[EU] リーマン・ショックの悪夢再び?「ドイツ銀行が危ない」
金融市場は次なるショックに脅えている
「ドイツの銀行が危ないという話がまことしやかに流れています。EU残留で利益を得られるようなデリバティブ(金融派生商品)で、巨額損失を出したというのです。真偽は定かではありませんが、こうした怪情報は世界中の金融市場で次から次へと浮上しています」(株式アナリストの黒岩泰氏)
出典:英EU離脱の余波 「ドイツの銀行が危ない」電撃情報流れる 「EUを支えるドイツの銀行が、仮に経営破綻したら、金融市場は間違いなく大混乱します。それをキッカケに世界中でパニックが起きるでしょう。08年のリーマン・ショックに例えると、英国のEU離脱は、サブプライムローン問題が表面化したのと同じです。本格的な危機は、あとからやって来ます。ドイツの金融機関が破綻したら、EU域内、米国、そして日本の金融機関へも危機は伝播します。世界恐慌の入り口になるかもしれない」(市場関係者) 出典:英EU離脱の余波 「ドイツの銀行が危ない」電撃情報流れる 21日の「ECB理事会」後の記者会見でも「ドラギ総裁」がいろいろと質問を受けていましたが、この「ストレステスト」では、イタリアの銀行の結果とともに「ドイツ銀行」がどのような結果になるかに大きな注目が集まりつつあります。 出典:29日の欧州ストレステスト結果前に改めてドイツ銀行リスクについて考える 今年6月「IMF」が発表したレポートでも世界で最もリスクの高い銀行として実名で指摘を受けていますので、今回不合格にでもなるようなことがあれば、かなりの金融不安を引き起こすことになり、為替相場は「日銀の政策決定会合」の比ではないリスク回避の動きになることも予想されます。 出典:29日の欧州ストレステスト結果前に改めてドイツ銀行リスクについて考える また含み損部分については清算が完了するまでは損失がわかりにくく、かつ金融当局も株主もそれをしっかりと掌握できない点が問題を正確に把握できないといったリスクがあります。 「ドイツ銀行」のデリバティブ取引の総額は数千兆円規模といわれ、すくなくともドイツの「GDP」の数倍以上の取引額とされています。 出典:29日の欧州ストレステスト結果前に改めてドイツ銀行リスクについて考える Kai Pffaffenbach-REUTERS 日刊ゲンダイDIGITAL FXワークス 6月中旬にはEU離脱問題と関係なく、ドイツ銀行の経営悪化が伝わった。中国投資での焦げ付きやパナマ文書がらみで巨額損失が発生。排ガス不正で揺れている独フォルクスワーゲンへの融資も経営を直撃し、1兆円規模の損失を計上する可能性が報じられた。
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