• follow us in feedly
scroll_icon
shuffle_button
心の寛げる場所を探そう~内向型 内気 対人恐怖症 人見知り コミュ障の生き方~ヒント19

サムネイル出典:

心の寛げる場所を探そう~内向型 内気 対人恐怖症 人見知り コミュ障の生き方~ヒント19

Posted date:
Update date:2017年05月08日
心の寛げる場所を探そう~内向型 内気 対人恐怖症 人見知り コミュ障の生き方~ヒント19

心の寛げる場所を探そう

映画館にはゆったりと呼吸できる空間と、心和む時間がある。

特に私のように孤独タイプの男は、ひとりでフラリとバ―や一杯飲み屋へ入る勇気がないから、暇な時には、昔も今も大抵「映画館へ」ということになる。

私はもしかしたら、映画そのものより「映画館が好き」なのかもしれない。なぜなら名作の誉れ高い作品をビデオで借りてきて、自宅で見てもすぐに飽きてしまうのに、B級どころかC級・D級作品でも「映画館」で見ていると、大抵感動してしまうのだから。

例えば、講演の仕事で宿泊が必要な地方へ行くことは多いが、私はかつて一度もその地方の美味を売る店に入ってこともないし、飲み屋さんへ行ったこともない。

そう、これまでに数百回は講演旅行へ行ったが、その後で私の姿は大抵、映画館かパチンコ店にあった。この夏も徳島へ行き、仕事が終わると映画館を探して飛び込み、「夢見通り人々」という佳作を楽しんだ。

困ったもので、他人の不幸はほんの少しでも見ていられなくなるという「気の弱さ」が昔も今も変わっていない。しかし、「夢見通りの人々」では、ごひいきの原田芳雄氏が出演していたので嬉しく、満足した。徳島のウィ―クディの夜の映画館は観客三人で、アイスを舐めながら画面を見ていると、何か自分が家出少年だった頃のことを思い出して、妙に心が動いた。

外へ出て、もう人通りの絶えた商店街を歩いていると一枚の鏡があり、そこに映った白髪の中年男が私の姿なのだとは、どうしても思えなかったほどだ。

しかし、最近は映画興行が不況で、大抵の地方映画館は共同ビル化してしまっており、時には幾ら探しても映画館が見つからぬこともあり、困り果てる。

その徳島行きの前には甲府に行き、駅前のビジネスホテルに泊まって映画館を探したけれど、どうしても見つからない。こんな時は大いに落胆し、かといって一人で飲み屋に入る勇気もないから、やはり孤独になれるパチンコ店へと吸い込まれるのが常であり、私の実態は「ひとり遊び」しか出来なかった青年期と全く変わっていない。

ただ、慣れていない地方のパチンコ店へ行くと大抵は緊張してしまうので、五千円か一万円ぐらいをスッて、侘しく店を後にすることがいつもであり、映画を見終わった後のような充実感は得られない。

近年では、「ブラックレイン」という映画をビデオで見て、感動した。これまで何千本と映画を見てきたが「外国映画の中の日本人」で、今回の高倉健さんや松田優作さんほど、自然な振る舞いの日本人が出たことはなかった。

対等な刑事同士として、マイケルダグラスと高倉健が助け合う場面もあり、これには正直嬉しくなった。健さんも実に堂々としていて、ダグラスに貫録勝ちさえしている。

亡くなった松田優作も力演だった。それに、映画の中の大阪のシ―ンも、この映画の背景にふさわしい雰囲気だった。日本は、この映画において初めて米国人の「パ―トナ―」としての日本人を送り出せた、そんな気にもなった。

マイケルダグラスの父はカ―クダグラスで、キムノヴァクと共演した「会う時はいつも他人」の広告マン役の各場面を思い出すが、その大スタ―の子が成長してこんな名優になったことも喜べるし、健さんの映画は彼が明大を出て役者に成りたての第一作から見ている私としては、「実によく年齢を加えて下さったな・・」と、そんな思いもある。

マスコミ嫌いの健さんはどうやら「内向型」で、映画の撮影のない時は大抵、どこかの島へ行き、事務所からの連絡も不可能だそうだ。

しかしそれでいいので、チャップリン以来、名優とは常にインタヴュ―嫌いの伝統がある。そうした在り方を変えず、渋い中年になってきた健さんに、私は若干の嫉妬と大いなる共感を抱く。

少年期の私はひたすら、映画館の漆黒の闇の中に自分を溶け込ませることが「救い」であり、高校・大学の頃の私も、生きる苦痛の時間帯の中でほんの少しだけ、映画館で「生の歓び」というものを噛みしめた。

大人になってからの私は大分、生き慣れてきたから、今は生きること自体に苦痛はないが、やはり「相談ストレス」はあり、その解消のためにも、たまに映画館に行かないと私はダメになる。

つまり、私の人生にとって、映画館は若き日の逃避先であり中年期のストレス防止策に相当するし、あるいは無学な私にとっての学校であり、時に英語スク―ルの役も兼ねていた。

この世に映画館があり、そこで映画をやっている間は、私は見に行くだろうと思う。私は自分の、どちらかといえば動きの少ない、モグラ風人生にあって、映画との出会いがあったからこそ、生きられたような気さえするのである。

だから・・・、いや、だからというほどのことは何もないけれど、「若者よ、人生に苦痛しか感じられなくなった日には、映画を見たらいい・・」と、そう言いたいのだ。

むろん、私の言いたいことは映画そのもののススメというより、「あなたの心が本当に寛ぐ場所を探そう!」ということで(それは公園のベンチでもホテルでもどこでもいいのだけれど・・)、そのような場所を探し出せたら、生きる苦はかなり軽減されるということを、私は信じてもいるわけである。



この記事が気に入ったら

いいね!しよう

Sharetubeの最新記事をお届けします

著者プロフィール
 Pride of the Japanese

国際ボディガード歴20年。世界を飛び回るSharetubeトップキュレーターの一人。護身術師範。悪質なクレーマーや反日左翼と戦う某公的コンサルティング団体顧問。喧嘩上等。「I'm proud of the fact I was born in Japan.」