先進的な試み禁酒ではない「減酒外来」が話題
アルコールの身体への影響
お酒が原因の病気と言うと、『肝臓病』のイメージが強いと思いますが、実際は全身に害を及ぼし、60以上の病気の原因になっていることが確認されています。過量飲酒を続けると、身体には下記のような症状が表れます。
消化器系症状
•アルコール性脂肪肝、肝炎(肝肥大,右上腹部痛,全身倦怠感)
•肝硬変症(黄疸,腹水)
•胃潰瘍(腹痛,食欲不振,吐気,嘔吐,吐血)
•慢性胃炎
•大腸障害(下痢)
•糖尿病
•膵臓炎
循環器系症状(心臓,血管系)
•脳血管障害
•動脈硬化症
•血管拡張(酒焼け,赤ら顔くも状血管腫)
•循環障害アルコール性心筋症(心肥大,不整脈、瀕脈)
•アルコール性脚気心
•高血圧症
神経系症状
•末端神経障害
•多発性神経炎(神経痛)
•腱反射減退、消失
•インポテンツ(ED)
•振戦(手指,全身)
•言語障害
•脳神経症状(頭痛,めまい,耳嗚)
•アルコール性弱視(視神経萎縮)
•神経機能低下
•眼筋麻痺
•小脳変性
などなど...多すぎた為一部のみ抜粋していますが、初めて聞いたものやイメージに近いものもありませんか?一般的に少量程度の摂取であれば身体にいいと言われていますが、最近それはNGだと言われている研究もあると聞いたことがあるので、たしなむ程度でれば身体にとって良いか悪いかは自己判断でお願いします。
依存症は寿命が短い
出典:ハイエナはやめ時が命! 出典: 「思い出の父はいつも酔っている」 アルコール依存症から始まる実録漫画「酔うと化け物になる父がつらい」がつらい - ねとらぼ 出典:日本新薬、アルコール依存症に関するプレスセミナーを開催、久里浜医療センター院長の樋口進先生が日本初の減酒外来の取り組みを紹介 この目標は「お酒の量を減らす」ことや「問題のない飲み方をする」ことを含みます。 担当医と定期的な話し合いを通して健康的な生活を目指していく。 「ハーム(害)リダクション(減らす)」と呼びます。お酒による害を減らす、意味ですね。 お酒の深みにはまらないうちにアルコールの害について学んだり、お酒の量や回数をチェックしたり。過去のアルコール治療は「底つき」を待つ傾向がありました。「本人がアルコールで徹底的に痛い目に会わないと飲酒をやめない」という考え方です。 減酒外来(ハームリダクション)はこの「底つき」をいわば「底上げ」することを目的としています。身体がボロボロになる前に、社会的落伍者になる前に。何か方法はないだろうかと専門医が日夜工夫をこらしています。
それぞれの目標を設定する方法です。 スロっとむ~期待値で生きる~ 専門医により「退院したアルコール依存症患者の死亡者の割合」を見た場合、節酒と飲酒ではどちらも約29%で割合に差がないことが判明(断酒は8.0%)。さらに依存症者の平均寿命は52.3歳という、ガンに匹敵する死亡率だということも知らされます。
改善するために「減酒外来」
日本新薬は、アルコール依存症に関するプレスセミナーを3月29日に開催した。今回のセミナーでは、日本で初めてアルコール依存症専門病棟を設立した日本最大の依存症治療施設である独立行政法人 国立病院機構 久里浜医療センターの院長で、この課題に長年取り組んでいる樋口進先生を講師に迎え、アルコール依存症の現状や、最新の治療法である減酒外来の取り組みについて語ってもらった。また、ソーシャルワーカーの立場から患者やその家族に寄り添っている久里浜医療センター 精神保健福祉士の藤田さかえ氏が、アルコール依存症の患者の社会復帰やその家族の支援に関する最新知見について紹介した。
医療最前線
最後に
禁酒に抵抗感が強い人や嫌悪感またはやっても意味が無いと思っている方など、参考になれればと思います。中には「減酒だったら...」とスタートが切れる方もいらっしゃると思います。どの治療より減酒が一番いいというわけではなく、一人一人にあった効果が高く持続できるものを選んでください。