「撃たないで」と妻が絶叫する最中、またしてもアメリカで黒人を警官が射殺、その過程2分間の妻が撮った動画、その他警察側映像も。

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9月30日警察公開映像、カルフォルニア・サンディエゴ。喘息の吸入器を警官に向けたとして射殺・・・異常対応としかいいようがない。

少しぼけているが、キースさんと母親。
死亡した男性の妻が当時撮影した劇的な動画。AFPより動画引用。
	
「撃たないで」の動画公開と共、後にノースカロライナ州シャーロットで連日抗議デモが起きている。
9月、またしてもアメリカで黒人に対して警官による射殺が立て続けに2件起きた。一つは9月19日、オクラホマでのテレンス・クラッチャーさん(40)をタルサ警察の女性警官ベティ・シェルビーが発砲・殺害。後日、銃を所持していたとして警察側は「発砲直前に警官の指示に従わなかった」という主張していたが、銃所持は見つからず、丸腰の市民に発砲したとしてベティ・シェルビー容疑者は、訴追されている(動画確認の事、おそらくはデモ等暴動にも対応した、早い対応だったのではないか)。

そして、9月23日、ノースカロライナ州シャーロットの事件・衝撃的な一部始終を殺害されたキース・レモン・スコットさんの妻が撮影した動画が、今回公開された。それは、警察側が映像公開・事実確認を拒んでいるからだ。以下AFP記事より引用・・・

スコットさんの妻、ラケイア・スコット(Rakeia Scott)さんがスマートフォンで撮影した動画は、弁護士を通じてAFPを含むメディア各社に公開された。動画公開により、シャーロット警察に対しても映像の公開を求める声がいっそう高まるのは必至だ。


 2分16秒にわたる動画には、発砲場面は直接映されていないものの、発砲に至る経緯と、ラケイアさんが警官にスコットさんを撃たないよう懇願する様子が映されている。


 動画の前半、ラケイアさんは「彼を撃たないで。撃たないで。彼は武器を持っていない。撃たないで」「彼にはTBIがある。あなたたちには何もしない」などと叫んでいる。


 TBIは「traumatic brain injury(外傷性脳損傷)」の略語とみられる。隣人らがAFPに語ったところによると、スコットさんには障害があり、どもりなどの問題があった。


 動画ではさらに、警官の「銃を捨てろ! 銃を捨てろ!」という怒鳴り声も聞こえる。ラケイアさんはスコットさんに「(警官に)窓を割らせないで。キース、車から出て」と懇願。そして「キース。やめて。キース、車から出て」という声の後、4発の銃声が鳴り響き、その瞬間ラケイアさんはスマートフォンのカメラを発砲現場から背けた。


 その後、警官に囲まれ、道路の上にうつ伏せに横たわるスコットさんの姿が映され、ラケイアさんは「彼を撃ったの? 撃ったの? 死んでしまったら承知しないわ」と叫んでいる。


 スコットさんの家族や市民らの多くは、スコットさんが銃を所持していたという警察の説明を信用しておらず、家族はスコットさんが手にしていたのは本だったと主張している。公開された動画からは、スコットさんが銃を所持していたかどうか結論を出すことは困難だ。・・・引用


動画を観ると、妻ラケイアさんは、夫の病状「脳障害がある、TBIだ。武器は持ってない。銃は持っていない」と叫んでいるし、後に「撃たないで」と絶叫している。詳細は見え難く、分かりにくい点もある。しかし今回もオクラホマ事件と共通して警官が問答無用、電子銃より先に、銃を発砲する非常に拙速とも見える対応、いわば、この素早い対応自体が、「黒人であることの挙動不審は、銃所持ありきであり、警官側が先に発砲する」という・感情的マニュアル・が出来上がっているのではないかと推察してしまう。このあたりに、一般市民が人種差別として抗議する行動・暴動まで発展するデモは、警察側のあまりにも人命軽視した黒人差別内包の殺害とする動機になるのだろう。今後の警察側発表・映像。証言等を見なければ、この事件の・真実・が見えてこないけれど、殺害された側・妻からのこの動画にみられる一部始終のエビデンスは、非常に説得力の高いものになっている。しかも、オクラホマ、ノースカロライナ、および過去から連綿とあまりにも続く、黒人に対する警官の拙速な発砲対応は、問題解決のため、根本的な対応・変革を求められるだろう(画像には、勝手ながらあえて生前のご家族・ご夫妻のものを使いました。スコットさんの穏やかな表情が偲ばれる)。


























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Sharetube