【塾選び】集団塾と個別指導塾、どちらを選ぶべき?
子供にあった塾を選ぶためのポイント
「塾」と一概にあっても、現在はその数も増え、形態も様々で正直よくわからない、という親御さんが多いかと思います。そこで今回は、最もよく見られる2つの形態、「集団塾」と「個別指導塾」の持つ特徴と、どのようなお子さんがそれぞれの塾に合っているかを解説していきたいと思います。
この記事を通して、是非、お子さんにぴったりの塾を見つける手助けにしてください。
「集団塾」の特徴は?
集団塾は必然的に、学力や勉強への意欲をある程度持っている生徒が集まりやすい傾向にあります。クラスでは、複数の仲間と学習していくので、競争心が生まれやすく、それが勉強へのモチベーションを更に高めていく要因にもなりえます。
出典:学習塾で集団塾と個別指導がありますが、その違いは? そして、プロ講師の場合が多いので、レベルの高い授業を毎週受けることができる特徴があります。 周りのライバルと切磋琢磨して成長していける環境が整っています。
学校の授業を先取りして学習し、高いレベルまでフォローすることが多いため、レベルの高い生徒が多くいることが多いです。 メビウスコラム
「集団塾」のメリット
周りに切磋琢磨するライバルが沢山いる
集団塾には様々な学校から、レベルの高い生徒が集まります。自分の学校では上のほうの成績だったけれども、集団塾に行ったらそうでもなかったということに気づく生徒も沢山います。このように、周りが勉強しているから自分も勉強して、高いレベルを目指す、という好循環がついていけると生まれます。
逆に、ついていけないとどんどん置いていかれてしまうので注意が必要です。
周りとの相対的な差がわかりやすい
集団塾だと、定期的にテストが行われ、それに加えてクラス分けなども行われることが多いです。そのため、お子さんがどのレベルにいて、周りとどれくらい差があるのかがわかりやすいです。
授業料が安い
授業料の“リーズナブル感”
出典:どちらを選ぶ?集団塾?個別指導塾?それぞれのメリットデメリット
先生1人当たりに対する生徒の数が多いため、結果的に1人当たりの生徒が負担する額も低くなるというからくりです。
学習習慣の定着
毎週規則的にカリキュラムが進んでいくことから、それについていくためには、一定の勉強が必要になります。宿題もそれなりに量が出るので、それをしっかりと解けるためには理解しなくてはなりません。
そのため、自分から勉強をする習慣がつきますが、学校よりもレベルが高いことが多く、学校レベルでついていけていないお子さんには厳しいでしょう。
気合と根性で遅れないように自分から努力できる。
出典:集団塾に通って成績が上がる・上がらない生徒の3つの特徴
そのため、自分でもがく練習になり、自分の力で困難を打破する根性を持つことができます。
「集団塾」のデメリット
学期の途中での入塾だと途中からになってしまう
年間のスケジュールが決まっているため、講習授業など、タイミングよく入塾しないと、内容が途中からになってしまい、そのフォローは基本的にしてくれないため、入ってすぐ置いてかれる恐れがあります。
質問がしにくい
集団で授業を受けているため、わからないところがあっても、その場で質問がしにくいことが挙げられます。積極的なお子さんであれば、聞くこともできると思いますが、それができないと、先生も1人1人にまで細かく理解を見ることができないため、苦手が苦手なまま残ってしまう可能性があります。
振り替えできない場合が多い
その回の授業は学習できなくなってしまいます。
休んでしまうと、振り替えが効かないことが多いです。そのため、その週の授業の内容が抜けたまま次の内容に進むことになります。
「集団塾」にあったお子さんのタイプ
過去の勉強の内容が理解できており、学習意欲も一定以上ある競争心・負けん気があり、周囲との競争でモチベーションがあがるタイプ
積極的な性格で、周囲を気にせず講師に質問などができる
比較的勉強時間を確保でき、指示通り物事をこなせる…など
「個別指導塾」の特徴は?
個別指導は講師1人に対して1人~数人ですから、質問もしやすく、授業で分からないところがそのままで、置いてきぼりを受ける心配がありません。また、授業を休んでも、集団塾のように授業が先に進んでしまうこともありません。振替などでしっかりフォローしてもらえるので、他の習い事などと両立がしやすいです
出典:学習塾で集団塾と個別指導がありますが、その違いは?
