疑わしいが、シカゴの富豪が「山本五十六の金歯」を発表!?
まさかの発掘スクープ! シカゴの富豪が「山本五十六の金歯」を発見!?
同紙に自分の「戦果」を公開したのは、実業家にして冒険家のディック・ポーティロ。
彼は1963年に車1台でビジネスをはじめ、ホットドッグで有名な38店舗のファストフード・チェーンを築いたが、2014年に約10億ドル(1000億円)で売却している。
ポーティロ自身、海兵隊に所属した経験があり、戦史に強い興味を持っていたという。
そして2015年7月に、友人の父も戦っていたニューギニアのブーゲンビル島へ、探検隊を結成して遠征。
やがて、1943年にここで戦死したとされる山本五十六元帥の搭乗機の墜落現場に到着。調査に同行した元大学教授が、航空機の残骸の下にもぐりこみ、金歯を泥のなかから発見したというのだ。
地元住民が墜落現場を所有していたのでこの歯は没収されたが、ポーティロはこれを1万4000ドルで購入。今回はじめて公開した、というわけである。
出典:まさかの発掘スクープ! シカゴの富豪が「山本五十六の金歯」を発見!? さらに、航空機には山本以外の人間も乗っていた。だからポーティロ自身も、金歯が本物である確率は3分の1以下だろう、と考えている。 とはいえ、金歯に付着した組織からDNA鑑定をすることができれば、あるいは……として、「本物」への望みをつないでいるのだ。 ちなみに「シカゴ・トリビューン」紙は、山本五十六とシカゴには2つ接点があるとも書いている。 1つ目は1934年、シカゴ旅行中の山本がフットボールの試合を観戦した記録。 2つ目は、山本搭乗機撃墜につながる暗号解読に成功した海軍情報部隊に所属していたスティーブンス元連邦最高裁判事がシカゴ出身者だった、というもの。 ポーティロは金歯を日本政府に渡すことにやぶさかではないとして、こう語っている。 「私はカネ儲けが目的ではありません。たしかに金歯が山本元帥のものである確率は低いでしょうが、ロマンを感じるドキュメンタリーを作ることはできると思います。観た人みんなに歴史の面白さを知ってほしいのです」 出典:まさかの発掘スクープ! シカゴの富豪が「山本五十六の金歯」を発見!?
そのため、山本の金歯だけがのちに発見された、という可能性は疑わしいのだ。
昭和18年4月18日、米軍ヘンダーソン飛行場から、ジョン・ミッチェル少佐の指揮するP-38ライトニング戦闘機(当時の日本軍兵士はメザシと呼んでいました)がブーゲンビル島に向け「山本長官機撃墜作戦」のために発進します。下図で解かる様に、日本軍に発見通報されないために陸地を避けて海上を低空飛行しています。山本長官と参謀一行は一式陸上攻撃機2機に分乗し、直援戦闘機6機を従えていましたが午前9時35分に発見され撃墜されます。2番機に乗っていた宇垣纏 聯合艦隊参謀長ら2名は救助されますが、1番機は山本長官を含め、全員戦死しました。