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福島県甲状腺がん再検討の動きに怒る母親に、検討委員会は維持を示唆

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福島県甲状腺がん再検討の動きに怒る母親に、検討委員会は維持を示唆

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Fossils15Fossils15
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Update date:2016年10月26日
福島県甲状腺がん再検討の動きに怒る母親に、検討委員会は維持を示唆

「被ばくの影響は考えにくい」とする委員会、「子供に負担をかける」として検査見直し(縮小)を要望する県小児医会に激怒する母親たち。

子供の甲状腺がんは、通常100万人に2〜3人の割合で発生する病気。福島県でも事故後2巡目の検査までに、174人の子供の甲状腺がん(悪性含む)が見つかり135人が手術を受けた。それでも福島県などでは被ばくの影響は考えにくいとしている。

さらに、福島県の小児科医会は「いっせいに検査することで、放置しておいても健康や命に影響のない“潜在がん”を見つけているにすぎない。甲状腺検査をすることで、子供に負担をかける」などとして、甲状腺検査の規模を縮小するよう、8月に福島県へ要望書を提出したのだ。甲状腺がんと診断された患者や家族でつくる「311甲状腺がん家族の会」や、国内外の120を越える市民団体らも、検査を縮小せず、むしろ拡大してほしいという要望書を9月はじめに福島県へ提出。

こうした経緯から、福島市で9月14日に開かれた、「県民健康調査」の在り方を議論し、検査結果を評価する「県民健康調査検討委員会」(以下、検討委員会)が注目された。そこでは、甲状腺検査縮小の動きについても議論がなされた。出席していた多数の委員から、「チェルノブイリで甲状腺がんが増えたのは、事故後5年目以降。福島でも、甲状腺がんが増えているのだから、被ばくの影響も排除せず、今後も検査を続けて行くべき」といった意見が出た。

出典:女性自身

	

検討委員会は「少なくとも現状のまま5年、10年続けるべきだ」

 東京電力福島第一原発事故後に県が始めた県民健康調査について、専門家らが検証する検討委員会が14日、福島市であった。調査で行われている甲状腺がん検査の今後を話し合った委員たちからは「少なくとも現状のまま5年、10年続けるべきだ」との意見が多かった。

 甲状腺検査は事故当時18歳以下が対象。2011年秋に始まり3巡目に入った。検討委は今年3月、「現時点では被曝(ひばく)の影響とは考えにくい」との中間とりまとめを出した。県小児科医会からは検査の枠組みを「再検討すべきだ」という意見が出る一方、「311甲状腺がん家族の会」からは「拡充すべきだ」との要望が出ている。

 検討委で星北斗座長(県医師会副会長)が意見を求めると、各委員からは「まず、患者や家族の意見に寄り添うべきだ」などの意見があった。甲状腺がんに詳しい外科医の委員はがんの症例について「短期間に大きくなっている例もある」とした上で、「検査の縮小は妥当ではない」と指摘した。「チェルノブイリでも事故から5年以降にがんが増えた。これからこそ続けなければならない」「受診率低下が懸念されるが、県民に必要性を示すべきだ」と、検査を維持すべきだという意見が多かった。

 「検査を正しく理解した上での受けない権利も尊重するべきだ」との意見もあった。

出典:福島)「継続」が多数 県の甲状腺がん検査に専門家:朝日新聞デジタル

	

甲状腺がん検診を「受けない権利も尊重すべき」とはどゆうこと?

「これ、見てください。これを読んだら、検査なんて受けなくていいと思いますよね」

いわき市から東京都に母子で避難中の今井美幸さん(仮名・40歳)は、そう言って、福島県から検査対象者に送られてきた「甲状腺検査のお知らせ」という書類を見せてくれた。そこには、現在行われている3巡目の検査について、こんな文言が書かれていた。

「甲状腺の特性上、治療の必要のない変化も数多く認めることになり、ご心配をおかけすることもあります。そのため、甲状腺の超音波検査による検診は、一般的には行われてきませんでした。(後略)」
まるで、検査を受けないほうがいいかのような書き方だ。しかし、記者が15年までに行われていた2巡目の検査対象者に送られた「甲状腺検査のお知らせ」を入手したところ、3巡目になかった文言が。

「検査1回目の受診の有無や検査結果にかかわらず、受診することをおすすめします」
福島県は2巡目の検査まではこう記し、甲状腺検査を受診することを推奨していた。さらに注目すべきなのは、3巡目の検査から検査の同意書に「同意しません」という欄が新設されていたことだ。ここにチェックを入れると、追加で検査案内があったとしても、もう送られてくることはないという。だが事実上の“検査縮小”だと思わせる動きはこれだけではなかった。【後編】へ続く

出典:福島母激怒!県から届いた「甲状腺検査必要ない」の仰天通達【前編】

	

治療しなくても生命に影響しない甲状腺がんもあると県民健康管理センター発行の「甲状腺通信」。

福島県立医大の健康管理センター発行のセンター発行の「甲状腺通信」

健康維持のために本来推奨すべき検査を「受けなくともよい」と誤解するおそれのある検査「不同意」を求めているようなパンフレッット。

甲状腺検査は必要ないと誘導するかのような文章が並んでいる冊子

「甲状腺検査のお知らせ」とは別に、県から送られてくるA4版4ページの「甲状腺通信」という冊子がある。

16年8月発行の1ページ目にあるQ&Aの項目には、「甲状腺検査は必ず受診しなければならないのでしょうか?」との問いが……。その答えには、「小さな甲状腺がんは、治療をしなくても多くは生命に影響しない。個別には、どれが進行する甲状腺がんなのかを十分に識別することは困難です」などと、あたかも、甲状腺検査は必要ないと誘導するかのような文章が並んでいる。

「検査に“不同意”だった子に、あとからがんが見つかって、万が一病状が悪化していたら、誰が責任をとってくれるのでしょうか」

といわき市から東京都に母子で避難中の今井美幸さん(仮名・40歳)は憤る。記者の取材に対して福島県は、「県としては甲状腺検査を縮小するつもりはありません。多くの方に受けていただきたいと思っています」(保健福祉部県民健康調査課課長/小林弘幸氏)と返答した。

出典:

	

「検査することで具体的に“デメリット”を被った人もいる」という検討委員会座長。デメリットとは何か?

じつは、前出の検討委員会の座長である星氏も8月の地元紙の取材に「検査することで具体的に“デメリット”を被った人もいるので、甲状腺検査の対象者を縮小することも視野に入れ、検査体勢を再検討する」と語り波紋を呼んでいた。記者は、星氏を直撃し、縮小の論拠のひとつになっている、検査を受けるデメリットについて聞いた。

「“デメリット”ですか? 数年ごとに検査を受けなくちゃいけないし、再検査になれば細胞診も受けなくちゃいけない。がんの疑いありと診断されたら、手術で傷が残ったり薬を飲み続けなくちゃいけなくなったりすることも」

しかし、早期発見をして治療することは、検診の“メリット”でもあるはずだが――。

「被ばくによるがんを見つけてもらった子供にとってはメリットですが、手術の必要がない“潜在がん”の子供にとっては、寝た子を起こされたようなもの。手術した中に一定数は、“潜在がん”が含まれていることはたしか。なかには『切らなくていいものを切った』と思われる方がいるかもしれません」(星氏)

出典:福島母激怒!県から届いた「甲状腺検査必要ない」の仰天通達【後編】

	

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