これによって、多様性のある授業を提供しているのが特徴です。 メビウスコラム
「個別指導塾」のメリット
質問のしやすさ
先生に対する生徒の数が少ないため、先生との距離が近く、質問しやすい雰囲気なことが挙げられます。また、わかっていないところがあると、例え質問ができなくても、演習の出来で先生にとっても、生徒の理解状況がわかるので、苦手な部分が出にくいという点もメリットでしょう。
面倒見の良さ
生徒の元々の学力や学習進度、部活動などとの兼ね合いなども考慮した、オーダーメイド式の授業を受けられます。
出典:個別指導塾・集団塾、あなたのお子さんに向いてるのはどっち?
部活を行っている場合、急な練習の変更や試合などもあるでしょう。そういった際に、集団塾の場合にはその分の授業を受けることができないですが、個別指導塾の場合、しっかりと連絡を行うことで、振り替えを行うことができます。
また、元々の学力に合わせてカリキュラムを組んでくれるので、学校の授業にについていくのが難しくても、生徒のケアをしっかりと行ってくれます。
講師を選択できる
生徒と講師の相性が悪い場合でも、容易に講師を選び直すことができる。
出典:個別指導塾・集団塾、あなたのお子さんに向いてるのはどっち?
個別指導塾には先生が沢山います。個人と個人の関係になるため、相性なども重要になってきます。
その時に、選択肢が多く、お子さんにあった先生を選ぶことができるのは大きなメリットでしょう。
「個別指導塾」のデメリット
値段の高さ
個別指導塾の場合、1人1人に合わせたカリキュラムや、テキストを利用するため、集団塾に比べて、値段が高額になりやすいというデメリットがあります。これは、お子様にとってはあまり関係がないですが、お金を払う家庭側からすると、デメリットになります。
講師の質がバラバラであること
個別指導塾の場合、多くの塾が、様々なタイプの先生をそろえています。しかし、その先生の多くが大学生の講師です。
彼らは、専門のプロではなくアルバイトのため、集団塾におけるプロ講師の授業に比べると、質が高くない場合もあります。
そこら辺は、先生にもよりますが、塾を選んでから、更に講師を選ぶ必要があり、2重に手間がかかります。
多くの個別指導塾は体験授業を実施しているので、入学を決める前に体験授業を受けると、先生の質や雰囲気がわかりやすいかもしれません。
先生との関係に緊張感がなくなる恐れがある
まったりとした“緊張感の無さ”
出典:どちらを選ぶ?集団塾?個別指導塾?それぞれのメリットデメリット
1対1や1対2といった、少人数での指導の場合、先生との会話は、質問をしたり、当てられたり、といったやり取りに比べて、話をする、という関係性になりやすいです。前述の年齢の近さもあり、先生との関係も比較的フラットになりやすいです。
そのため、緊張感がなくなってしまう恐れがあります。
周りとの差がわかりにくい(受験の場合)
すぐそこにライバルがいる集団塾とは違い、個別指導塾では周りがどれくらい勉強しているのかがわかりにくく、周りとの比較がしにくいことが挙げられます。そのため、定期的に模試を受けていないと、成果がわかりにくです。それとともに、切磋琢磨するライバルが近くにいないのもデメリットといえるでしょう。
「個別指導塾」にあったお子さんのタイプ
元々勉強が遅れていたり、勉強そのものへの意欲が少ない。効果的・効率的な勉強のやり方が分からない、自分で計画を立てることが苦手。
自分から先生に質問したり、手を挙げて発言したりすることが苦手。
部活動もしっかり取り組みたいなど、勉強時間があまり取れない。
苦手分野の克服や、特定教科のみ学びたいなど、自分のペースで学習したい。
自分の学力・弱点を、はっきり特定させた上で、効果的に勉強をしたい…など
おまけ:その他の選択肢の特徴は?
集団塾や個別指導塾に限らない塾や家庭外学習の形もあります。それが、「映像授業」や「家庭教師」です。
最後に、この2つの形態についても、特徴を上げておきたいと思います。
「映像授業」で最も有名なのは、大学受験向けの大手学習塾「東進ハイスクール」です。
この塾の現代文講師である林修は、いまやテレビ番組に引っ張りだこですね。
また、古くからある形として、「家庭教師」という方法もあります。
こちらに関しては「家庭教師のトライ」は、CMでもよく見るのではないでしょうか。
それぞれ、どんな特徴があるのか、塾を選ぶ上で知っていると、よりお子さんにあう塾を見つけられる可能性は上がります。