因である筋肉の衰えを防ぐことのほうがずっと重要です」

出典:現役医師が実名で証言する「アブない薬」 〜売れている薬の半分以上は、飲み続けないほうがいい 薬漬け社会のタブーに切り込む | 賢者の知恵 | 現代ビジネス [講談社]

	

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